かずき

カッコーの巣の上でのかずきのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2017.2.19 DVDにて鑑賞。

カッコーの巣(精神病棟)における人間ドラマ。物語は荒くれ者マクマーフィーが精神疾患の疑いをかけられ、病棟にやって来るところから始まる。
外の世界で自分勝手に奔放に生きて来たマクマーフィーは、規則に縛られた病棟の生活に疑問を持ち、自由という概念を持ち込む。統制を当たり前のものとして見ていた患者たちは、蠱惑的な自由との間で揺れる。
ロボトミー手術や電気ショック療法など、医療に関する道徳的な問題提起が本作のテーマではあるが、ジャックニコルソンのいたずらっぽい笑顔やウィルサンプソンの切なげな表情など、役者の演技に魅せられる。
病棟で生まれた友情を思えば悲しいオチではあるものの、ラストシーンで暗がりに紛れながら、それでも明るむ空へ向けて走り去るチーフの背中が希望を感じさせる。
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