インダスの大地

カッコーの巣の上でのインダスの大地のレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.4
(記録用)60年代の精神病院。
刑務所から精神疾患(の装い)で送られてきたマクマーフィーが所内で好き勝手やって他の収容者達に様々なものをもたらす話。

舞台の精神病院は極端に言えばディストピアの様相なんだけど、マクマーフィーの様に檻の中に疑問を持ち自由を求める人もいれば、自ら進んで檻に入ってきた人もいる。そういう人にとってあの病院はディストピアとも言い切れないんですね。それでも海のシーンはみんな浮かれていて楽しげで、確かにそこに自由や喜びはあったと思うのです。人間の幸せの在り処は自由なのか、管理とはかりそめのアンネイでしかないのか。むむむ…

マクマーフィーとチーフの、ラストシーンの友情には泣いてしまった。
うんと遠くまで、自由に向かって羽ばたいてくれ。