くーーーーま

カッコーの巣の上でのくーーーーまのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.5
ジャックニコルソンが演じるマクマーフィーは精神異常者を装い精神病院に入院する。管理された生活をしていた患者達は徐々に彼の自由な生き方に影響される。ビリーは乱痴気騒ぎ後に自殺してしまうし、チーフは彼の影響を受けて病院から脱走する。残念なのはマクマーフィーは病院が行ったロボトミーによって廃人になってしまったこと。人間の愚かさ、虚しさ、行き過ぎた治療、相手を思いやる気持ちの無さ、管理する側の傲慢さに嫌気が差す。本当に純粋な人は、マクマーフィーとその周囲の仲間たちだったのでは、と感じてしまう。
やはり、この映画はいろいろと考えさせてくれる。観終わった後も悲劇的で喪失感がいつまでも漂う。