Sunny

ゴヤの名画と優しい泥棒のSunnyのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
4.7
年金受給者や貧困層からのBBCの視聴料徴収に意義を唱える主人公が、みんなを救うべく、名画を人質にする、というストーリー。だが…。

コメディータッチなものの、奥さんから問題意識やライフワークを全否定され続ける姿が悲しくなる。それでもめげない主人公の信念が素晴らしかった。

もう少し視聴料問題を強めにしてもよかったかなと思ったが、問題解決されたのが2000年代に入ってからということで、今の日本と同じように、当時は問題に思う人は多くいながらも、そこまで強い意識のあるものではなかったのだろうか。

主人公本人の人柄が非常にあたたかく、そのようなひとが実在したということが、希望のように感じる良い実話作品だった。
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