せっ

もっと超越した所へ。のせっのネタバレレビュー・内容・結末

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最低な自分を認める。

それぞれ違う方向にクズな男にハマってしまう4人の女の話。

私は女性なので女性にエコヒイキして見ると、共通するのは男性は人への思いやりや共感力において劣っているし、自分を大きく見せようとして武装したその真ん中に弱い物を抱えてる。その反面女性は共感力が高いから上手く相手に合わせられ、馬鹿な振りをすることだって出来る。

そうやって女性の優しさに漬け込んでいい気になってんじゃねえよゴラァ!!と言いたいところだけど、一方で私はクズ男にハマってしまう女も女だと常々思ってもいる。今作の4人の女性も全員最初から嫌なところあるし、4組のカップルなんだかんだ全員お似合いじゃん。

クズ男を成敗するスカッとジャパンのような終わり方より、今のありのままの最低な自分を認めて走っていく女性たちの瞬間ってめっちゃスカッとする。『わたしは最悪。』『リコリス・ピザ』と似てるカタルシスがある。

クズ男、4人4様違う方面でクズなのだが、私は風俗に通うくすぶってる元子役の人が1番無理だった。その理由は、たぶん自分と似てるから(笑)自分を大きく見せようとするその見栄の張り方がダサい!ダサいけど自分も思い当たる節があって死にたくなった。

全般的にすごくこの作品好きだったけど、千葉雄大の"オカマ"のキャラがすごく訳が分からない。なぜ今の時代にわざわざ"オカマ"と表現してるのか疑問すぎるし、いずれは女性と結婚したいという主張、本当の同性愛者の人からなんか怒られそうだぞ。
せっ

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