原題『もっと超越した所へ。』 (2022)
監督 : 山岸聖太
脚本 : 根本宗子
撮影 : ナカムラユーキ
編集 : 李英美
音楽 : 王舟
出演 : 前田敦子、伊藤万理華、黒川芽以、趣里、他
根本宗子による、劇団・月刊「根本宗子」により上演された舞台作品を原作とした、揃いも揃ってクズ男を引き寄せる4人の女性たちからなる4組のカップルが繰り広げる恋愛模様を描く恋愛群像コメディー映画。
舞台劇未鑑賞。
「痴話ゲンカ」映画。
舞台作品自体がかなり面白かったのだろうなと思わせるセリフのやりとりの数々は役者陣の好演もあり楽しかったです。
ただ、
映画的飛躍演出は非常に好きなのですが、本作の舞台劇メタ演出とも言える、後半の飛躍演出、舞台劇ならではの"あのノリ"は個人的にかなり苦手で、(こちらも舞台原作の松井大吾『くれなずめ』でも感じたことなんですが…)そう来たか！という驚き、喜びよりも、そう来ちゃったかぁ…という苦手意識が発動…
役者陣の演技も一気に舞台演劇になってしまい、映像で飛躍感を出してはいますが、「映画」として観た場合、かなり醒めてしまったかなぁ…
舞台劇が原作なので仕方ないと思いますが、この本作の"キモ"といえるクライマックスの舞台的飛躍演出がハマるかハマらないかで面白さの評価が別れる所かなと。
脚本も原作の根本宗子が担当しているし、イメージですが、舞台版が好きな方は絶賛する内容の作品なのだろうなと思わせる一作でした。
