このレビューはネタバレを含みます
2022/03/28
マイケル・ベイ監督最新作ということで鑑賞。
『136分、救急車で逃げまくるだけの映画』
といった映画です。
136分間ある本編映像のうち、
その8割ほどが逃走中の車内やその車の空撮映像。
とにかく救急車に乗った人物が
警察から逃げます。
ひたすらに逃げます。
車が停まることもほとんどありません。
逃走劇やカーチェイスを描く映画はこれまでたくさんありますが、
ここまで
「ず〜っと走っている」という映画は
なかったのではないでしょうか???
ワイルド・スピードやスピードよりも多くのカーチェイスがある
ただ逃げ続けているだけの映画。
かなり珍しい作品でしょう。
そんな感じで
一台の救急車がひたすらに警察から逃げ続ける映画。
登場人物もほとんど変わりません。
救急車に乗っている
・犯人二人
・救急救命士
・重症の警官
その4人とあとはそれを追う警官たち。
スクリーンに映るのは
ほぼ同じ人物たちです。
監督はマイケル・ベイということで
話運びはかなり乱暴ですw
ツッコミどころは満載。
●車内で緊急手術
→警官の腹部を切開
→意識を失っていた警官が目を覚ます
→うるさいからと殴って気絶させる
→「膵臓が破裂したら60秒で死ぬぞ!」と言われる
→見事、膵臓破裂
→救急救命士の髪留めで止血
→膵臓破裂して60秒以上経っているのに警官は最後まで生きている
なんてシーンもあります。
現実的にはありえない展開が盛りだくさん。
マイケル・ベイ監督の作品の特徴の一つとして
『不要なギャグパート』
があります。
今回もそれは健在。
●逃走劇の終盤にエアポッツプロでラジオの音楽を聴き始める
→音楽に合わせて歌い始める
→「こんなときにこんなことして気が紛れるか!」と突然キレる
「いやいやいやいや、どうゆうこと?w」
「そのシーンは必要だった?w」
「てかここ笑い取るような場面じゃなくない?w」
というシーンも満載。
これは一つの『マイケル・ベイ映画』ですね。
難しいことは考えず、
ただ目の前にある映像を楽しめばそれでOK!
もちろん映像は一級品。
カーアクションはどのシーンをとっても素晴らしいです。
映画館で見ることをおすすめします。
一見の価値アリです。