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ウーマン・トーキング 私たちの選択のdendohのレビュー・感想・評価

3.8
スタート直後にちょっとした観客間のトラブルがあり(笑)、序盤の展開に集中できなかったが、それでもまあまあ楽しめた。

事件の発端に性暴力があるが、それが劇中で描写される事は殆どなく、あくまでも女性達の議論(会話劇)が中核を占めるという面白い作品。時に笑い、時に争いながら、女性達(と一人の書紀男性)は一つの結論を導き出す。連想したのは『十二人の怒れる男』。

フェミニズム映画と言って良いと思うが、議論方法を決める過程は代表民主制のプロセスを踏むものであったり、登場する女性の中にはトランスジェンダー(FtM)を自覚しつつある方がいたりと、構成要素は多元的。

なお実話を元にしているということで、勝手に20世紀初頭ぐらいだと思ってた。しかし作中のセリフから21世紀と判明し衝撃。ボリビアでこんな生活を送ってる人達がいるのか...
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