シネマ5454

ウーマン・トーキング 私たちの選択のシネマ5454のレビュー・感想・評価

4.4
2023-199本目

傑作

だけど、見る人を選ぶ作品

描かれている世界から背景を理解するのは難易度高めで、慣れない人は話し合いの途中で飽きてしまうかも。実際、自分も途中ちょっと辛くなって、けど、後半から緊迫感や切なさや辛さが溢れてきました。オウナーとオウガストの別れなんかは涙です。

教育の大切さ。読み書きを知らない女性や、体のことを教えられてなくて、まさかの悪魔の仕業と思ってたり。力の強い男性がどう振る舞うべきかが本当に無秩序になっていたり…。
私たちにとって当たり前の知識、教養、人格形成、など、やはり教育を誰もが受けられるようになってきたこの歴史に敬意を払いたくなります。そしてその過程で大変な苦しみや苦労を抱えた人にも頭が下がります。そんなことを思い出させてくれる、本当に傑作と思いました。

それから、最近よく聞く、人との繋がり、という言葉が今作のそれと比べると、とても軽いものに感じました。
別れ、と言えば本当に今生の別れになった時代があったのだと。

決して見やすい作品ではないですが、ぜひたくさんの方に見ていただきたい一本です。
こんな作品がAmazonプライム対象って、本当にすごい時代になったなぁと思います。

ルーニーマーラーは、やっぱり本当に美しい!!
シネマ5454

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