2019年の香港民主化デモ、約半年間の記録。
本国で上映が禁じられる中、
自分は観られる環境に恵まれたのだから、これは絶対に見ておかなければいけないと思って。
当時の香港を追体験するような緊迫の映像と、淡々と綴られる事実には胸が痛い。
デモの後、世界がコロナに翻弄されている間に香港がどうなったかを考えれば暗澹たる気持ちにしかならないし、映画が本国で上映出来ないのも、出演者の殆どが顔を隠さなければならないのも、そういう事。
それでも、無関心になった瞬間に民主主義の本当の死はやってくると思うから、今何もできなくても、目を向け続ける事は辞めちゃいけない。
ちゃんと見ておかないと、と思う。
今回映画ではじめて、デモ隊の戦術スローガンを知った。
「Be Water 」水になれ。
ブルースリーの言葉らしい。
どうか、まだこのスピリットが香港人に残っていますように。
水のようにしなやかに、
形を変えながら流れ続けた小さな一滴一滴が、
やがて大河になりますように。
そんな未来を願うばかり。
