人口の7分の2がデモに参加。
自分が香港に住んでいたらどうしていただろうか。
最後の方に、活動に参加する高校生達の話を聞いた若い女性教師が
「実は先生には勇気がなかったの。みんなはこんなに頑張っていたのね。本当に本当にありがとう。」
というようなことを涙ながらに語っていたのが印象的だった。
元々は暴力性のないデモ、集会だった。
しかし、聞く耳をもたないから勇武派が生まれて過激になってしまう。
それに対して警察も武力を行使する。
お互いがお互いを上回ろうと、攻防がエスカレートしていく、負の連鎖。
理工大での映像はまるで内戦のようだった。
文明社会にあってはならない光景だった。
香港の中には無関心の住民や日常生活を邪魔されて怒っている住民もいるが、
デモ隊が悪い訳でも警察が悪い訳でもなく、その対立を生んでいるのは政治だ。
どうしてこうも声が届かないのかと無力感が生まれた。
香港の人々は優秀な人が多い。自分達の置かれた状況に違和感を持ち、NOを訴えられるパワーを持った人々だ。
それに対し、彼らが求めている普通選挙が与えられている日本人はどうだろう。
恵まれた環境でぬるま湯につかり、彼らと同じ熱量で政治と向き合うことは到底できていない気がした。
長いけど、今の日本人が観るべき映画だ。
