古泉智浩さんの映画レビュー・感想・評価

古泉智浩

古泉智浩

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(2009年製作の映画)

4.0

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 すごく面白い。

 リズベットが入院したまま始まって、法廷ものに展開する。被告として法廷に登場するリズベットがばっちりモヒカンを立てて決めてかっこいい。証拠をばしっと突き付けて勝利したと思ったら、ニ
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ミレニアム2 火と戯れる女(2009年製作の映画)

4.0

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 話はリズベットが中心となる。敵で父であるザラが、全身焼かれて生きていたことに驚愕するし、現役で悪さをしている。

 リズベットが単身ザラの自宅に乗り込むのだけど、あっさり探知されている。逆の立場なら
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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009年製作の映画)

4.0

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 すごく面白い。リズベットの一度見たら忘れない能力欲しい。フィンチャー版よりドラゴンタトゥーがでかい。ラスト、フィンチャー版ではミカエルの家庭人ぶりに身を引くのだけど、こちらは彼女といちゃついているの>>続きを読む

メリちん(2006年製作の映画)

3.5

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 上京していたいじめっ子が田舎に戻る。いじめられていたメリちんが迷惑そうにする。夏のけだるい感じで時間が流れる。まさしく今の夏のさなかにみるのがぴったりだ。

 最初からずっとメリちんが迷惑そうにして
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ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

3.0

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 女性キャラに魅力を感じず距離を置きたいタイプばかりで、しかし男性キャラもあまり魅力的ではない。好きな登場人物がいないので見ていてつらい。話もあまり面白くない。メカはかっこいい。

ザ・ロンリー・アイランド: バッシュ・ブラザーズを歌ってみた!(2019年製作の映画)

3.0

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 ストーリーがあるかと思ったらMVだけだ。ラップがビースティ・ボーイズ風でとてもうまい。アレンジもかっこいいし内容もばからしくていい。かなりお金が掛かっているようなかっこいい映像だ。この時代を経てマグ>>続きを読む

スパイク・ガールズ(2019年製作の映画)

2.5

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 全体的にレベルが低いのだけど、下ネタが多くて嫌いではない。ヒロインたちはバスの横で野しょんをする。大して面白くない。ナタの切れ味がすごくて、ちょっと当たっただけなのに体を貫通する。敵の人数が不明。無>>続きを読む

ラッカ(2017年製作の映画)

3.0

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 OATS STUDIOSというタイトルかと思っていたら、連作それぞれが独立したショート作品のようだ。でもまとめて全体の印象は、なるほど~みたいな、悪趣味なのは嫌いではないけどそれほど面白くない。これ>>続きを読む

Untold: 勝利の拳とその代償(2021年製作の映画)

3.5

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 女子ボクシングのドキュメンタリー。要素が多すぎて大変だ。トレーナーで元夫と殺し合いみたいになって、今は囚人。レズビアンでもあり、元対戦相手が今のパートナー。

 試合数がめちゃくちゃ多いし、けっこう
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サウスセントラルLA(2001年製作の映画)

3.5

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 恋人が二人いてどっちにも子どもを作っているのに、どちらとも同居せず子ども部屋おじさんの黒人。お母さんの彼氏がムキムキで嫌味を言っていると首を絞められて凄まれる。デコチャリで移動するのが切ない。銃社会>>続きを読む

魔球シンカー: 王建民物語(2018年製作の映画)

3.0

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 台湾人メジャーリーガーのピッチャーで19勝もしていたのに故障で苦しむ。口数が少なくて穏やかな性格の人みたいで、とても淡々としている。苦労してメジャーに復帰する。スポーツ選手の悲哀を感じる。生活は慎ま>>続きを読む

メアリー・コム(2014年製作の映画)

3.0

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 珍しいインドの女子ボクシング映画だ。貧困と差別に抗いながらボクシングにひたむきに励むのだけど、いきなり地下格闘技に挑戦するし、しかもスカッと勝ってすげえってなるかと思ったら、負けたけどけっこうな時間>>続きを読む

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

2.0

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 カナザワ映画祭で見逃して以来気になっていたものをアマプラで見ることができた。字幕の切り替わりが速すぎて読めず何度も後ろにスキップする。お母さんの呪いの真偽などミステリー要素もあるけど、なんだかはっき>>続きを読む

ロンメル軍団を叩け(1970年製作の映画)

3.0

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 ロンメルとはあまり直で戦っておらず、すごい戦車戦を期待したら全くの肩透かしだった。味方がドイツ軍の軍服でドイツ軍の陣地に侵入して戦っていたため、どっちなのかよく分からない。救出艇もどうやって見分けた>>続きを読む

悪魔の生体実験(1956年製作の映画)

3.0

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 カナザワ映画祭2019高田世界館で見た。脳手術された人たちが最後大暴れするのがよかった。館が隠し扉や隠し部屋がたくさんあって楽しい。あんな家に住んでみたい。

悪魔の凶暴パニック(1976年製作の映画)

3.0

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 カナザワ映画祭2019高田世界館で見た。10年前にやったドラッグで髪が抜けて発狂する。最初に発狂した人が別々の人だと分からなくて、どうなっているのか混乱した。クライマックスはデパートがパニックになっ>>続きを読む

続日本暴行暗黒史 暴虐魔(1967年製作の映画)

3.0

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 主人公が洞窟で暮らしていることが地域の人に知られていて、普通のことのようだった。当時はそういう人がけっこういたのだろうか。

 どんどん女を殺しては犯すのだけど、あまりスリルも興奮もなく、淡々として
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日本暴行暗黒史 異常者の血(1967年製作の映画)

3.5

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 戦前のパートで、女の子が陵辱されそうになる時に、相手が「革命とは〜」と難しい理屈を並べながらむしゃぶりついているのが面白かった。異常者の子孫は代々異常者であったり、悲惨な運命を辿るというひどい話。過>>続きを読む

ザ・ナンバー(2017年製作の映画)

4.0

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 アメリカの刑務所などは比較的楽しそうなのだが、メキシコやタイは地獄で、この映画の南アフリカもけっこうなきつさだった。自由はけっこうありそうだけど雑居房がしんどい。刑務所内ギャングもあるし、団体行動が>>続きを読む

ハンガリー連続殺人鬼(2016年製作の映画)

3.5

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 シネウインド「狂い咲きハンガリーロード」最終回。冤罪でつかまった人と真犯人が似ていて途中まで何でこの人牢屋に入っていないんだ?と混乱した。
 極悪非道な犯人であったが立派に家庭生活を営んでいるのがす
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赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)

3.5

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 朝から見たのだが、ずっとウトウトしていて眠気との闘いだった。きれいな女優さんが惜しみなく裸になっていたのだがとにかく眠くて見逃した裸もあったかもしれない。

 主人公の男のお父さんが女装が趣味なのか
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ビリージーンの伝説(1985年製作の映画)

4.0

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 ヤンキーのスクーターを奪われた上にボロボロにされたことが発端で逃亡劇に発展する。最近はこそ泥みたいな顔つきになっているクリスチャン・スレーターがこの頃は美少年で、彼のお姉さんが主演。二人ともおっかな>>続きを読む

ウォーターパワー/アブノーマル・スペシャル(1976年製作の映画)

4.5

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 カナザワ映画祭で見て素晴らしかった。主人公は完全に頭がおかしいのだけど、浣腸に対する思いに一切の迷いも妥協もなく、モノローグのセリフがいちいち決まっていてかっこいい。
 被害に合う女性が全員とてもき
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空の大怪獣Q(1982年製作の映画)

3.5

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 怪獣とあまり関係のない強盗犯の一人が主人公で、怪獣映画だと思って見ると怪獣がさっぱり出てこなくてガッカリするのではないだろうか。主人公が仲間の強盗に追い回されたり、彼女に呆れられたり、バーで歌を歌っ>>続きを読む

孤高の遠吠(2015年製作の映画)

4.0

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 カナザワ映画祭2015で鑑賞。

 不良は怖いので近づかないようにしていて、街にヤンキーがいても見ていると恫喝されるので見ることができない。そんな彼らは映画で見るのが一番だ。

 警察もいないのに法
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スティーヴ・オースティン ザ・ダメージ(2009年製作の映画)

3.5

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 スティーブ・オースティンの映画はたいてい面白い。この映画は地下格闘技がテーマで、ルールや仕組みはどうなのかなと思うところが多々あるのだがけっこう面白かった。

 スティーブ・オースティンが格闘技は全
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.5

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 まさかのタイムスリップSFでびっくりした。クライマックスはつなぎ目があるはずなんだけど全然分からなかった。それだけではなくて、女の子が自宅でカメラを回していたら、カメラを動かした瞬間、友達の部屋に飛>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 工藤が入院していて市川が調査をしているのが健気でかわいらしかった。工藤が理不尽に殴ったり怒鳴ったりするのが見れないのかと思っていたら、復帰して錯乱した女を殴っていて、その彼氏に殴られ、市川が女を殴っ>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 肝試しが途中から失踪人の謎に迫る話になり、超常現象に行きつく構成が見事。なんで工藤がそんなに必死に失踪人を追及しているのか、殴られる人が気の毒でもあったのだが、それはそれで面白かった。リテラシーなど>>続きを読む

濁った春 男たちの戦い(2011年製作の映画)

3.5

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 イタリア版『キッズ・リターン』とも言えるボクサーとヤクザの友情物語なのだが、ずっとアダルトな世界を描いていて、ヤクザの度合いも激しかった。「まだはじまってもいねえよ」とはとてもじゃないけど言えない結>>続きを読む

闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ(2012年製作の映画)

4.0

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 皮肉でもなんでもなく誰もがハッピーになれる映画ですごく良かった。入場場面の高校のオーケストラが演奏するところで感動して涙が出てしまった。努力と友情と音楽と格闘技が混然と混ざり合ってハーモニーを奏でて>>続きを読む

ザ・ファイブ(2013年製作の映画)

3.5

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 寝る前に映画見て、眠くなったら途中で寝てしまうんだけど、眠気が飛んでその後寝れなくて困るほど面白かった。

 犯罪映画では、秩序を乱す犯人を応援して見ることが多くて、その野望がついえるところでいつも
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レッド・ヒル(2010年製作の映画)

3.5

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 現代オーストラリアを舞台に西部劇を展開する意欲作。アクションが渋くてかっこよかった。脱獄犯のビルの顔のケロイドがとにかく怖いのだが、実はラスボスが映画の初めから嫌味な人だった保安官の上官で、あいつが>>続きを読む

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

4.0

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 カナザワ映画祭2014で『フレッシュ+ブラッド』というタイトルで上映されていた。

 ルトガー・ハウアーのいじめっ子顔がすごく怖い。オレがもしあの場にいたらと思うと、絶対にジェニファー・ジェイソン・
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SPETTERS/スペッターズ(1980年製作の映画)

4.0

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 カナザワ映画祭2014で時間を勘違いして10分遅刻してしまったのだが、特に気にならなかった。

 バイクを愛好する若者3人が魔性の女に振り回され、いろいろな因果がめぐって、みんな散々な目に会うという
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