がぶりえるさんの映画レビュー・感想・評価

がぶりえる

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メガロポリス(2024年製作の映画)

4.4

愚か者でもいいから、愛に生きろ。

正直に告白すると、前評判のあまりの悪さから「一体どれほどつまらないものを見せられるんだろうか」と、ある種の怖いもの見たさで臨んだがのだが、全然つまらないと感じなかっ
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.3

愛の「平等」
滅茶苦茶憎く思える瞬間もあるけど、滅茶苦茶愛した時間もあって、どっちも正直な気持ちなんだよなぁ…。
心の何処かでその事を分かっていても、自分の気持ちに正直に向き合いたくない事ってあるよな
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しずく(2023年製作の映画)

2.9

ぜーんぶ台詞で言うのだけ辞めて欲しい
もう少し観客に読み取らせる余白託してもいいのでは?
「間違った受け取り方してほしくない」という気持ちが強いから、予防策として台詞で補って説明してる気がする。
台本
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憂国(1966年製作の映画)

4.0

至誠なる生と死
完璧に生きて、完璧に死んで見せた。

クロニクル(2012年製作の映画)

5.0

若気の至りが生み出した混沌

平たく言ってしまえば「青春の煌めきと危うさ」的な、前半上がって後半下がる割とベタな、裏のスタンド・バイ・ミーみたいな映画なのだが、この映画にしかない若い発想と知恵が爆発し
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.0

空虚な心で何かを見出そうともがく人

誰かを支える"だけ"の人としての主人公
漠然とした寂寞感
能動性のない単調な日常
自分の内面から溢れ出る強い感情や哲学がない

「詩は目で見て書くものです、人生で
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イレイザーヘッド(1977年製作の映画)

3.8

悪夢
さっぱり意味は分からんが、リンチの世界は炸裂しまくってた
リンチ作品は映像のパワーを信じ切ってる
言葉にならない何かに到達してる感動は確かにあった

育児の辛さで頭がおかしくなって、そこから解放
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

3.7

三部作で毎作こんなにも雰囲気違うの珍しい。でも描きたいことは同じなの面白い。「途轍もない犠牲の上に大きな夢を見る少女」としてのパールであり、マキシーン。このシリーズのキャラクターの純粋な狂気が凄く好き>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.7

違う世界線で出会えていたら良かったのに…

掴み取れなかった理想を夢む、陶酔の2時間半。

陽菜のせかい(2021年製作の映画)

4.1

スコア低すぎない???

この手の小品映画で稀に見る出来だと思う。17分でキャラクターの葛藤を最大限引き出してる。

人間は、人の一側面しか見れないし、逆に、人に一側面しか見せられないことを、こんなに
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渇き(2009年製作の映画)

4.8

極めて悪趣味な純愛映画

愛の映画作家パク・チャヌクは、生半可な気持ちで愛を語らない。美しくて痛いのが愛であり、愛をつかんだ瞬間、人は愛に全てを奪われることを徹底的に教えられる。設定がまさかの神父と人
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.4

映画におけるクサい瞬間の全てが詰まってる。
バイクのシークエンス最高過ぎ

無名の人生(2024年製作の映画)

4.3

嗚呼、無情な人生

吐き捨てられまくる無意味な言葉と、
浅はかな思考にまみれた俗世。

「くっだらねぇ。」を源動力に作り上げた、
最高にクレイジーで、ロックな映画。

何者にもならずに死んでいく全ての
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.1

不条理に立ち向かえるか

世の中は美しく悲しい。タイトルにもある「ブルー」はまさにその事を象徴する色だ。純粋無垢で生きてきたジェフリーが、世の中に淀んだ裏側が存在することを認識する。社会の裏側で見つけ
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yoidore(2021年製作の映画)

3.7

自由過ぎる感じが好き
小便大洪水パラダイス

無法の愛(2022年製作の映画)

3.9

良い
嘲笑的な感じが凄いハマる
世の中を憂い嘆きながらも、どこかで美しいものを信じていたいような感覚に共感できる。
空虚なものに憑りつかれている人ほど変な純粋さあるよなあと思う

ナイアガラ(2014年製作の映画)

3.7

上手いなぁ〜…
ラストの花火が良いセンチメンタルさ

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.0

実に楽しい楽しい映画だった
最高のポップコーンムービー
トム・クルーズ…あんた凄いよ…
頼むから、死ぬなよ。
僕的にはセバストポリ号のシークエンスが本作の白眉
あんなのよく撮れるな
段取りとか撮影方法
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メイデン(2022年製作の映画)

4.7

自分は自分だ。

10代で観れて良かった。作中キャラと同い年の自分には共感するところが多かったし、凄く心が救われる映画だった。作品そのものも勿論素晴らしかったけど、「10代に観れた」という体験と共に心
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.4

熟された友情と心地よい淋しさの夫婦愛が良いよな…
アクションはいつにも増してエレガントでクレイジーだけど。

ジュリアなんか凄い儚いなあ…
ゴースト・プロトコルの時もそうだったけど、3以降ジュリアは神
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ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.3

やっぱ3良いわ
スパイ映画としてどうかは一旦置いといて、夫婦の試練映画としてめちゃくちゃ良くて好き。愛の力、夫婦の信じる気持ちの強さが試されるストーリー。シリーズ他作品と違って、オープニングから全体的
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