今作を観てから、原作を読む
この作品は三島の文章を読む方が、ずっと豊かだし重みがある
三島の形容詞の豊潤さに驚く、いい作品だ
映画の方が奥行きがなく平たい感じを受けた。でもこの掴みどころのない>>続きを読む
1945年のヨーロッパ戦勝記念日に、エリザベス王女と妹のマーガレットがお忍びで街に繰り出すという実話をベースにしたフィクション
しっかり者の長女と好き放題の次女という性格の違いが際立っていて、そのマ>>続きを読む
高校生のランドンとジェイミーの純愛
愛とは風のようなもの
目には見えないけれど、感じることができる
高校生でこんな境地に至れるとは、とてもよい恋愛なんだなと思いました
売れない芸妓姉妹
馴染客を大事にし義理人情に厚い姉と、男性を仇のように思い踏み台にしてのしあがろうとする妹の対比
京言葉と昔の京都の街並みが味わえる
アントニオーニ監督
舞台は1960年代のロンドン、ポップで気取らない雰囲気が良いのだけれど…展開が意味不明
12歳の息子が、父が殺し屋であることを知った。そこから起こる口封じの殺害が、マフィアの更なる闘争を引き起こす
父と息子が家を捨て、復讐のためのロードムービー
しかし内容は、旅のなかで親子の絆が深まっ>>続きを読む
西部開拓時代
荒野のなかに駅を作り、鉄道を伸ばし、街を作りたいと願う一人の領主の願いが、金と野望に塗れたガンマンたちに掻き乱されていくところから始まる壮大な叙事詩
次のアクションに至るまでの間合いが>>続きを読む
韓国の戦争を挟んだ辛い歴史が語られる
1936年のベルリンオリンピックで金メダルと銅メダルを獲得した韓国マラソン選手:ソンとナム。しかし記録としては日本代表として扱われている
そのソンとナムがリベ>>続きを読む
恋に生きて女王さまのような振る舞いのカトリーヌに惹かれるジュールとジムの三角関係
つむじ風に巻き込まれた3人のよう
三島由紀夫原作、軽いタッチが心地よい
難攻不落のお嬢さんを若尾文子が、女性に気軽に声を掛ける浮気性(でも実は誠実だった)の男性を演じる川口浩、お馴染みコンビ
恋愛とは「精神的ストリップ」から始まる>>続きを読む
流れ着いた街には2大悪党が牛耳っていた
正義感溢れ、人情に厚いガンマンが、悪を制する
非常にシンプルなストーリーですが、荒野を舞台に、血と汗と砂埃に塗れた男たちの佇まいが渋カッコいい!!
エンニオ>>続きを読む
女流指揮者:ザイアの学生時代、指揮者として目覚めた頃、実話ベース
指揮者で女性であることと、アルジェリア系移民であることの偏見や障害を乗り越えて、自分の人生の舵取りをし始める
父母、双子の妹がよき理>>続きを読む
黒澤明の脚本遺作
助監督の小泉さんがメガホンを取る、監督が違うと、作品の雰囲気も違うのだなと感じました。
人徳のある浪人:伊兵衛(寺尾聰)は旅の途中で、剣の腕を買われて藩主の目に留まる。雇われるはず>>続きを読む
「ニューシネマパラダイス」のテーマ曲を耳にすると、パブロフの犬のように涙腺が緩んでしまう
名映画には名曲あり
主人公の心のうちや物語の展開が名曲によってさらに強まり、確固たるイメージを作り出す。そ>>続きを読む
南米の歴史において、良くも悪くもスペインとポルトガルの影響は外せない
今作は歴史物で、イエズス会の布教活動を軸に、先住民の抵抗、先住民と植民者や奴隷商人との軋轢、そしてスペインとポルトガルの領土争い>>続きを読む
アイスランドという国と、アイスランドとデンマークの歴史的関係に知識がないため、理解できたとは言い難い
デンマーク人牧師:ルーカスが、アイスランドに布教活動に赴くのだが、困難の連続。それは個人的感情な>>続きを読む
芸の世界での師匠と弟子の関係が、下剋上によって食い荒らされていく
こういう作品は、京マチ子と若尾文子にピッタリだと思いました
長男の嫁(京マチ子)と未婚の小姑たち(若尾文子と野添ひとみ)とのバトル、ハッキリものを言い合うものだから、漫才のようにも聞こえる、面白い
女中役(北林谷栄)が潤滑油で、これも面白い
moderate cantabile
音楽用語:中ぐらいの速さで歌うように
冒頭、夫人の息子のピアノのレッスン
小さな港町で起こった恋の絡れからの殺人事件を縦軸に、裕福な夫人と年下の労働者の恋愛が>>続きを読む
人間は72兆もの細胞で構成されている
その細胞たちが擬人化されて、働きをビジュアル化しているところが、ユニーク
体を労ってあげなきゃなぁって思いました
細胞さんたちありがとう
1927年頃の古い映画、サイレント
失いかけた愛を懸命に取り戻そうとする夫婦の物語
セリフがないからこそ、表情や仕草で喜怒哀楽が感じられ、感動を沸き起こす
サンライズ
夜明けとともに
明るい未来が>>続きを読む
上流階級のわがままな夫婦の不倫劇
不倫ものを立て続けに観たせいか、後味の悪さを感じる。
1950年代のイタリアの街の風景とか、暮らしぶりは映像としてとても綺麗だが、ドロドロの展開が…
お互いの不倫相手には関せずどころか報告し合う異常な夫婦関係
この泥沼夫婦の巻き添えになるのは美男美女揃いだし、作中のジャズも上質だけれど、この夫婦の人間性が醜い
夫婦関だけの醜さに留めて、他人を巻き>>続きを読む
パリの郊外の水辺のレジャー施設
ここに、楽しみと憩いを求めて集まって来る老若男女を追いかける
当たり前の日常、それが宝
だから宝島って言うんだろう
スペイン統治のペルーが舞台
ルノワール監督らしい絵画的かつ色彩豊かな画面、南米を思わせる素朴で温かみのある室内の雰囲気…とても斬新です。
イタリア旅芸人の一座の女優が、現地の男性3人と奔放な恋を繰り>>続きを読む
汚職事件をきっかけに、西(三船敏郎)が会社や関係者の悪を暴くのだが、現代でも横行する贈収賄や汚職の裏舞台を見るようで、撲滅の過程に観ている私まで力が入ってしまった。
しかし、悪は根絶できないのか!!>>続きを読む
ゴールドラッシュで一攫千金を狙う男たちに絡む酒場の美女。西部劇
マレーネ・ディートリッヒをランドルフ・スコットとジョン・ウェインが殴り合いの喧嘩でものにしようとする場面は迫力がありました。
岐阜の谷間の小さな村が、ダム建設のために廃村するまでの一夏
豊かな水を湛える清流と生い茂る深い山々、その大自然の懐に抱かれるように建つ家、土間と囲炉裏がある農家住宅…今はもう見ることも少ない日本の原>>続きを読む
人種的、家庭的・経済的理由から素行が悪く差別されている生徒たちが集まるクラスに、白人エリンが担任としてやってくる
エリンは、彼らの絡まった心の糸を一本ずつほぐしながら、寄り添う指導を行う。やがて生徒>>続きを読む
女中おふみは女中として働いていた時に、若旦那との間で妊娠が分かった。しかし若旦那に逃げられ、おふみは子供のために必死で働くことを決意する。水商売をしたり、最終的には漫才芸人になった。
2年後に若旦那>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダース✖︎ペーター・ハントケ
荒廃したベルリンの街に
天使が舞い降りて、
声にならない人々の声を聞く
そして、恋をして色彩を帯びる
叙事詩的で甘味な美しい世界観です。
グルーの双子の兄弟ドルーが新たに加わり、パワーアップ
能天気でマイペースなミニオンたちは、いつも笑わせてくれる、元気が貰えます。
「いまを生きる」「レナードの朝」など…映画俳優としてしか知らなかったロビン・ウィリアムズ
今作では、生い立ちから絶頂期そして死に至るまでの生涯を知ることができます。
出発はコメディアンであり、独特のマ>>続きを読む
これがグルーとルーシーの出会いなのね、素敵!!
ミニオンズ含めて三姉妹と…楽しそうな一家
怪盗グルーが月を盗むための作戦!!
作戦実行のために三姉妹を養女にして取り組むのだが、次第とその姉妹に愛情を育てて行くグルーの姿が、今までと違っていい
いつもながらミニオンズも活躍
アンゼルム・キーファー✖︎ヴィム・ベンダース、ふたりの芸術家
キーファーは終戦の年に生まれ、ドイツの歴史を題材にした前衛的な作風を生み出す。ドイツの負の遺産をも赤裸々に織り込んでおり、衝撃を受けた>>続きを読む