あゆみさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

あゆみ

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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

“もっと私を好きになりたい。”

これから先、特別な映画は?って聞かれたら『恋人たち』と並んで、この作品をあげることになりそうです。
総尺5時間17分、ほとんどの登場人物が演技未経験という、市民参加型
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高台家の人々(2016年製作の映画)

3.2

漫画が面白いから、やや期待値高めだったけど、展開が早く、あと一息!という感じ。
仕方ないことだけど、キャラクターの描き方があっさりし過ぎて物足りない。
心が読めるテレパスの話なんだから、”こういう背景
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.2

登場人物も場所も限定されたミニマムなストーリーテリングで、人間と人工知能の主従関係を巡る心理戦を描いた、SFスリラー。
アカデミー視覚効果賞を受賞したとあって、AIエヴァの姿や空間に至るスタイリッシュ
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きみがくれた物語(2016年製作の映画)

2.9

観たいのは「きみに読む物語」だった・・・。可もなく不可もないというか、全く響かなかった。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.5

原作既読。
書店がごり押ししていたので手にとってみたものの、当時も、まあ、なるほどな、という程度の感想。普段ならわざわざ劇場で観ようとは思わない類の映画ですが。

小松菜奈が可愛すぎる。周りが中高生ば
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.8

これまでスターウォーズと言えば、4,5,6と観て、すべて最後の戦闘シーンで寝落ちするなど、悲しいほどにハマらない自分ですが、今作は意外と観られた!
もはやストーリーを理解することを止めて、ただ目の前の
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

4.1

爽やかな気持ちが残る素敵な映画。
日記を介した時間軸の構成は、ストレートに響いてとってもほっこりする。アジアの雰囲気が漂う音楽も瑞々しくっていい感じ!

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.3

もうほんとすき。温度低めのじわじわくる笑い、最高。
漫画読んだときは、関西弁のイントネーションやツッコミの間合いがわからないので、面白いんだけど、そこまでツボにハマらず。
菅田将暉と池松壮亮のコンビで
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

2.8

暴力、暴力、そして、暴力。
柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈の役者魂は感じた。よく引き受け、表現し切ったとも思う。3人と、池松壮亮もちょっと出てきたからとりあえず最後まで観たけど、そこに芸術性を見出すほど
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

素晴らしい映画、その一言に尽きる。
表現の豊かさ、巧みさに舌を巻いた。キャラクターデザインがシンプルなだけに、投下される爆弾と、その被害、衝撃の描き方が重くのしかかる。

「お前は本当に普通じゃのう」
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

4.5

抜群に面白かった!!!
濱田岳の声が映画の雰囲気にぴったり!
役者の豪華なこと。阿部サダヲも瑛太も妻夫木も、泣かせるなぁ。いい映画だなぁ。何も知らずに観たら、殿さま役の不意打ちに笑った。
どのキャラも
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.0

残念ながらビートルズは不勉強で、思っていたほど響かなかったが、”社会現象”、それを遥かに超えた、”社会の脅威”としてのビートルズという視点は興味深かった。(あれはファンじゃなくて、暴徒だよ・・・!)>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

3.5

空気中には雑菌が舞う。
でも、一歩外に踏み出せば、感動するような空の青さに出会い、木々を揺らす風に背筋が伸びる。
社会にも雑多な人がいて、雑務があって、雑念に悩まされる。
関わる人が増えれば、増えるほ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

タイトルバックのセンスに脱帽。ポップな前半からの、ダークな後半への転調が凄まじかった。計算され尽くしたカメラワークで、日常を侵される恐怖が加速度的に増していく。

ムロツヨシは安定した気持ち悪さで最高
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.3

もっとサブカル要素の強いシュールでファンシーな映画を想像したが、しかし一体これは・・・?!
何も語られない独特の世界観の衝撃。

オオカミ少女と黒王子(2016年製作の映画)

3.5

制服姿のふみ様を拝むためだけに借りたのだけど、予想外にめっちゃ笑った。クサすぎ、恥ずかしすぎ、少女漫画すぎ笑
佐田恭也の俺様発言は、もう、下手なコントよりよっぽど面白くて、恥ずかしさを通り越して母親の
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ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

3.3

映画好きで有名な柄本佑が、朝イチのプレミアムトークで紹介してた名作のひとつ。このほかに挙がってたのはフレンチ・カンカン、NAGISAなど。
ずっと気になってて、ようやく鑑賞。

全編ワンシーン・ワンカ
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レオン(1994年製作の映画)

4.5

ナタリーポートマンの可愛さたるや。これが20年以上前の映画という事実!面白さは不変、名作には名作たる所以があるのだなぁ。んー、いい映画。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

やっぱり音楽は最高だ!という、陳腐なことばしか出てこないくらい全曲よかった。歌詞もいちいち沁みる。
ありきたり、だが、それでいいのです!王道の音楽映画、青春映画はこうでなくちゃ。

そして、兄ちゃん!
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草原の実験(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

すべてのカットが精巧に作り込まれ、シーンの切り替えにもセンスが溢れている。
目は口ほどに物を言う、とはまさしくこの映画のことで、一切のセリフがない中で、少女の瞳の饒舌さと言ったら。
圧倒的な映像美と、
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ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

3.8

井浦新と窪塚洋介の名コンビ。ピンポンとは面白さのジャンルが違うけど、二人に流れる独特の空気感、絶妙な間合いは相変わらず◎
やりとりの大半は、ゆるゆる脱力系なのに、しれっと真理をつくような台詞が紛れ込ん
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パパ、遺伝子組み換えってなぁに?(2013年製作の映画)

3.0

”世界中で一番、遺伝子組換え食品を食べている国は日本です”
そう言われても、全然ピンと来なかった。
私は納豆を買うとき「遺伝子組換えではない」を買ってるし、コンビニ弁当も買わないし、「遺伝子組換えなん
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ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

3.6

観終わって沈黙する。

メキシコとの国境に壁を作ると宣言したトランプが勝利する世の中で、私たちがいま考えるべきものが、この映画と監督のコメントに詰まっていると思う。
「ボーダレスというタイトルは私の夢
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海街diary(2015年製作の映画)

4.5

大好きな鎌倉を舞台にした漫画の実写化。
豪華過ぎる四姉妹のキャスティングに、是枝監督なんて、絶対好きなはずなのに、何となく踏ん切りがつかず今日まで来てしまった・・・これは劇場で観たかった!くぅ〜、Bl
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小野寺の弟・小野寺の姉(2014年製作の映画)

3.5

不器用でやさしい、兄弟愛にじんわり。大事な家族がいるすべての人に。

綺麗な女優さんはたくさんいるけど、片桐はいりは唯一無二。個性的でありながら、周りにいそうな自然さが大好き。
おいしいところをきっち
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「盲目の女性が主人公の暗めな映画」程度の認識で観たら、救いのなさに激しい衝撃を受けた。
刑執行の瞬間まで歌い続ける姿に泣いた。ただ、決して爽やかな感動の涙ではなくて、何を感じたらいいのかわからないまま
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恋人たち(2015年製作の映画)

5.0

さめざめと泣いた。行き場のない悔しさ、やるせなさに。純粋で壊れそうな愛情に。
飲み込めない思いを飲み込んで、それでも人は生きていく。
テーマも、演技も、Akeboshiの音楽も、すべてが本当に素晴らし
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蜜のあわれ(2016年製作の映画)

4.3

ふみさま史上最強のかわいさ。
古風な喋りと鮮やかな赤と腰ふりダンスに心奪われた…!
高校生のとき原作を読んで、実写化するなら自分が赤子をやりたいと思ったというふみさま。間違いなく、ふみさま、あなた様の
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海のふた(2015年製作の映画)

3.2

原作既読。
よしもとばななと菊池亜希子とかき氷という、わたしホイホイの組み合わせ。🍧

かき氷は、氷とシロップというごく少ない材料でできるからこそ、逃げ道がなく、作り手の真摯な姿勢が出るものなのです。
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何者(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。
最後にどんでん返しのように明かされる、就活留年の事実とツイートの数々。
文字を追うだけでもゾッとしたのに、映画では舞台に仕立て上げるこの演出・・・!
裏アカウントの本心がわかってるから、役
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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

4.1

矢沢永吉を強要される吹奏楽部員、カープ狂のもたいまさこ、あっちゃんが捌く歪な刺身、デリバリーピザで芽生える友情、最初から最後までずっとほくほくする。やっぱり沖田監督がだいすきです!!

序盤のお寺で演
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明烏 あけがらす(2015年製作の映画)

3.0

古典落語の「明烏」「品川心中」がベースの、舞台のような福田監督節全開の作品。
菅田将暉の「ジャンプ!そして土下座!そしてジャンプ!」観たさに借りてきたものの、寝る前に観たら2回も寝落ちした笑。
三度目
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.0

狂気と美しさで混沌とした3時間。いつの間にか魅入っていた。黒木華の声と表情が、一つ一つの喜怒哀楽を経て変化していく様が素晴らしかった。
たゆたうような意志の弱さ、負の連鎖を断ち切れない曖昧さや不安定さ
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.6

選挙で選ばれたヒトラーは、突然変異の怪物なんかではない。国民が求め、社会の中から生まれた指導者だった。
ヒトラーは国民一人ひとりの中にいる。
インタビューがリアルすぎた。最後の最後まで笑えない。