ぐりこさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぐりこ

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.4

超王道ストーリーで、すごい素敵な感じで無条件にあがるのだが、
男女の描き方がやっぱりちょっと古っぽい。
けどお年寄りの初恋物語と考えるとそれも許容できる。
最後の認知症のくだりは非現実的だけど、こんな
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.0

医師の倫理観や権力、道徳観などを描いた作品。
色んな歴史があって今の医療があるのも知っているが
医療自体は今もものすごく権力持ってるよなー。コロナ禍だと尚更おもう。

大きなもの(社会的権力)に、個人
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キャタピラー(2010年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

DV男が戦地へ行って四肢を失って帰ってくる。
村では軍神さまと崇められるが、四肢を失ってもなお(むしろそれゆえに?)エゴ丸出しの夫支える妻のやるせないストレスにフォーカスされている作品。

しかもその
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ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

3.7

長すぎる!!!
が、
役者全員演技うまいし、ストーリーも社会派だし(死刑制度も考えさせられる、答えは全く出ないが。)、緩急があって 思ったより長く感じなかった。
DVDだったので2日にわけて見たけど。
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.3

傷つきたくない男女の恋物語〜
といえばグサヴィエドランの「胸騒ぎの恋人」も似たテーマのはずだが、
なんか違う!この作品は全然共感できなかった。なんでだ?

まぁみんな自分の状況にいろんな自己解釈するよ
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

前に見た時あんまり好きくないと思ったはずなのだが、
ちょっと辛い今見たらなんかすごいグッときちゃった。

目には目を、歯には歯を じゃないけど
音楽で受けた傷に音楽で復習して、アウフヘーベン素晴らしい
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悪の法則(2013年製作の映画)

2.0

セリフ回しが長ったらしくくどい。

「冷たいな」
「真実に温度なんてないわ」みたいなシーンはちょっと良かった。

キャメロンディアスの悪女役はハマってたな。チーターに似過ぎててゾッとした。

けどまぁ
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ポン・ジュノ アーリーワークス(2008年製作の映画)

3.5

短編が3つ

最初の『支離滅裂』(1994)おもろすぎる。最後のオチ。そして皮肉な風刺も効いててポンジュノ感ある。

二つ目の『フレームの中の記憶たち』(1994)はあんまり良さがわからなかった。
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二重生活(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ロウイエ監督だから見たが、最初は「こんなただの陳腐な胸糞映画をあのロウイエ監督が!?🥲」という感じだったのだが、

一人っ子政策とか、権力者の息子のひき逃げとか、住み着いてることも知られてない浮浪者と
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジャームッシュの芸術論が繰り広げられてると思われる映画。

「想像力とスキルを使え、主観でもかまわない」

ジャームッシュあんまり詳しくないけど、
わたしは芸術が好きだ。
そしてジャームッシュも映画を
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『シャイニング』に代表されるような孤立した場所での人間の狂気と書けばわかりやすい。

孤島での2人の灯台守(片方は短期バイト)の話。
バイトくんの脳内の狂気がそのまま映像に反映されていくので、どれが幻
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あまり期待するな(2011年製作の映画)

3.7

映画を総合芸術と捉え、新しい映画言語を常に考察しつづけたニコラスレイの晩年?の大学の教師として学生と映画作りをしたドキュメンタリー的作品。

映画好きならば一度は見たほうが良い。
たしかに今は何が芸術
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。
2018年個人的ベストムービー1位にしてた作品。
わりかし古典的名作が大好きなわたしだけど、これは私が見た映画史上でも上位にランクインする。

1回目は原作を読まずに鑑賞。その時も良いと思っ
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ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

3.8

ハッピーアクション🎪
ラストシーンとかニヤニヤしちゃう。
ラブしかないな〜ラブ優勝〜って気分になる。

絶対自分じゃ借りないジャンル、勧めてくれた友人(誰か忘れた)ありがとう〜

落ち込んだときとか見
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ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.8

これはハッピーアドベンチャー🚀

世の中の常識って変わりゆくけど、バイキング界も革命者が新たな常識を作ったね。
思考の転換って大事だけどなかなか難しい〜


トゥースのデザイン、顔が横長すぎて最初好き
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

認知症の視点で描かれた作品。
終わらないミステリー。
脳の認識について考えさせられる作品は大好きなので、これも例に漏れず大好きです。

認知症の人の取り繕いとかはリアルだったな。

認知症の人との接し
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バイス(2018年製作の映画)

3.6

平凡な悪ガキ?が、どのように権力を手にしたか。ディックチェイサー副大統領の話。

アメリカ政治に詳しくはないし、この映画のどこまでを信じるかというのは問題だが、
政治的な欺瞞や仕組みを皮肉なユーモアい
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.3

ヤクザの殺人に巻き込まれるさえない主人公が、最後に自分の人生の幸せの構造?に気づく、的な物語。

人殺されまくったり、将来のために彼女と別れたりするわりに、ラストほっこりしすぎだろ!!!というツッコミ
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.9

三島由紀夫は、文体は美しくてすごいけど、あんまり好きじゃなかったんだけど、
このありあまるユーモアに惹かれてしまった。ユーモアと含めて肉体もかっこいい。これで45か…

三島の思考の偏りの理由を個人の
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

パニック映画。

自分が同じ立場だったら、どうするか。
子を誘拐したおじいちゃん、生命力が強い。もし私だったら、どうせ10年そこらで平均寿命だったらそんな生きようとしなさそう。
生命としては強いのかな
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作知らずに見た。
いじめの経験からPTSDかつ統合失調症的な感じになりサイコパスになっちゃった殺人者のはなし。
ご飯食べながらみちゃったよ。
で、見終わってお皿片付けるときに、包丁みたらなんかちょっ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

2.0

長かったね思春期。卒業おめでとう。


メカデザインや映像美は大画面で見られてよかった。
あと個人的にはこのスピ展開よかった。
色々今までの構成が見えたのもよかったんだけど、

ただなぁ
大勢の思春期
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.5

かの有名なサリンジャーの半生を映画化した作品。
作家については無知だったなぁ。

心の動きや会話のやりとりが結構好き。
無垢だと思い込んだ子どもの前では「サリンジャー=ホールデンだ」と堂々と言えるのに
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

沁みるロマンス…

恋の幻想性と人魚の幻想性を重ね合わせて、
その幻想が消えたと思われた世界に現実の残り香(ズブロッカ)が引き留める。

視点は最初は依頼されたカメラマンという第三者設定からはいるあた
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ピンクリボン(2004年製作の映画)

3.3

ピンク映画に携わる人々を追った作品。
なるほど〜!ピンク映画って映画業界ではそういう立ち位置にあったのね。

そしてわたし日活ロマンポルノはおったりするけどピンク映画は別物なのか。勉強になる。
これが
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.8

全員演技うますぎ。佐藤浩一の演技が下手に見える。

閉鎖的な漁村で
漁師としてしか生きられない父と
漁師の娘としてだけじゃなく生きたいのになかなか出来ない娘の葛藤。(母も母なりに葛藤している姿が描かれ
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逆噴射家族(1984年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

サイコーすぎ。もうコント。爆笑しながらみた。
音楽もサイコー。

もう笑っぱなしのコントなんだけど、都内の団地?から郊外の夢の一軒屋に越してきて、
みんなハッピーと思いながらシロアリの恐怖(家庭を根本
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.5

韓国版メメント。

やーー主人公の演技力すごい。それに限る。

THX-1138(1971年製作の映画)

3.6

超監視社会のディストピアにも思えるが、その割には穴がある。不完全な超監視社会の未来。
先日見た「ゼロの未来」と世界観は似ている。

自然に発生する感情や自由意志を制御する薬物で
超理性的に制御される世
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三月のライオン デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

2.7

映像表現は繊細。
湿度高い系の幻想的な感じの映像美。懐かしい邦画の感じ。

怪我をして血を舐めることで血縁関係を示唆させたり、
二人目の自分がうつる鏡が割れることで記憶の回復を示唆させたり、
ずっと建
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.7

私はテリーギリアムの世界観が好きなのか、なんなのか。

AIの作ったものに感動するか、人間の作ったものに感動するか、そのどちらもか、とか現代で考えちゃったりするけど
その感動そのものが本物か偽物かって
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.7

広告のポスターは安っぽくて笑っちゃったんだけど、プライムにあって見てみたら、、
ごちゃまぜ感もストーリーも楽しすぎた!!!
うぇーーい!!!って上がれるエンタメ強い。


まぁ単純に勧善懲悪なんだけど
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ユメノ銀河(1997年製作の映画)

3.5

石井そうご作品でたぶんこれが一番好き。

白黒の煙や湯気や霧の世界の中で、無音や低い音が夢野久作の不穏な感じをうっとり表現されている。

ストーリーはサスペンスホラーのような、悲劇のようなお話なんだけ
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シャッフル(1981年製作の映画)

3.4

原作知らずに鑑賞。

たった33分の中にストーリーが詰め込まれており
じんわり残る切なさ。
疾走感と音の使い方が絶妙で心地いい。

しかし最後の笑い声だけは見た後もこだましてきて少し不快。

狂い咲き
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.3

エヴァの新劇場版シリーズ起承転結の「転」部分。
主人公のシンジ同様、鑑賞者も浦島太郎にさせられる。

15年も経った世界に突然降り立たせられる。
そしてろくな説明なく展開するストーリー。(ちょっと最近
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.6

「序」がエヴァの世界の説明の序章だとすれば、
ようやくここから新しい展開。

当時はアスカのシーンでギャン泣きしたが、今日は泣かなかった。
むしろ「シンジくんいきなさい!誰かのためじゃない、自分自身の
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