モリッツさんの映画レビュー・感想・評価

モリッツ

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ネズミは天国がお似合い(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当は臆病だけど口が達者なネズミの女の子シュピトと、どもりで引っ込み思案なキツネの男の子が、冒険を通して、食うか食われるかの敵対関係を乗り越え、この上ない絆で結ばれる友情物語。
ふむふむ、子ども向けの
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千年女優(2001年製作の映画)

4.1

「あなたを追いかけている私が好きだから」
それが幻影だとしても、明日を生きる希望になるのなら。
震災後、鍵の君からの絵を見つけるときの、平沢進師匠の音楽が素晴らしかった。

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.9

疲れた心に染み渡る優しい世界。
クレーマーさえも憎めない。
レビュースタァライトのキリンが、マンモスになったんだなぁと思った。
さらっとした輪郭の作画も好き。

ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.6

2016年当時大好きだったドラマ。
確実にアップデートされてるのに、変わらない坂間家の安心感。
ずっと笑って観てた。

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.7

「人のことわかるって、どういうこと?」
わかった気になって調子乗ってる自分をビンタしたい。
同じ川沿いの道、背中で見せておいてからの、正面の表情よ。

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.3

「レンブラントの絵画のよう」という予告に惹かれて、ユーロからBunkamuraへハシゴした思い出。
なるほど確かに光と影が印象的だった。
聖書に穴をあけて紡ぐラブレター、ロマンチック過ぎませんか。
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

4.0

映画を観る前日、母親に暴言を吐いて、その数時間後、たまたま「感想を書いたから読んでみて」と連絡をくれた人がいた。その人の書いた本作の感想がどんぴしゃで心に突き刺さり、翌朝、観に行った。この機を逃しちゃ>>続きを読む

裸足になって(2022年製作の映画)

3.7

いろいろ、発言するに憚られる社会になってきたけど、女性が女性たちによって癒され、再生するのって、どうしたってあるよね。

そばかす(2022年製作の映画)

4.1

三浦透子のあの、実在する重み、空気感がすごい。好き。
「結婚さえすればいいんでしょ!?」の一言一句、同じセリフを吐いたことがあってめちゃくちゃ突き刺さった。
かすみが「本当に、これでいいんだ」と思って
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

うわー北欧の映画〜!という感じ。以前、街のあかりを観た時は寝落ちてしまったけど、これはいけた…!
気になる人の電話番号をなくして、どうしようもないから思い出の場所に張り込みして、やっと出会えて夕食ご馳
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市子(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

戸籍をちゃんと意識したのは、自分でパスポートを申請した時だった。それまで、戸籍の存在に気づかないくらいぬくぬくと育った私が、プロポーズされたときの市子の涙に共感するのもおこがましいと思いつつ、泣けてし>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんでもっと早く観に行かなかったんだ…特典も貰えずパンフも買えず…公式の父水をもっと浴びさせてくれ…。普段、気怠いオーラ出してるのに戦うと超強い白髪キャラに弱いんだ私は…。しかし水木はそれを上回ってき>>続きを読む

ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.6

3時間、集中力が持たなかった…
今まで観た他のインド映画に比べて、主人公チッティ・バーブの性格や行動に共感しづらかったせいなのかな。
難聴であることをそこまでして隠したい気持ちがどうしてもわからなかっ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

麗しの少年たちのきゃっきゃうふふが観れるのかと軽い気持ちで行ったので、ずぅぅんってなった。3分の2くらい、しんどい。全力でごっこ遊びしたり、レミのお母さんを囲んで寝そべったり、パスタ食べてるシーンの「>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フライヤーを見たときは、なんだこのキモ可愛い生物は!と思ったけど、映画を観終えてみると、可愛いって形容するのが忍びないくらい、この小さな貝に対して尊敬の念を抱いてる自分がいた。なんて勇敢で、粋なんだ!>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

のほほんと、特になんの信仰もなく生きている自分からしたら、宗派の対立による分断というのが、うまくイメージも出来ない。だから、子どもたちと一緒に2001年のビデオを観てショックを受けた。スクリーンの中の>>続きを読む

断捨離パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オムニバス形式でポンポン進む。
ゴミ屋敷になる背景がそれぞれあって、同じく物を捨てれない勢としてはいろいろ共感するところがあった。特に、ベッドがそこにあるのに、身体を小さく畳んで床寝落ちしてる先生の姿
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新しいループものがまだあったのか!と驚き。初期位置に戻る、記憶は保持したまま、2分間、世界線は微妙に変わる、という制約をふんだんに生かして、飽きずに最後まで観れた。階段を登り続けるミコトちゃん見てたら>>続きを読む

Let There be Light 光あれ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

お父さんが出稼ぎから帰ってきたときは、テンションMAXで迎えにいった子どもたちだが、だんだんと日常に戻っていき、退屈さと閉塞感に満ちていくのがリアル。
編んでたチーズが最終的にどうなるのか気になった。
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マッチ棒くずし(2021年製作の映画)

3.4

お父さんにもらったネックレスを闘病中の女の子にあげた、ただそれだけのことだったのに、非常に後味の悪いラストを迎える。元凶はマグダなんだろうけど、悪意は無かったんだよなぁ。ひとつ崩れれば、みな簡単に崩れ>>続きを読む

ムーン、66の問い(2020年製作の映画)

3.2

アフターサンに似てるらしいが、アフターサンにあまりハマらなかった自分は、本作にもハマりきれず…
アルテミスが、床をずりずり這ってみるシーンだけ、やたら記憶に残った。

MISS OSAKA ミス・オオサカ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

デンマークとノルウェーと日本の映画。
初めてイネスがマリアと出会った時、自分のことを「彼のガールフレンド」と紹介したら「名前があるでしょ?」と返されたのが印象的だった。エリートな彼の付属物というタグし
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答えをもつ男(2021年製作の映画)

3.3

いつのまに、きみたちそんな仲になったの…?と思いつつ、絡みつく足に魅入ってしまった。
ギリシャから、おんぼろアウディでイタリア、ドイツへと向かう風景がまぁ美しい。
ポテトチップスを食べたくなった。

怪物(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

玉ねぎの皮を1枚ずつ剥いてくような感覚で、あなたが怪物?きみこそ怪物?あれ、わたしも怪物だったのか、ってなった。
何重にも包まれたフィルターの奥の奥に、尊すぎる真実があった。
安藤サクラ視点の謝罪シー
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

あんまりハマれなかったのは、自分に父との思い出がほぼ無いからなのか。
眠い人にはとても眠く、刺さる人には深く刺さる映画なのかと。リゾート地での映像だから鮮やかなのに、最後までずっと言葉にはしがたい不穏
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.9

あんな素敵な角っこ、我が家にも欲しい。
仕事でミスしてメソメソしてしまうところや、そこに漬け込まれちゃう感じ、わかるなぁ。一方、タルラ含めてみんなの母として見返りを求めない愛を注いでいて。少女の純粋さ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.1

スピッツ目当てに行ったけど、まんまとコ哀の虜に。罪な男だねぇ。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

ピーチ姫withマリオときどきルイージという印象。
キノピオの可愛さに心奪われるかと思いきや、ノコノコの愛らしい口元がツボだった。
場面展開がめまぐるしくて、映画観てるというよりはゲームしてる感覚に近
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

ナナカマドの木の歌が沁みた。
月曜から金曜まで心ここに在らずで働いてる自分に重なりすぎて、オチもまたリアルで。
わたしも、まだ帰りたくないって駄々をこねて生きたい。
初老男性と若い女の子のお茶会、いい
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