このレビューはネタバレを含みます
感想を書くことを躊躇した。私は私の人生とどう向き合うべきかということ。他人をどういう存在としてみるのかいうこと。この作品に対するスタンスの選択が、それを決定づけてしまいそうだと思ったから。しかも、>>続きを読む
言葉の外在性を前面に押し出す映画だと思った。そして、その外在性を表象するものとして、ベンチを選んでいるように思った。
言葉は私たちではない。だから、コミュニケーションはどこか不自由なものになる。言い>>続きを読む
夢想と現実の無関係性が淡々と描かれていた。それと同時に、「他者とのかかわりのなかでしか物語は生まれない」ということが改めて確認された。
作中の節目に挿入される複数の肯定的な「夢」と、残酷な現実。所有>>続きを読む
偽物が本物になろうとすることの原理的な不可能性と、その過程で別の何かに変容していくこと。
偽物が本物に近似していくほど、本物の解像度が高くなるほど、偽物と本物との相違は際立つ。
本物に接近するほどに>>続きを読む
家に帰って、湯を沸かし、草木に水をやる。身体化された動作。
タバコ、ウイスキー、革靴。
「労働者階級に祖国はない」
木とレンガ。産業の時期を知らせる。
ぶつ切りにされるBGM
化粧を落とさず>>続きを読む
「他者の他者性」を生モノで食べさせられた。
「他者のすべてを理解することは不可能。それを承知で、それでも私はあなたと関わりたい」
そんな言説が、「他者を『理解』する」というその言明が、取り扱おうと>>続きを読む
○全体について
そういえば、この映画にはインターネットが全然登場しなかった。登場人物の感情の複雑さを感じやすいのは、それも理由なのか。
海、プール、水の音。
ベッド、睡眠のシーン。
ところどころイン>>続きを読む
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①マリコにとってのシイナ、シイナにとってのマリコについて
②マキオの優しさについて
・マリコにとってのシイナと、シイナにとってのマリコについて考えていた。
マリコにとってのシイナは、何も考えずにいら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイミングよくお薦めをいただき視聴。ありがとうございました。
以下、印象に残った点を。
・最も印象的だったのは、レンコが母に対し「私、早く大人になるから」と宣言したシーン。
視聴直後は、「こんな幼い>>続きを読む