池波さんの映画レビュー・感想・評価

池波

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くれなずめ(2021年製作の映画)

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安直な感想だけど光って雄弁だなと思った。
頭空っぽにしてみられた。

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます



感想を書くことを躊躇した。私は私の人生とどう向き合うべきかということ。他人をどういう存在としてみるのかいうこと。この作品に対するスタンスの選択が、それを決定づけてしまいそうだと思ったから。しかも、
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

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言葉の外在性を前面に押し出す映画だと思った。そして、その外在性を表象するものとして、ベンチを選んでいるように思った。

言葉は私たちではない。だから、コミュニケーションはどこか不自由なものになる。言い
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

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夢想と現実の無関係性が淡々と描かれていた。それと同時に、「他者とのかかわりのなかでしか物語は生まれない」ということが改めて確認された。

作中の節目に挿入される複数の肯定的な「夢」と、残酷な現実。所有
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MR. JIMMY ミスター・ジミー レッドツェッペリンに全てを捧げた男(2023年製作の映画)

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偽物が本物になろうとすることの原理的な不可能性と、その過程で別の何かに変容していくこと。

偽物が本物に近似していくほど、本物の解像度が高くなるほど、偽物と本物との相違は際立つ。
本物に接近するほどに
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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家に帰って、湯を沸かし、草木に水をやる。身体化された動作。

タバコ、ウイスキー、革靴。

「労働者階級に祖国はない」

木とレンガ。産業の時期を知らせる。

ぶつ切りにされるBGM

化粧を落とさず
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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「他者の他者性」を生モノで食べさせられた。

「他者のすべてを理解することは不可能。それを承知で、それでも私はあなたと関わりたい」

そんな言説が、「他者を『理解』する」というその言明が、取り扱おうと
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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○全体について
そういえば、この映画にはインターネットが全然登場しなかった。登場人物の感情の複雑さを感じやすいのは、それも理由なのか。

海、プール、水の音。
ベッド、睡眠のシーン。
ところどころイン
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

①マリコにとってのシイナ、シイナにとってのマリコについて
②マキオの優しさについて

・マリコにとってのシイナと、シイナにとってのマリコについて考えていた。
マリコにとってのシイナは、何も考えずにいら
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイミングよくお薦めをいただき視聴。ありがとうございました。
以下、印象に残った点を。

・最も印象的だったのは、レンコが母に対し「私、早く大人になるから」と宣言したシーン。
視聴直後は、「こんな幼い
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