映画ファンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

ヴィルヌーヴ版DUNE2作目!
これまでのあらすじや説明の一切を排し前作の直後からそのまま展開していく
広大な砂漠や夕焼けを背景にきめ細かい登場人物の動きを表現したのはアラビアのロレンスを彷彿とさせる
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.7

同性愛者の公民権運動家バイヤード・ラスティンを描いた伝記映画
ワシントン大行進に至るまでを描き100分ほどの短い尺でよく描ききったなと感じる
あまり知られてないラスティンという人物がキング牧師にもこん
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伯爵(2023年製作の映画)

4.0

250年の末、生きることに疲れた吸血鬼ピノチェトとその家族を描いていくダークコメディ映画
どこかメル・ブルックスの映画にベルイマンのような構図を足した感じで世界観には入り込みやすかった
近代史と虚構を
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ハリエット(2019年製作の映画)

3.8

フィラデルフィアからペンシルベニアまで逃げ延び奴隷解放の英雄となったハリエット・タブマンを描いていく伝記映画
逃げ延びたことにより奴隷制から解放されたといっても問題は大きく逃げ延びた後こそに焦点を当て
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

マフィア御用達の仕立て屋の仕事部屋のみで展開するワンシチュエーションサスペンス
マーク・ライランス演じる仕立て屋はどこかファントムスレッドのダニエル=デイ・ルイスを彷彿とさせる雰囲気があり魅力的
10
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オンリー・ユー(1994年製作の映画)

3.4

子供の頃運命の人を占ってもらったのを今でも信じていたフェイスがイタリアでその運命の人と同姓同名の男に惹かれていくロマンティックコメディ映画
一見、夢物語のようで現実的な着地に待っていったのが印象的
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ファーナス/訣別の朝(2013年製作の映画)

3.8

出所し溶接工で働く兄とイラク戦争から帰りPTSDに苦しむ疲弊した弟を描くヒューマンドラマ
人の弱みにつけ込む役をやらせたらウディ・ハレルソンに右に出るものはそういないなと感じる
兄弟2人の関係に焦点を
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スタートレック ファーストコンタクト(1996年製作の映画)

4.5

新スタートレック劇場版第2作!カーンの逆襲と並んでスタートレック映画最高傑作の1つとして挙げられる本作!
人類初のワープ飛行の日にタイムスリップしシリーズの始まりと新スタートレックから因縁深いボーグと
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スタートレック ジェネレーションズ(1994年製作の映画)

3.9

新スタートレック初の劇場版!
カークらTOSの面子を登場させることで世代交代を観客側にうまく浸透させた力作になっていたと思う
敵役のマルコム・マクダウェルはあまりパッとしないなと感じる
退役し年老いた
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まわり道(1974年製作の映画)

3.8

ヴェンダーズロードムービー3部作のひとつ!
作家志望だがスランプに苛まれる青年の旅を描いていき3部作の中では1番独白が多い作品であった
ある種、ヴェンダーズの自己セラピー的な内容でありフェリーニの8
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追跡者(1998年製作の映画)

3.2

逃亡者のスピンオフ作品!トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官代理こと追跡者の視点で物語が進行していく
逃亡者役にハリソン・フォードと180度演技が違うウェズリー・スナイプスを持ってきたのは評価したい
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ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

3.4

速攻強盗の異名を持つ強盗が恋に落ち稼業から足を洗おうとしていく映画
一見いつもの暴れまくるリーアム・ニーソン映画と思ったがロマンス描写に尺をかなりとっていたのが意外に感じられた

彼方に(2023年製作の映画)

3.9

たった一瞬の事故で家族を亡くしてしまったタクシー運転手の哀愁を描いたNetflix短編映画
客の家族連れに自分の家族を無意識に重ねてしまう辛さに思わずグっときてしまう
一生ついて回るであろう苦しみとど
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.5

大金をつかむためアメリカ人の妻と結婚し家庭をつくったイギリス人の貿易商ローリーを描いていく映画
ジュード・ロウ演じるローリーの欲や野心が成功を掴めば掴むほど増長し後に引けなくなりやがて破滅へと向かって
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.9

美術学校の講師を務めながら個展を控えた彫刻家の日常を描いていく映画
火の扱いがうまくいかず焦燥感に駆られるミシェル・ウィリアムズ演じるリジーが印象的
怪我で飛べなくなった鳩がこの映画のメタ的な縮図とし
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.2

女王殺しの濡れ衣を着せられた騎士バリスターと変幻自在少女ニモーナが真犯人や真相を探っていくアニメ映画
ニモーナが階段を駆け抜けるシークエンスの疾走感がとても印象深い
ニモーナがバリスターの動きに合わせ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.6

夫を亡くし田舎町のカントリーハウスを訪れたハーパーは町全体がそこの管理人ジェフリーと同じ顔をした男ばかりなことに気づきパニックになっていくホラー映画
どこかジョーダン・ピールのUSを連想させる不気味さ
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ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)

3.8

70年代に映画館で恋に落ちたエネアとピストロの出会い、90年代大人になり再開した2人の2部構成で描かれる映画
ローマの風景や世間の流れも2人の関係と相まって変貌を遂げているのはまるでニューシネマパラダ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.5

1944年のフィンランドを舞台にナチスがとあるロシア兵300人以上をたった1人で殺した伝説の男に喧嘩をふっかけてしまうバイオレンスアクション映画
地雷原に囲まれてもマシンガンの集中砲火を浴びても首を吊
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3

黒人はみんな貧しくてラップを歌うステレオタイプな考えに辟易していた作家があえて自分が忌み嫌うステレオタイプな低俗小説を書いたら作家生涯1のベストセラーになってしまうコメディ映画
不本意な作品がウケて出
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.2

バレリーナを目指すトランスジェンダーの少女ララだったが女子生徒の執拗ないじめや身体の特徴から思うようにバレエの動きについていけない焦燥感に苦しんでいく映画
序盤教師からも女子の意見を求めるからララは目
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青い珊瑚礁(1980年製作の映画)

2.3

8歳と7歳の従兄妹同士で遭難し2人だけで成長し学び生きていく小説に基づいた2度目の映画化
映画に説得力が薄く主演2人は演技が稚拙過ぎてあまり入り込めなかったのが不満点
肝心の性に触れる部分を省略せざる
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

3.9

第1作の過去、ヤンとラウの若き日を描いていくシリーズ2作目
前日譚ということで第1作のような衝撃や激しいアクションは少ないが重厚なドラマになっていて補完としては申し分ない出来栄えだった

バード(1988年製作の映画)

4.0

モダンジャズやビバップの創始者である伝説のサックス奏者チャーリー・パーカーの半生をクリント・イーストウッドが描く伝記映画
チャーリーを演じたフォレスト・ウィテカーの怪演は流石のモノ
3時間近い長尺では
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バニシング '72(2019年製作の映画)

3.5

1972年に起きたニクソンの資金を狙おうとした強盗犯のハーバー兄弟を映画化!!
原題にマックイーンの名前が入ってる通りブリットやゴッドファーザー等、当時を象徴する映画ネタが随所に挟まれていたのが印象的
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

3.5

砂漠で運悪く地雷を踏んでしまい1人取り残された兵士マイクを描いていくシチュエーションスリラー
一歩も動けない状況でこれまでの人生を振り返り原住民と話しながらくるかもわからぬ救助を待ち続けるか一か八か一
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.8

寺山修司の和歌集を本人自らが映画化させたもの
序盤から母のイタコ芸やサーカス団と出会う風変わりな少年期が描かれ、カメラワークや映画の色調もそれと共に変化していくのが印象的
後半のフェティッシュなエロテ
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吸血鬼(1967年製作の映画)

3.4

ポランスキーが手掛けたヴァンパイアコメディ映画
後にポランスキーが本作の影響でシャロン・テートと結婚することとなった逸話からか彼女の撮り方がポランスキー映画のヒロインの中でも秀逸
ポランスキー映画とし
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.9

長年夫ジョセフの功績として隠されてきた妻ジョーン、ノーベル文学賞受賞をきっかけについに真実を打ち明ける覚悟を決めていく映画
若い頃のジョセフの情けなさ、それを受け入れてしまったジョーン自身の弱さも容赦
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.3

J・D・ヴァンスの回顧録を基に親子3世代の物語をロン・ハワードが映画化
エイミー・アダムス演じる母ベヴは良かったがこのテーマをやるには明らかに尺が足りてないように感じた
構成がとっ散らかりロン・ハワー
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

4.3

28歳の時に途中で断念してしまったフロリダ海峡横断を64歳で再び挑戦したダイアナ・ナイアドを描いた伝記映画
ジョディ・フォスター演じるボニーがよきりかいしゃでありパートナーとしてダイアナを支える流れが
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死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

3.7

約10年ぶり死霊のはらわた映画
冒頭から第1作目を彷彿とさせる主観視点の迫り来るカメラワークは良かった
2013年版よりも派手でダークホラーに寄ったなという印象も受けた
そろそろキャプテンスーパーマー
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ダーティハリー4(1983年製作の映画)

3.8

クリント・イーストウッド自身が監督を務めたシリーズ第4弾!
全体の構成は一作目を踏襲しつつこれまでのシリーズと比べハリーの老いも感じさせる中々良くできた作品

あなたの死後にご用心!(1991年製作の映画)

3.6

事故で命を落とし生前の行いで天海が下界か決められてしまう街にたどり着いてしまう、そこで出会った天界行きのジュリアに恋をしてしまいなんとか自分も天界にいくため奮闘していくコメディ映画
死後の世界がホテル
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シューター(1994年製作の映画)

2.6

プラハを舞台に大使暗殺犯を追うサスペンスアクション映画
90年代の長髪ラングレンは今となっては新鮮

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.5

死に際の母の掟を守り残虐的な父から逃れるため屋敷にひっそりと暮らしていた四兄弟を描いていく映画
ホラー映画から後半のどんでん返しによってセラピー映画のようにトーンが変わっていくのがこの作品の醍醐味
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