ENAさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

アルコールと薬物から抜け出そうと努力するパートナーとそれに正面から向き合うアリーが一番光っていた。映画制作側のアルコール中毒や薬物中毒に対する捉え方がとても良い。

ラ・チャナ(2016年製作の映画)

4.0

「力強さや速さを持っていたが頼りにしてはいなかった。」

カランコエの花(2016年製作の映画)

4.5

圧倒的に文学性が高く、「差別している自分」にすんなり辿り着ける作品。

万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

法が作用した後のほうが家族はバラバラになり不幸になる。日本の制度が疲弊していることが良くわかる映画。

ALONE アローン(2016年製作の映画)

4.5

宣伝のイメージと映画のメッセージにすごいズレを感じる。
「ALONE」より「MINE」のままの題のほうが〝地雷〟と〝自分のもの・こと〟の2つの意味が込められていて良いと思う。
現地民ベルベル人との対話
>>続きを読む

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.2

ギャグ漫画を実写化するときに俳優がそのキャラクターになりきる必要は無いかもしれない。
制服のコスプレ感ってどうにかして消せないものか……

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.9

「服のデザインを見ればどんな時代だったかが分かる」と言える彼女は凄い。

ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.8

妻に性行為を拒まれたら近親相姦に及ぼうとする男がいる。レイプが珍しくない。女が関わり合うときに男が出てこない。常に女同士の会話によって「男」が表象される。
殺人犯に社会的制裁を加えるシーンがあるわけで
>>続きを読む

ウィザード・オブ・ライズ/嘘の天才 〜史上最大の金融詐欺〜(2017年製作の映画)

3.1

人の誠実さと人の真っ当さは相容れない。真実と客観は違う。無実と無罪は違う。一般論を疑えるような知性はお金では買えない。ロバート・デ・ニーロの演技が上手すぎるのとミソジニーが散見されたのとで始終イライラ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.9

VRの完成度が高くてシーンによっては実写版かと思うほどのリアリティがあった。
人や動物は皺が多ければ多いほどリアリティが出る。ツルツルしている肌はリアリティがきっと出にくい。
ラストの、現世でも死者の
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.6

社会的な地位も名誉も「他人の夢」と言い切っていたところや自分たちのやっていることがだましであることを分かっていたところ、成功と失敗の折り重なりや世代交代までを描ききっていたのが良かった。
ただ、「幸せ
>>続きを読む

マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~(2007年製作の映画)

4.4

語りが辛辣な上にドキュメンタリーには珍しくギャグが多い。これは笑ったもんがち。ブランドものを扱うファッションデザイナーという固定観念を捨てた方が楽しめる。
マーク・ジェイコブスが完成した映画を見ていな
>>続きを読む

ゴッホ:天才の絵筆(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ナレーションがゴッホ(かのように見せている)。
必要だったのは色彩とデッサン。滑らかに塗るのではなく筆を運ぶのだ。線を引くように描いた。明るい黄色の色調に執着心があった。
私の絵を安く売るのではなく元
>>続きを読む