1303さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

2.0

作り手の独善的な展開の犠牲になったキャラクターが多過ぎて哀しくなりましたが世の中こういった人達は実際にいるので諦めるしかありません。

ただロケーションや俳優さんそのものの輝きはやはり素敵で特にメリル
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

緑を基調とした色彩や全体のトーン、市街地ど真ん中の戦闘、敵キャラクター(特にアボミネーション)の造形など映画としてのルックも然る事ながら個人的に要所要所ツボに入りました。

またさすが二重人格といえば
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ハルク(2003年製作の映画)

2.0

物語の発端から各登場人物の動機や目的に理解も納得も出来ないまま低センスな演出に煽られた2時間半..。
ハルクが飛び回るシーンは痛快でした。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.5

ただでさえ飽和状態だったキャラクターとストーリーをもう一段階掘り下げる事で映画的なIQが下がってしまった気もしますが、連携技を多用したダイナミックな戦闘とミクロ且つ繊細な人命救助のヒーロー然としたファ>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.5

全く別次元のキャラクターを上手く相対化させながらリアリティラインを制御した奇跡的なハンドリングが冴え渡っています。
良くも悪くもユニヴァース化を推進する上での礎として大きな一作になったと思います。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

愛情も子供のように祝福されながら産まれ育まれるような気がしてしまいますがそれは凄く幸せな事で、産まれたその瞬間から憎悪や羞恥の対象として蔑まれ苛まれるとしたらそれは凄く悲しい事です。
ただその全てを受
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マイティ・ソー(2011年製作の映画)

2.8

傲慢さから神に見放されるという神話的な成り立ちとそれを相対化するカルチャーギャップコメディのバランスが良く、とても楽しんで見られました。

フー・ファイターズ/バック・アンド・フォース(2011年製作の映画)

3.0

個人的な意見ですがNirvanaはデイヴグロールという才能を世界に知らしめる為に存在したのではないかと思うほどfoo fightersは素晴らしいバンドです。

これだけ世界的な支持を受けながらも決し
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ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン(2013年製作の映画)

3.0

引用されるヒッチコックの幸せの定義から示唆される、時代の寵児となったアイコン本人達の幸福な人生に想いを馳せずにいられない作品でした。

1stのTシャツを着てNYに行った時アップルショップの店員さんに
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ブラー ニュー・ワールド・タワーズ(2015年製作の映画)

3.0

奇跡の理由を巡るアーカイブ作品として興味深いドキュメンタリーです。クリエイティビティは自然物だなと改めて感じます。

Out Of Timeをグレアムと演奏するエンドクレジットはぐっときました。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーの骨格はとてもシンプルで展開に関してもシビルウォーのように大きなツイストを効かせる事もなく淡白にすら感じる構造になっています。ただそれだけに登場人物の持つ特異性や旨みが存分に感じられる作品に>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

2.8

ナンセンスな展開自体で笑わせながら絶妙なキャラクター配置と巧妙且つ最低限の関係性構築でタイトに締める脚本が興味深かったです。

プロデュースはキック・アスの監督マシューヴォーンという事で製作陣もイケイ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

2.8

とても面白いアイディアの詰まった作品でしたがその殆どが基幹部分に直接結び付く事のない単発的(且つ突発的)なものばかりのためストーリーの起伏にダイレクトに抑揚を与える役割を担えていないと感じました。
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裏窓(1954年製作の映画)

4.0

事件を取り囲むように起こる様々な事象から真相が立体的に浮き上がる展開から一瞬たりとも目が離せません。

また、見る視点・見られる視点の逆転から別次元に存在していた世界が介入し混ざり合う瞬間のスリリング
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

幾多あるスパイものと呼ばれるジャンル映画の中でも成長(悪い方の)を描く比較的レアな体を持つ作品です。

その過程で非常にパーソナルな目的のため女として人として逡巡、葛藤しながら国家に奉仕するジェニファ
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アドレナリン:ハイ・ボルテージ(2009年製作の映画)

3.0

引継いで登場するキャラクターも多く一見さんには辛いかも知れませんが内容は前作をトレース、アップグレードしたものになっていてとても楽しめました。
また、前作分かり易く付けた邦題が仇となり今作はタイトルが
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アドレナリン(2006年製作の映画)

3.0

作品内のルールは全てステイサムの機嫌次第なので自然と彼のモチベーションが映画の熱量と同調する所に快感があります。
脚本演出共に超がつくほど凄くバカなのですが登場人物たち皆魅力的なのでちゃんと笑えました
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.5

気を回し過ぎたせいか人間ドラマに加えたツイストが面白さに還元されないまま進行するため、これなら殺された肉親の敵討ちとかだけで良かったのではないかなとも思いましたがイェーガーが怪獣と対峙した瞬間全部どう>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.5

妹に与えられた鳥籠、姉が手に入れた張りぼての星空。
本物の自由ではないけれど生温く居心地の良い箱庭を駆け回る事を揶揄しながら同時に悲観しているような視点が面白かったです。
映画の中で演技するというメタ
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.5

文字でしか見た事のなかった夢や幸せについて、記号の羅列ではなく映像体験を通して描き切る説得力は凄まじかったです。
一緒に冒険してきた仲間たちの願い続けた夢が目の前で叶う瞬間、打ち震える程の感動に涙が止
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

3.5

各キャラクターの哲学やその軋轢は理解出来たのですが、問題に対するアプローチが宙に浮いたままになっていた印象です。
また、バズが大量生産された自分を見た後、もう少し逡巡し乗り越える描写があってもいいかな
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.0

3DCG、アニメーション、バディ、コメディ、ホラー、サスペンス..どのセクション、セグメントで取り出しても上品で高品質な映画でほぼ隙のない完璧な作品だと思います。
またそれら全てがきちんと必然性を持っ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

淡々と描かれた日常から戦争は幻想や寓話ではなくあの時代に生きていた人たちのすぐ隣にあった事実だという事を思い知らされます。

この作品を観て初めて感じた8月"16日"から続く未来、同じ国に生まれた事に
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

3.8

今作の白眉はダイナミックなキャラクターと彼らを構成する繊細なモジュールの対比だと言えます。

傍若無人に振る舞うアクションの中でふと目を止める先々に新たな発見が出来る世界の豊かさ、懐の深さは本当に魅力
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キスキス,バンバン(2005年製作の映画)

3.6

メタ的な構造を保ちながら絶妙なバランスでスクリプトに巻き込まれていく感覚は心地良く終始楽しく見られました。

ミステリーとして思ったより意外性のある展開をするのでもう少し丁寧に紐解いても良かったのかな
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悪党に粛清を(2014年製作の映画)

2.8

復讐劇エンターテイメントとしてはカタルシスがどこにもなくノアールとしてもメロ過ぎるため半端な印象は拭えません。

ただ美しく装填を熟すマッツミケルセンと弾丸に近い目線を撃ち放つエヴァグリーンを並べるシ
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ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.5

違いを埋めるのではなく認め合う事で伝わるものを信じている作品には素直にぐっと来てしてしまいます。

キャラクター達も素晴らしく特にクロエネンの成り立ちと造形には鳥肌が立ちました。

ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

差別・迫害されてきた主人公たちにとって評価される事以前の、評価されるスタートラインに立つ事自体の難しさと不条理さに胸が痛み、また彼女たちがそれを奪取し未来を選び取る姿に心が踊りました。

シェイプオブ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.8

マーヴェルに於けるヒーローの描画はコスチュームを着たヒーロー1人を創作する作業とは真逆です。

社会背景、反逆する思想、共鳴する仲間、必然的なガジェットやランドスケープ..これらの存在から導き出される
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

水が涙、血、雨という別称を持つように言葉、手話、ハグ..などコミュニケーションにも様々な形が存在します。

迅速且つ正確な伝達手段である筈の言葉を操る人々がディスコミュニケーションに陥る中、声帯を失っ
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

不自由で窮屈で思い通りにならない現実でも、臆病で醜くて生きてるか死んでるかも判らない役立たずな自分でも、"それでも平気だ"と言ってくれる人が1人でもいれば世界は美しくて素晴らしい。

繊細で崇高なメッ
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.5

バーフバリ!(大義を以って雪辱を果たす鮮やかな勧善懲悪劇という映画というプラットホームの古典にして最終形に文句あるわけないです)
バーフバリ..(過剰に配された伏線を過剰な演出で回収しながら渋滞して行
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.6

その美しさ以前にそれぞれの女優が持つ"女性としての属性"にフォーカスした立ち回りの演出はソフィアコッポラならではだと思います。

エンディングが画として似た構図であるオープニングとは全く異なる性質や意
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めまい(1958年製作の映画)

4.0

理屈で説明のつかない、名前のない心理を描写する技術においてヒッチコックの右に出るものはいません。
移ろう愛情を伴って不可思議に散らばった伏線が謎を追う求心力によって集約する過程は鳥肌ものです。
その魅
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.5

バーフバリ!(プロットとして目新しさはないもののエネルギーと情熱をもってエンターテイメントを創り上げる行為そのものに感動しました)
バーフバリ..(ただ恐らくインド固有の宗教観や神話に由来すると思われ
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.0

映画という異常空間の中で不自然なまでに自然に振る舞うキャラクターにとても惹かれました。本当に凄いと思います。

ただやはり音の使い方やステレオタイプな台詞回しに脱力する点は少なくなく温度がくっと下がる
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