1303さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.6

スピンオフとは位置付けられているものの微妙なお約束やトレース以外はほぼ別物と言えますがキャラクターに対するファンの期待や希望を余す事なく詰め込んだ萌える演出の数々には感謝しかありません。
ただ一点少し
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.5

終始品良く交わされる会話の妙はそれだけで十分見応えありますし信仰者を揶揄するようなコメディ演出が後に最大の敬意を以って思わぬ展開を生む..などなど凄く良く出来ています。

※ ここからネタバレです
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.0

恐らくプロットが先に立ってた感びんびんの設定ですがジェイソンステイサムの子守しながらの銃撃戦という近作最大の白眉は外せません。

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.5

必然かどうかは置いておいて自らインフレ/更新するアクション描写もそろそろ食傷気味かな..と思いながら見始めたのですがきちんとハラハラしましたしやり過ぎて笑ってしまいました。
それさえ見られればこれ以上
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

3.5

シリーズ随一のサスペンス要素を拡張した割とシリアスな作品です。
またライド系アクションとしてきちんと驚ける突き抜けた演出が観られる点も高評価です。

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.0

これまでのシリーズで培ったものが全て結実した傑作です。
トーンに惑わされがちですが実は様々なジャンルをクロスオーバーしてきた今シリーズ。
今回所謂ケイパーというプラットホームを採用する事で生まれたキャ
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ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.0

主要人物ドミニクのカルマについての物語としてサスペンス要素が色濃く緊張感のある一作です。原点回帰的な意味で一度更地に戻したという点でも小さくない意味を持つ一作になっています。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

2.9

シリーズ内でも異端作と言えます。舞台設定含めほぼリブートと言えるつくりなのですが後続作品から見るとハンというキーキャラクターのスピンオフとして意外と重要作なのではないでしょうか。個人の意見として幾多あ>>続きを読む

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.0

前作がプロット構築とルール設計に終始していたのに比べ今作は後の作品におけるブロマンス要素の礎となる一作になっています。男同士の嫉妬やイチャつきが最高です。

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

2.8

裏切りを期待させる演出の応酬なのですが意外と素直に展開するストーリーの為ブランディングに反して何も起こらないのが不思議です。キャラクターの可愛らしさに時々きゅんとしました。

I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

3.8

The Nationalは劇音楽としてはリズムが立ち過るんじゃないかなと思っていたのですが所々共鳴するような瞬間ちゃんとぐっと来ました。
体が心で制御出来ないと証明しようとする男と体と心を同期させて踊
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.7

理想実現のため駆け回りながら獲得と喪失によって変化する登場人物たちの関係性がやがて行き着く地平に思い入れずにいられません。
特に兄弟の、何の禊もないまま訪れる束の間の平穏さに宿る安堵に残る不気味な余韻
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.5

脅迫的に完璧であろうとするが故に不完全な自己と乖離しやがて精神分裂してゆくという過程が秀逸です。
クリスチャンベールという才能の変遷を辿る過程の一部としても楽しめます。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.0

今シリーズ作品の秀逸さは僕達の考えや扱い次第でモノでしかない(筈の)彼らを幸せに出来るのかも知れないという希望と期待に満ちた願いにあったと思っています。
ささやかな(しかし真摯な)願いを抱いていた彼ら
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

プロットとしては古典中の古典だと思いますが関係設計やキャラクター配置、さり気ない伏線設定、音響と視線による緊張感などなど徹底的に"魅せる"事に特化した演出は発明と言えるのではないでしょうか。
並んだだ
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ANIMA(2019年製作の映画)

3.8

表層的な対話の底にある深層心理を抉るような作家性を持つP.T.アンダーソンによる集団的無意識をコレオグラフィで描いたような印象の作品でした。
インレインボウズ以降パッケージングを模索し続けゲリラ的な発
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.6

特殊効果や音響、殺陣やカメラワーク等々映像表現において制作体制が世界的トップクラスである点に疑いの余地はありません。また今回は既発トレイラーを逆手に取ったトリッキーな展開やディズニーの十八番とも言える>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.5

劇中に於ける猟奇表現は生理的・道徳的嫌悪感を掻き立てるのに充分な内容ですが所々微量な観客への共感要素が仕込まれており糾弾されるべき不条理の象徴である筈の彼に私達自身がいつの間にか成り代ってしまうという>>続きを読む

デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)

3.8

サンドラブロックの文字通り体当たりの演技も然る事ながらメリッサマッカーシー力が凄まじくチャーミングながら憎々しいというバディものとしてかなり理想的なバランスと言えます。
一見凸凹に見える2人ですがルー
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

人の言う正しさや客観的な制裁など何の意味もなく最終的に自身を許し認める事が人生の大義なんだと提示された気がします。
ただだとすると生きることは本当に難しいです。
良い人なのか嫌な人なのか一元的に腑に落
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

社会問題を風刺しながらも強い批判性よりむしろ無自覚にも捉えられる純粋な疑問を投げかけられているように錯覚する筆致に作家性が滲みます。
置かれた立場やふとした場の雰囲気で思わず笑ってしまう不思議な魅力に
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.9

前作から15年以上後の作品という事で位置付けが不明なまま事前情報なしで観ました。
ナンバリングを重ねる毎に雑味が増す印象がありましたが上乗せのコンテンツが多い事もありやはりとっ散らかった作品になってい
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.6

ミニマルに配置された構成要素の相対関係による化学反応を試しているような一見の印象に反してその実、実験性を廃し理屈と計算だけで構築した繊細な舞台劇になっているという構成がお洒落です。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

いつか何かが起これば特別な誰かになれるという実態も根拠もない甘美な幻想に惑わせられ狂わせられる青春の痛々しさに胸が締め付けられます。

一見何不自由無い暮らしに満たされ賢く豊かに生きてきたように見えた
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.8

道徳的・倫理的にどんなに救いようのない人間でも誰かにとって何物にも代え難い憧憬の対象となり得ます。
そこに因果、損得等理由はなくただ只管に惹かれてしまうだけのものであったりするあたりそれこそが本当の救
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

身体から剥離した精神が奔放に跳ね回るような感覚に強烈な既視感を覚えて彼女が全く他人のように思えませんでした。
アニメーションならではのシームレスなカットバックで絶望の予感が画面一杯に満ちてゆく様は本当
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

交錯する過去と未来が次第に重なり軈て合さる瞬間一族の構造が腑に落ちる面白さがシリーズ随一の魅力です。
パラレルに進行する2人の些細なシンクロニシティを見る度に堪らなく悲しく愛おしい気持ちになります。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

全編通して通底する不穏な気配を纏いながら何気無くしかし印象的に散りばめられたエピソードが積み上がり遂には音を立てて一点で崩れ落ちる瞬間、考え得る最悪の結末にも関わらず一種の爽快感が生まれる不思議な作品>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

天皇陛下退位/新年号切替という事で映画史に於いて最も偉大な皇位継承を観ようと鑑賞に至りました。
マーロンブランドの重厚なチャームも然る事ながらアルパチーノがその先天的なカリスマ性を開花させる過程で芽吹
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

密室劇によるミニマルな話運びに目と耳を取られていると木目細かいヒントと巧みなミスリードによって観た事のない地平に連れて行かれたような錯覚にくらくらします。
対話相手がケヴィンスペイシーであるという最大
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.0

初見の印象として非常に悲しいのですが本当に同じ製作陣が撮ったのかと訝しくなる程低品質な作品だと感じました。

万能最強キャラクターの配置、タイムパラドクス規約共有の不備、犠牲選択と充足条件の不理解等課
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.5

虐殺を誘発する言語構成が存在するというアイディアとそこから推察される展開を現状のイデオロギー抗争に同期させる発想が新鮮でとても面白いと思いました。

おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.0

キャラクターの属性や配置、思考傾向が絶妙で何気なく零した些細な話題の端切れが徐々にお互いの正統性攻撃の発端になったり、一瞬前まで同じ場所にいた筈の二人が視点を変えた次の瞬間真逆の地平にいたり..と完璧>>続きを読む

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.9

不明瞭でありながら確実に存在する国家意思というものを一人格を通して描く事がこの作品の命題だったのではないかと思います。
冒頭から延々続く拷問シーンでは道徳やモラルの象徴として同情に近い感情を持ちながら
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ヒート(1995年製作の映画)

4.3

対極にあるように見えていたものが本質的に限りなく近い存在であった時、人はより深く共鳴も理解もし得るのだと教えられました。
全体を支配するヒリヒリとした空気に気圧される事なくきちんと理論立てて展開するラ
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5


常に変化し続ける構図解釈を鳥瞰的に捉えたタイトルを付けるドゥニヴィルヌーヴ作品として推察すると蜘蛛の巣のように張り巡らされた関係性が切り替える度変わる"視点"を描いた作品なのではないかなと思いました
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