キットカットガールさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

キットカットガール

キットカットガール

たからもの(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 スケベなタコだなぁ、という印象は終始変わらなかったのだが、まさかまさかの大きさで。笑 完全にタコの既成概念を利用した、挨拶がてらのサプライズにぐっと心を掴まれた。そして、海上の漁船と二人の探検家とカ>>続きを読む

ミドと森のミュージシャン(2020年製作の映画)

3.3

調性音楽=善のような近代西洋的価値観に支配された森(冗談)。笑笑
それにしても、キャラクターデザインが日本のアニメを彷彿とさせる。日本アニメに明るいわけではないから具体的には説明出来ないが。笑

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

 時に見守り、時に形作り、雑誌は人々の暮らしと街の変化と共に生きてきた。「事実は小説より奇なり」という詩人バイロンの有名な言葉があるが、本作で描かれた物語はどれも現実に根ざした世界(架空の街アンニュイ>>続きを読む

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

4.0

正直、映画を観ていてこれほど怒りで胸が苦しくなったのは久しぶり。
従って、感情的且つ主観強めなレビューになりそうだが、スコアの4.0は、明らかに「母と娘」の物語に、ではなく「長男」の物語に向けたもので
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.5

 原因を作る人間がいれば、その後始末をする人間も必ずいる。命拾いしてホッとする人々の傍らで鎮火という残されたミッションを遂行しなくてはならない消防士たち。それを忘れてはならないし、本作は所謂特権階級・>>続きを読む

強く抱きしめて(2021年製作の映画)

3.5

 ピカソのプリミティブや、アンリ・マティスのフォーヴィスムを想起した。食欲に並ぶ性欲の、解消されるなりそれで一旦おしまい、という純然たる様が捉えられている。本能のままに、命の限り生命維持活動を続ける。>>続きを読む