まっっったくツいてねぇ、、、
スッカラカン、一文無し、どさんぴんにまでオチテイク。
街を彷徨う疲れ果てた中年が目にするのは、女、カップル、石、ホームレス、観光客、腐ったパン、、、
地獄からパリを見つ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
試合、特に1on1の泥臭くささが表現されててよかった。漫画的な独白も程よく捨象されていて(というかアニメでは表現しきれない)、”実際”のバスケ(的な動き)のミニマルさが十二分に伝わって来た。
また、終>>続きを読む
「”シンジ”ゃいやだ(*逃げちゃダメだ)、”シンジ”ゃいやだ(*)、以下同文(*)」
自分のいる階層(セカイ)に自覚的になれない人は、個人的にはかなりイタい奴か、相当な馬鹿だと思うのだが、名家(田舎出身)だったり、お金持ち(貧乏)だったりする事が、単なる対比としてしか描かれず、モヤモヤ>>続きを読む
家族と、そうでないものを分けがちな人間の傾向性を、ユーモラスに解体する。近所のクリーニング屋のおじさんや、親に捨てられた過去を持つイケメン、ブローカーを追う刑事、子どもを買おうとする夫婦たちとその関係>>続きを読む
ある男(ナイト?)の通過儀礼。
人間(男)の愚かさを、ある種のデフォルトとして描けるのは古典の良さ。
“負けた”男のストーリーを見るにつけ、緑の騎士を待望してしまうが、だからこそ最後に腹を括るガウェ>>続きを読む
タートルネックのセーターとあせたピンクのパンツのタックインスタイルがとてもかわいい。緑のコートなんて着た日にはもう言う事なし。
禍々しい事態を目の前にして、途中、途端に興味を失って冷淡な目を向ける主>>続きを読む
どうやったらこんなにつまんなく出来るのか。
人が惨殺されるのを観るだけの富豪達は変態でも何でもない。ちょうどホステルシリーズを観てきた観客の様に。
カモを嵌める当局の、あっと驚く手際の良さが面白さだっ>>続きを読む
この町に残るか、あるいは去るか、決めなくては、「クリスマスの前までに……」。
おばあちゃんの眼鏡や、病院の窓、思い出をカラフルに映すスクリーン、そしてあの牧師が言う心の鏡に写った、”私たち”を、月へ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「俺はヒーローじゃねえ」って言いつつ、結果世界救ってる感じが、真っ直ぐ厨二病でかなり萎える。
“エフェクト・300”も終盤でかなりグダる。
途中まではすごく面白かったのに、途中からリベラルへの目配せ全>>続きを読む
『裸のジャングル』ー『アポカリプト』ー『グリーンインフェルノ』。
自分達こそ「敵」だと気づいた後のジャスティンの行動に、アポカリプト(ライフオブパイ)エンドと同様の凄みを感じた。
いけると思わせてお>>続きを読む
佐藤健(がやってる役)はふつーにポンコツだと思うが、それでも姫助けて上手くいってしまう。ドイツ戦の浅野みたい。
坂口健太郎がすごい。
小松菜奈もほんとに上手い。
実存の重みにどこまでも向き合う作り手(原作者も含め)の意思に伴った画の美しさ(と演技の素晴らしさ)で、茶化す気になれない。
“よくできたシナリオ”に完璧に嵌るアメリカ女たち。その一切の抜け目の無い罠と、まんまと騙される人間たちの出会いが幸福にさえ思えてくるほど完璧な仕掛け。終わりにかけての、”シナリオ”総崩れの大逆転劇には>>続きを読む
奥で山本耕史がブランコで揺れて、手前で斎藤工動かずの、静と動の構図が上手かった。撮り方がエヴァから変わらない鮮やかさで、特に公園シークエンスはすごい。
ゼットンの鳴き声が、「ゼットン」なのが面白い。>>続きを読む
気持ちいいくらいに娯楽作。
価値の貫徹は嫌がられるし、キモがられる。村西とおるもそんな感じ。
こうやって死ねるなら何回でも生きたい。
差し込まれたノイズ(ソルダード)が連なる物語(“秘密の映画”)への、異常な愛情。
私たちは、映画を愛しているのか、それともソルダードを愛しているのか。。
世紀のキャラもん対決をキャラもん達が演出する。
最後みんな死ぬ(であろう)結末にはやられた。
小松菜奈の使い方の上手さには言うことなし。丸ごとアメリカンビューティーなシーンも鬱陶しさはなく、美貴の損な役回りを厭わない、”暴投”し続ける妹像がとてつもなく美しく思えた。
あとお兄ちゃんはどう考えて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
扉の向こう側は常世だが、中には入れないというモチーフがARっぽくて良い。
千と千尋(草太くん=ハク)、魔女宅(ダイジン)、ハウル(扉を開くと常世)、もののけ姫(ミミズ=デイダラボッチ)へのオマージュ。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
Pro choice!が溢れた世界でこれは明らかにデジャブだが、フェミニズム云々の入り口にはなると思う。それもまた変な世界の入り口に思えるのだけれど、アリス(フローレンス・ピュー)の説得力に助かってギ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とうとうアベンジではなく、フツーにリベンジしちゃうので驚いた。闇堕ち展開かと思ったら、最後ケロッと仲良くなるし。
水の帝国が攻めてくる描写は、津波の恐怖そのものである。
足に羽根が生えてるあいつの戦>>続きを読む
ラケットをケツに入れられたくだりが最高に面白い。
父子関係と母子間のそれは驚くほど違う。それは確かに象徴的な意味で(しかし確かに予感させるものとして)。”痕跡”を感じる母。シンボル(顔の近似)を感じ取る父。
「いつの時代でも哲学者は子どもが嫌いである。けれども、僕たちはみなかつては子どもだった。ぼくたちはみな不気味なものだった。偶然の子どもたちだった。ぼくたちはたしかに実存として死ぬ。死は必然である。け>>続きを読む
話自体が左に傾き過ぎるのを、映像展開で調和する(誤魔化す)。
それでもちゃんと”チャンチャン”で終わらして来るあたり、ラッセル印。
マーゴット・ロビーがパイプを咥えて、煙をうながすシーンの美しさ。>>続きを読む
公共的な愛は、仄暗い団地に漂う”子”の無念を畏れる、全ての”親”たちを襲う。