ふぐふぐさんの映画レビュー・感想・評価

ふぐふぐ

ふぐふぐ

映画(61)
ドラマ(0)
アニメ(0)

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

終始ニュートラルな日常が展開される。
けれどもそこに起きる機微な変化に心が揺さぶられていく。
それは映画の中でも語られていた各個人の世界が交わり、木漏れ日の様に生まれる。
主人公は無口ではあるがその変
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

登場人物のキャラが良かった〜

あと緑と青で統一された色彩も良かった

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

個人的にはハッピーエンドだと思った。

現代社会は個人の自己実現に重きを置いている。そしてそれを認めるための多様化社会という現状である。
ジョーカーはそれに則って自己実現を達成したと考えれば、ハッピー
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

二回見た。

エベレストに登る、巨大な岩から彫刻を作る、また歴史ある学問に挑むような大きな問題を抱えた気分になった。

その要因として視聴者に理解を促す様な演出が希薄なことが挙げられる。

ただ眼前で
>>続きを読む

アンコール!!(2012年製作の映画)

4.3

泣いた
頑固な爺さんが次第に心を開いて行く様や登場人物の心の内を凝縮した様な歌詞で激しく感情移入してしまった

惜しむらくはSONG FOR MARIONという原題を直訳してマリオンへ贈る歌とかでは駄
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

近代都市と資本主義が生じた経済格差による顛末。
それは外界(都市)と接続する窓を象徴的に扱い、対比させることで二つの家の格差を如実に描いている。

ストーリーの展開はさることながら、今起こってもおかし
>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.0

日常にペンギンやお姉さんのユーモアと不思議な各要素を付け足した世界観が秀逸

作画が素晴らしく、主人公の部屋、自販機など、水平垂直を意識した構成が建築的表現で、対象物を均等に扱うことで主人公の動きを微
>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.3

自分の中の内なる欲望を発散させてくれるような映画。

観る前に頭を空っぽにして観たい。

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.2

秩父出身者として観ざるを得ない。

そこで過ごしたことのある風景や登場人物達と近い世代ということもあり、自分の友達が物語に出ているような感覚になった。

ストーリーは秩父ということを差っ引いても良かっ
>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

原作では体感できない、風景や登場人物の息遣い、体の動きの流れなどを楽しめるのが実写化の良いところ。

キングダムはそれを十分に理解した上で映画として完成されているように思えた。

ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

将校の軍服を着るという小さい決断をして、それに合わせるように大きく自分を変えていってしまった結果なのかなと思った。

ラストの狂喜乱舞するシーンはその齟齬と大きな権力を手中にしたカオスが生み出したもの
>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.1

記憶に新しいテロ事件の真相を知れて良かった。

事件に関わる人物たちそれぞれに焦点を当てて一つにまとめる手法が最初把握しずらくわかりにくかったが、
後々、この人はこうなるのか
あの人はこういうことする
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

トニーとドクの
旅を築き上げた大切な友達との別れの寂しさ
が如実に表現されていて自分と重ねてしまった。

雨の中ドクが心の内をさらけ出すシーンは名シーンだと思う。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

「シンプルで分かりやすいストーリー」
「現代音楽のような音響」
「陰翳礼讃に共通する白と黒の対比、光と陰の対比を強調するような映像」

それらが合わさって「SF」をデザインしている映画の様に感じた。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

-

埼玉県民なので鑑賞。

随所に埼玉あるあるが散見されて
「埼玉なんかを題材に映画作ってくれてありがとう!」
という気持ちになった。

BL描写が多く面食らったが、GACKTが美しかったので好印象だった
>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

ご都合主義的だけど、ご都合主義は悪いとは思わないのでこの点数。

映画視聴数が少ないが、初めてオマージュに気づけたのは個人的に嬉しかった。

SFがやっぱり好きだから高得点付けちゃうなあ。

きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

恋人と見に行くなら少女マンガの映画化作品じゃなくてこういう作品がふさわしいと思う。
恋人居ないけど

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

世界一のロックバンドQUEEN
世代でないから実感が無かったが、
その所以を体感できた

ラストは圧巻
絶対に映画館で見るべき映画の1つと言える

日本沈没(2006年製作の映画)

-

小学生の時に見て、心に残っている作品

主人公とかその周辺の人達のことは大勢いる日本人をピックアップしてるだけと理解して見たため、沈みゆく日本の姿やその背景設定に大きな興味を持てた。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.3

隠れキリシタンの迫害の描写はもちろん、カメラワークが特に素晴らしい。
主人公の無力さとそれに対する神の沈黙を演出するような視点が良かった。

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.4

PC画面のことや伏線回収などに注目されがちだが、それに加えて、人物の性格描写までストーリーに繋がっているディティールが素晴らしいと感じた。

これは新しいコラージュのような手法でシーンをピックアップし
>>続きを読む

>|