個人的にはハッピーエンドだと思った。
現代社会は個人の自己実現に重きを置いている。そしてそれを認めるための多様化社会という現状である。
ジョーカーはそれに則って自己実現を達成したと考えれば、ハッピーエンドということになると思う。
しかしながら、多様性を許容する社会において一つ矛盾が生じている。
それは危険な思想までも多様だと認めるべきか?ということである。
この作品は格差社会ということも大きなテーマだと思うが、副次的に
こんな危険な奴もいるんじゃ無いの?多様性多様性って思考停止してありがたがってるだけで良いの?
と多様化社会に対しても警鐘を鳴らしているのでは無いかと思った。
演出について。
暗いシーンの時間が長く設定されている様に感じた。
これは人生が行き止まっている様な閉塞感と理不尽さを助長するための演出だと考える。