カリカリ亭ガリガリさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

カリカリ亭ガリガリ

カリカリ亭ガリガリ

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ルトガー・ハウアー/危険な愛(1973年製作の映画)

5.0

「ヤリチンが改心する瞬間を捉えているから。めちゃくちゃ不謹慎露悪趣味なのに、何度観ても涙する美の映画。きたないはきれい!」

シャドウ・オブ・ヴァンパイア(2000年製作の映画)

5.0

「『吸血鬼ノスフェラトゥ』は実話でマックス・シュレックは本当にヴァンパイアだった!という話なのにムルナウや古典へのオマージュが一切皆無。一周回って超クールなばか映画。デフォーが楽しそう」

ハピネス(1998年製作の映画)

5.0

「悲喜劇。青汁99杯分に匹敵する苦さの中に、カルアミルク1杯分に匹敵する甘さ。いじわるなのにあざとさが皆無で、不器用な優しさに満ちている。ホフマンが超きもくてかわいい。『マグノリア』の70兆倍は好き」

とむらい師たち(1968年製作の映画)

5.0

「三隅×宮川×勝新で、こんなぶっ飛んだ映画を撮っていたこと。葬儀屋が主役のブラックコメディ、で始まり、誰もが予想し得ない超衝撃のラストで終わる。映画とは本来、入口と出口が同じであるべきではない、という>>続きを読む

ビヨンド(1980年製作の映画)

5.0

「因果や勧善懲悪を徹底的に無視し、もはや不条理の域に達するまで残酷表現をブチ込み、挙句この世の彼方(ビヨンド)を暴力的に観客へ叩き付けるルチオ・フルチ最高傑作。目が真っ白!見えない!見えない!でも見え>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

5.0

「こんなに狂っているのに、華やかで、美しくて、愉しくて、力強い映画があることの幸福。求めているあらゆるものは、初めから自分自身に潜在しているという人間賛歌。マンチキンばんざい!」

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストミステリー映画。殺人の総てがかっこいい。マーシャ・メリル演じる超能力者が最高」

不意打ち(1964年製作の映画)

5.0

「善人が一人も登場しない絶望の夏。ただでさえ恐ろしい悪人がやって来たのに、それを超える頭のおかしな連中までもがやって来るという絶望。頭がおかしくならない人間なんていない。夏の暑さに気をつけよう」

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

「100年に1本の映画に、100年も無いであろう人生で出逢えたこと」

チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁(1998年製作の映画)

5.0

「大傑作。所謂『フランケンシュタインの花嫁』の変奏曲。愛されない者が愛されるために生み出した愛、しかしその愛にすら拒絶され愛されないことの地獄。そして愛を諦められるのは、いつだって女なのだ。映画史上初>>続きを読む

スプライス(2008年製作の映画)

5.0

「悪趣味で突っ走る志に敬服する。クリーチャーデザインの気持ち悪さ、不憫さ、可愛らしさは特筆に値する。ドレンちゃん超かわいい。あとブロディが映画史に残るばかをやる」

終電車(1980年製作の映画)

5.0

「ナチ!映画!ドヌーヴ!トリュフォー、どんだけドヌーヴの脚撮るの!本作が後に『イングロリアス・バスターズ』のショシャナに繋がるわけだけれど、メラニー・ロランはその役柄や容姿も含めて、完全にニュードヌー>>続きを読む

ポパイ(1980年製作の映画)

5.0

「怪作。アニメーションの動きを完璧に模倣することに徹していて、人間が動くたびにびっくりする。ハッキリ言って恐怖すら感じる。巨匠アルトマンの狂気」

キラーコンドーム(1996年製作の映画)

5.0

「大人が大真面目にばかをやることの圧倒的正しさ」

バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

「ある世代にとっての『タクシードライバー』。なんちゅう自意識。どうしようもない。でも、あの体型のクリスティーナ・リッチと出逢ってしまったらなあ、そりゃ。ボーリング場でのタップダンスを忘れない」

デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

5.0

「70年代ニューシネマの復活。俺たちは神のプラン通りには生きない、俺たちは自分たちの意志で生きるんだ、自由に!というアンチヒーロー、アウトロー映画。あらゆるルールを破って自由に向けて走る姿に、暴力の果>>続きを読む

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

5.0

「映画史上最速の恋。喋る喋る喋る!タランティーノが好きなのも納得。ホークスのコメディでは一番好き」

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

5.0

「超絶ハッピー映画。画面から溢れる幸福感。唄い手としての志村喬」

ハプニング(2008年製作の映画)

5.0

「ばか映画。死に様博覧会。マーク・ウォールバーグが造花の観葉植物に話しかけたり、ババアが頭突きして窓ガラスを割ったりする楽しい映画」

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

5.0

「ホラー映画。村上春樹の映像化としては失敗しているけれど、脚色が大成功している」

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

5.0

「スプラッターにオカルト要素を持ち込みつつ、殺人鬼が人形という突飛なアイデアを力技で撮り切る。動いていた人形の電池パックが空だった!という瞬間が一番怖い。チャッキーのターミネーター的しつこさが楽しい」

ビートルジュース(1988年製作の映画)

5.0

ウィノナ・ライダーとのファースト・コンタクト。彼女だけが死者とコンタクトできる、という設定にガキだった俺泣く。死んだ方が(死んじゃっても)色々と面白いかもということ、差別や分断よりも共存を選ぶことの清>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

5.0

「オズの魔法使+ラブストーリー+頭のおかしな人たち」

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

5.0

「悪夢的ヴィジョン乱れ撃ち。絶望が具現化して殺しにかかってくるのに、ラストの優しく美しいこと。解放されるということ」

IT/イット(1990年製作の映画)

5.0

「ピエロへのトラウマ。ペニーワイズが登場する場面は例外なく全て良い。みんな嫌いなラスト(クライマックス)も含めて良いです。真っ白いシーツを干すのが怖くなる」

追記:同窓会映画!!

マーターズ(2007年製作の映画)

5.0

「ホラーを哲学で語ってんじゃねえ!とも思うけれど、これをちゃんと形にしたのは偉すぎる。ビザール映画として手加減皆無な気持ち良さ。ババアがきもい。あとグザヴィエ・ドランがショットガンで撃たれるシーンがあ>>続きを読む

28週後...(2007年製作の映画)

5.0

「絶望映画の大傑作。9.11を経て獲得した悪夢。この世界に愛なんてない!と言い切る美しさ。まさに愛を伝える行為によって地獄が巻き起こる展開が凄まじくいじわる」

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

5.0

残酷皆殺しミュージカル。ワーナー、ドリームワークスロゴの時点から不穏なパイプオルガン、そこからの血みどろアニメーションからして笑顔になっちゃう。髭剃り中なので、みんな気持ち良さそうな表情をしながら喉を>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

5.0

誰しもが予想していなかった次元の物語。前作のファン、加えて蔓延した日本のアニメファン、そしてエヴァファン自体を地獄に突き落とす。こんなことをやってのけた作家は他にいない。絶望映画の傑作。お通夜みたいな>>続きを読む

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

5.0

「ホラー映画。皮肉ではない。そもそも、コメディばかり撮ってきた周防監督が社会派に手を出せば、裏返しとして必然的に恐怖の磁場が起こるとは思っていたものの、ここまで怖いとは」

ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

5.0

「ウェルメイドな青春映画として大好きだけれど、何よりもドリュー・バリモアの初監督作品として」