カリカリ亭ガリガリさんの映画レビュー・感想・評価

カリカリ亭ガリガリ

カリカリ亭ガリガリ

鑑賞記録ではなく、好きな映画のリスト。※原則一言添えてます。https://mobile.twitter.com/IllmaticXanadu

映画(292)
ドラマ(0)

北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)

5.0

「タケシが映像に映っている際の存在感の強さ、と、ハスミンが映像に映っている際の存在感の強さ、には同じ何かがある気がする。芸人と映画評論家、両者とも俳優ではないのだが、俳優以上の強固なオーラがあるわけで>>続きを読む

クリーピング・テラー(1964年製作の映画)

5.0

「SF映画史上最悪の作品と呼ばれる悪名高き本作をやっと鑑賞し、半分馬鹿にするつもりで観ていたけれども、あらゆる技巧のあらゆる下手さが逆に不条理の磁場を発生させまくっていて、鑑賞中は恐ろしくて仕方なかっ>>続きを読む

恐怖の足跡 ビギニング(1955年製作の映画)

5.0

「悪夢的シュルレアリスム映画として満点ではなかろうか。完璧。悪夢の映像化としては『イレイザーヘッド』よりも成功しているかもしれない(笑) どのシーンを観ても、ああーこいつ映画マニアなんだろうなーと小っ>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。映画、其れすなわち、ごっこ遊びの極北。少女、其れすなわち、世界の不条理に勝る存在。もしくは不条理そのもの。二人で飴を舐め、二人で同じ夢を見る>>続きを読む

サラゴサの写本(1965年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。超絶的入れ子構造の末、強引にも程がある因果関係突貫工事で帰結、そして物語は続き、物語は終わらない。未曾有の映画。不条理な展開やヴィジュアルも>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。商業映画の便法を一切無視して、映画表現としての文法だけで遊び尽くしてみせた、これぞ真のアヴァン・ポップ。まさしく最高にして最狂のガールズ・ム>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1998年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。ドロッドロの病みの闇。庵野秀明の個人映画として完成された鬱屈的感情吐露。が、エンターテインメントとして機能していることの凄さ。その観客の能動>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。生きている人は死んでいて、死んだ人こそ生きているような。私的には清順最高傑作であり、最も美しい悪夢。悪夢の中の美を拾い上げる演出の凄まじさ。>>続きを読む

恐怖の足跡(1961年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。小生、本作よりも『マルホランド・ドライブ』の鑑賞が先の人間であり、これ『マルホランド・ドライブ』じゃん!とオマージュの時系列が狂ったゆえの感>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

「大傑作。これこそ真の意味で新しいスター・ウォーズであるし、スター・ウォーズがルーカスの手から離れた意味は、本作で完璧に立証された。予想を裏切りまくる先の読めない展開も見事。個人的には、本作で描かれた>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

5.0

「オールタイムベスト。映画狂による映画狂のための映画。映画の記憶装置としての機能性もさながら、これほどまでにあらゆる映画とも不統一で、混沌としていて、とりみだしている映画があるだろうか。ラブとヘイト、>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

5.0

「ジャパンプレミアにて。オリジナル版『IT』を敬愛する自分にとっても、大変意義を感じられるリメイクになっていた。つまるところ、ユーモアのバランスが絶妙に上手い。こんなに笑えるホラー映画になっているとは>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

「有るか無いかなら、有った方が良い続篇映画。として完成されているのが評価に値する。前作がSFフィルムノワールだったのに対して、本作はドゥニ・ヴィルヌーヴの一貫した作家性に連なるテーマの映画(これを述べ>>続きを読む

シリアル・ママ(1994年製作の映画)

5.0

「監督がジョン・ウォーターズ、お母さんがシリアルキラーというだけで面白くないわけが無いのだけれど、殺しの動機がいちいち家族に関係しているという母イズムが楽しい。息子のため、娘のために、コロス!『アニー>>続きを読む

キャンディ(1968年製作の映画)

5.0

「エッチの国のアリス。ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットにも載っている男であり、『博士の異常な愛情』、『バーバレラ』、『イージー・ライダー』の脚本を書>>続きを読む

フューリー(1978年製作の映画)

5.0

「『キャリー』から引き続き、デ・パルマのエイミー・アーヴィングへの執着が凄まじい(その後、スピルバーグ夫人になり、そして泥沼離婚するが)。デ・パルマ色は薄めだけれど、ラストでジョン・カサヴェテスが13>>続きを読む

ブラック・ダリア(2006年製作の映画)

5.0

「デ・パルマがブラック・ダリアを撮る!という尋常ではない期待に対して、全くスリラーにはせず、あくまで男女のドラマに重点を置いてノワールに徹してみせた、にも関わらずトリック自体が成立しない明確なミスキャ>>続きを読む

鮮血の美学(1972年製作の映画)

5.0

「ベルイマン『処女の泉』を暴力的ベクトルで再解釈した超バイオレンス映画。その暴力描写の徹底ぶりは、逆説的にアンチ暴力へと繋がっている。ウェス・クレイブンとショーン・S・カニンガム、お互いにとって初のホ>>続きを読む

エルム街の悪夢/ザ・リアルナイトメア(1994年製作の映画)

5.0

「7作目にしてメタホラーの大傑作。ホラー映画の存在意義を、これ以上なく熱く、美しく提唱してみせる。恐怖を語り継ぐということの崇高さ。ホラー映画を作ること、観ることを決してやめるな!という燃えるメッセー>>続きを読む

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

5.0

「『ドリームスケープ』が元ネタとは言え、”夢の中で殺される”というプロットを思い付いた時点で完全に勝利。まず誰からも睡眠は奪えないし、夢を舞台設定することであらゆる恐怖(不条理)表現が可能であるし、殺>>続きを読む

オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

5.0

「死に様博覧会。出てくる死に様が何もかも素晴らしい。前作の首チョンパに当たるエレベーターでの人体ワイヤー切断は、ちゃんと切断面を見せてくれる上にスローモーション。何が素晴らしいって、断面からはみ出る”>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

5.0

「ホラー映画にスター俳優を起用し、恐怖の対象が子供ということで『エクソシスト』のフォロワーと言える(まあいつの世もガキは怖いのだが)。しかしそこは職人作家リチャード・ドナー、鬼畜フリードキンとは異なり>>続きを読む

風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

「宮崎駿でも絶望するのか……と溢れ出る涙を止められなかった。ピラミッドのある世界かない世界なら、俺はある方を選ぶ!という作家の懺悔、且つ賛歌。宮さんのフェティズムが最も色濃く表れた最高傑作」

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)

5.0

「殺人鬼が宇宙に行ったくらいで映画は面白くならない。ということを徹底的に研究し尽くしていて、その努力が滲み出ている。素晴らしい創作精神。ジェイソンがパワーアップしてターミネーター化するのも、これがやり>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

「ヌーヴェル・ヌーヴェルヴァーグ。疾走のフィルム。カラックスのジュリエット・ビノシュへの愛が常軌を逸していて(『ポンヌフの恋人』で更に狂うけれど)、故に本作がビノシュのベストアクトなのでは。ってかめち>>続きを読む

GANTZ:O(2016年製作の映画)

5.0

「新しい映像表現で残酷グランギニョールを完成させたこと。漫画作家の脳内イメージを文字通り完璧にヴィジュアル化したエポックであるし、矛盾しているけれど”アニメーションによる漫画の完全実写化”としてマスタ>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

5.0

「ファイナル・カット派。ダグラス・トランブルの視覚効果が最も美しいバージョン。ホッケーマスクレディーも復活しているし。よく考えたら、嫌いなキャラが一人もいない……。あらゆる元祖」

ウホッホ探険隊(1986年製作の映画)

5.0

「離婚がテーマのホームドラマ……と聞けば修羅場に次ぐ修羅場を想像するけれど、本作はそれをあからさまに淡々と描いてみせる。そこがクールで80年代的。そしてそこが森田芳光脚本。離婚してからの展開が凄い。実>>続きを読む

ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

5.0

「動物版マッド・マックス。今度は都会だ!ガチでベイブを殺しにかかる狂犬とのチェイスやおばさんが飛び跳ねて格闘するクライマックスとか凄まじい。ジョージ・ミラーで一番好き」

銀嶺の果て(1947年製作の映画)

5.0

「三船敏郎デビュー作……これがデビュー⁈と驚嘆の怪演。白銀の雪景色に見え隠れする悪。黒澤明、愛しの三船とのファースト・コンタクト。こちらも映画音楽デビューの伊福部昭、初々しい」

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

5.0

「前作同様、ブラックコメディ。床の血で2回連続すっ転び、船内で銃をぶっ放したら船自体が破壊されてしまったシーンを観てから、もうこの後何が起きようともこの映画を擁護しようと決意した。とどの詰まり、”映画>>続きを読む

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

5.0

「雨はザーザー降ってるし、霧はモヤモヤ出てるし、地面は泥まみれだわ、血は出るわ、生卵割るわ、スープ飲むわ、唾吐きまくるわ、おしっこするわな怒涛の177分間。例えるならば、新宿ゴールデン街で先輩と呑み始>>続きを読む

バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

5.0

「プロットは完全に『七人の侍』。それを虫で、アニメーションで、僅か95分でやったことに意義がある。バッタ一味の狂気(何人かガチのキチガイがいる辺り)。勧善懲悪ぶりに手加減が無くて、クライマックスはおぞ>>続きを読む

Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

5.0

「ついにピクサーが人間を主人公に据えたという試み。故に、ヴァイオレットの髪の毛一本一本に感動したし、インクレディブル夫人の熟女的エロさに悶えた。ちゃんとセックスを仄めかす描写も素晴らしい。全体を通して>>続きを読む

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

5.0

「恐怖=エネルギーを転換して、喜び=エネルギーとして最終提示してみせたのは、当時としても新鮮なメッセージだった。原子力や原発の暗喩として読み取ってしまうのは、3.11以降の思考故なのか。ランドールさん>>続きを読む

アフター・アワーズ(1985年製作の映画)

5.0

「実はスコセッシで一番好き。眠れない夜のお供。不条理劇としては勿論、技巧面においてスコセッシ史上最も完成度が高い(あまり論じられないけれど)。ラストの切れ味が何度観ても最高。『グッドフェローズ』系も好>>続きを読む

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