カリカリ亭ガリガリさんの映画レビュー・感想・評価

カリカリ亭ガリガリ

カリカリ亭ガリガリ

鑑賞記録ではなく、好きな映画のリスト。※原則一言添えてます。https://mobile.twitter.com/IllmaticXanadu

映画(304)
ドラマ(0)

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

5.0

「ありとあらゆるホラー演出をぶち込んで登場人物も観客も絶望の底へと突き落とす地獄の映画。
人間の崩壊を丁寧に描くことは、人間の成長を描くこと以上に価値があるという"逆説的エモーション"を立証してみせた
>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

5.0

「日本犯罪映画の臨界点に達したエクストリーム・ブラックコメディ。2011年1月29日の劇場は大爆笑に包まれ、その約1ヶ月後に訪れる震災以前の確かな"希望"だった。それは、映画にも人生にも救いや希望なん>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

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「ネトゲにどっぷりハマった息子を説教しに行ったら逆に殴り返されてネトゲ万歳!と自慢気に宣言された、ような話。コレを162分間観るなら元ネタの『もののけ姫』を再見します。一人称が完全に"あたい"なタンク>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

5.0

「劇中で描かれる音楽観・音楽教育観に関しては全く同意を示せないし、音楽及びジャズを愛する端くれとしても侮辱されているような屈辱すら感じる。そして、展開もショットの構成も"漫画的"でしかなく、映画の文法>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

5.0

「ロアルド・ダールの原作を何度も読み返す程度には原作ファン、71年の『夢のチョコレート工場』がトラウマ映画、並びにティム・バートンをオールタイムベストに尊敬していたので、公開時にはその全方位的な姿勢に>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

「ジャームッシュの中で一番好き。個人的にはジャームッシュの名刺代わりの作品だとすら思う。ガムをくちゃくちゃ噛み続けるウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズが車内で会話する、という画を撮っただけでも価値>>続きを読む

恋人のいる時間(1964年製作の映画)

5.0

「ゴダールがひたすらに手の運動を追った映画。好きなものに触れる、嫌いなものを拒否する、愛する人に愛を伝える、総てを手で描く。手に表情があり、手が喋り出す!ような感動がみなぎっている。それも全て、別れた>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

5.0

「ウディ・アレン版『ラ・ラ・ランド』。より厳密に言えば、『ラ・ラ・ランド』のラスト10分間及び30秒についての映画とも言える。30代の若手監督と80代の監督がほぼ同様の題材を同じ時代に作っているのは大>>続きを読む

アデルの恋の物語(1975年製作の映画)

5.0

「ストーカー映画大傑作。恐ろしくて笑うしかないし、おもしろすぎて恐怖するしかない。『ポゼッション』と言い、アジャーニは頭のおかしな役が似合ってしまうねえ……」

渇き。(2013年製作の映画)

5.0

「ジェイムズ・エルロイとデヴィッド・リンチが共作したような和製ノワールとして絶賛にカウント。暴力的な編集は『ナチュラル・ボーン・キラーズ』を思い起こす。小松菜奈を発掘した功績。一瞬だけ映る加奈子の本棚>>続きを読む

私が、生きる肌(2011年製作の映画)

5.0

「正しい変態映画。ばかもここまで突き詰めれば、最上級に美しい。SF(少し不思議)モノでもある。本気なのか冗談なのか……いや本気なのかよ!という困った趣きが愛おしい。劇場でオシャレなおば様たちが茫然とす>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

5.0

「"ハイズヴィル事件"で有名な19世紀のアメリカ人スピリチュアリスト、フォックス三姉妹から着想を得たであろう物語に、ヒッチコックの『めまい』的要素を盛り込み、華麗すぎるナタポー&リリーの美麗さも付加さ>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

5.0

「フランス映画、或いはフランス映画の女優が好きで心底良かったと感動せざるを得ない。映画と言うよりご褒美に近い。この前代未聞のオールキャストで、密室サスペンス+フランス歌謡ミュージカルをやってみせる趣味>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

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「ジャベールことラッセル・クロウがセーヌ川の橋の上から飛び降りた時に大爆笑してしまって、隣のおばさんに睨まれたことしか憶えていない。と言うより、ずっーーーとラッセル・クロウが歌うたびに爆笑していたと思>>続きを読む

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(2013年製作の映画)

5.0

「絵柄が全く異なるキャラクターを同一フレームに混在させるという、まるで正気とは思えない試みを最後まで突き通しただけで拍手(とは言え、それをいち早くやってのけたのがプリキュア・オールスターズという化け物>>続きを読む

モテキ(2011年製作の映画)

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「お前はまず恋をする前にちゃんと仕事と向き合え!働け!女はその次だ!!とドラマ版から主人公には激しく嫌悪感を抱いているのだけれど、相手が長澤まさみや麻生久美子なら仕方ないと思います(なんだそれ)。オト>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

5.0

「ジャウム・コレット=セラの最高傑作はやはり本作。序盤までは『オーメン』『悪い種子』『ナイト・チャイルド』系の物語と思わせておいて……サスペンスからスラッシャーへの華麗なハンドルさばき。撮影当時13歳>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

5.0

「世界映画史の水準においても、ゾンビ映画の大傑作。日本の映画屋の本気にむせび泣く。日常から非日常への転覆の丁寧さ、英雄が比呂美を守るべき存在として意識する二人の逃避行、ZQNより恐ろしい人間のエゴ、ロ>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

5.0

「現代ニッポンの新宿で『バットマン・リターンズ』をリメイクするという試み。それだけでティム・バートン好きとしては感涙もので、しかも「リターンズ」の何百倍も死傷者が出る点において、ペンギンの叶わぬ夢が新>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

「デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる童話の読後感には、底知れない絶望が伴う。アスペルガー症候群だったと言われ、生涯誰からも愛されなかったアンデルセンは、その孤独と絶望を童話へ>>続きを読む

北野武 神出鬼没(1999年製作の映画)

5.0

「タケシが映像に映っている際の存在感の強さ、と、ハスミンが映像に映っている際の存在感の強さ、には同じ何かがある気がする。芸人と映画評論家、両者とも俳優ではないのだが、俳優以上の強固なオーラがあるわけで>>続きを読む

クリーピング・テラー(1964年製作の映画)

5.0

「SF映画史上最悪の作品と呼ばれる悪名高き本作をやっと鑑賞し、半分馬鹿にするつもりで観ていたけれども、あらゆる技巧のあらゆる下手さが逆に不条理の磁場を発生させまくっていて、鑑賞中は恐ろしくて仕方なかっ>>続きを読む

恐怖の足跡 ビギニング(1955年製作の映画)

5.0

「悪夢的シュルレアリスム映画として満点ではなかろうか。完璧。悪夢の映像化としては『イレイザーヘッド』よりも成功しているかもしれない(笑) どのシーンを観ても、ああーこいつ映画マニアなんだろうなーと小っ>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。映画、其れすなわち、ごっこ遊びの極北。少女、其れすなわち、世界の不条理に勝る存在。もしくは不条理そのもの。二人で飴を舐め、二人で同じ夢を見る>>続きを読む

サラゴサの写本(1965年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。超絶的入れ子構造の末、強引にも程がある因果関係突貫工事で帰結、そして物語は続き、物語は終わらない。未曾有の映画。不条理な展開やヴィジュアルも>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。商業映画の便法を一切無視して、映画表現としての文法だけで遊び尽くしてみせた、これぞ真のアヴァン・ポップ。まさしく最高にして最狂のガールズ・ム>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1998年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。ドロッドロの病みの闇。庵野秀明の個人映画として完成された鬱屈的感情吐露。が、エンターテインメントとして機能していることの凄さ。その観客の能動>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。生きている人は死んでいて、死んだ人こそ生きているような。私的には清順最高傑作であり、最も美しい悪夢。悪夢の中の美を拾い上げる演出の凄まじさ。>>続きを読む

恐怖の足跡(1961年製作の映画)

5.0

「オールタイムベストとしか考えられないアルティメット大傑作。小生、本作よりも『マルホランド・ドライブ』の鑑賞が先の人間であり、これ『マルホランド・ドライブ』じゃん!とオマージュの時系列が狂ったゆえの感>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

「大傑作。これこそ真の意味で新しいスター・ウォーズであるし、スター・ウォーズがルーカスの手から離れた意味は、本作で完璧に立証された。予想を裏切りまくる先の読めない展開も見事。個人的には、本作で描かれた>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

5.0

「オールタイムベスト。映画狂による映画狂のための映画。映画の記憶装置としての機能性もさながら、これほどまでにあらゆる映画とも不統一で、混沌としていて、とりみだしている映画があるだろうか。ラブとヘイト、>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

5.0

「ジャパンプレミアにて。オリジナル版『IT』を敬愛する自分にとっても、大変意義を感じられるリメイクになっていた。つまるところ、ユーモアのバランスが絶妙に上手い。こんなに笑えるホラー映画になっているとは>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

「有るか無いかなら、有った方が良い続篇映画。として完成されているのが評価に値する。前作がSFフィルムノワールだったのに対して、本作はドゥニ・ヴィルヌーヴの一貫した作家性に連なるテーマの映画(これを述べ>>続きを読む

シリアル・ママ(1994年製作の映画)

5.0

「監督がジョン・ウォーターズ、お母さんがシリアルキラーというだけで面白くないわけが無いのだけれど、殺しの動機がいちいち家族に関係しているという母イズムが楽しい。息子のため、娘のために、コロス!『アニー>>続きを読む

キャンディ(1968年製作の映画)

5.0

「エッチの国のアリス。ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットにも載っている男であり、『博士の異常な愛情』、『バーバレラ』、『イージー・ライダー』の脚本を書>>続きを読む

フューリー(1978年製作の映画)

5.0

「『キャリー』から引き続き、デ・パルマのエイミー・アーヴィングへの執着が凄まじい(その後、スピルバーグ夫人になり、そして泥沼離婚するが)。デ・パルマ色は薄めだけれど、ラストでジョン・カサヴェテスが13>>続きを読む

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