カリカリ亭ガリガリさんの映画レビュー・感想・評価

カリカリ亭ガリガリ

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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.6

香港ノワールの如き、追い詰められた男たちの最後の足掻きが切なすぎる。本作の便宜上の主人公はもちろん、ちさととまひろなのだけれど、自分にはどうしたって敵役となっているゆうりとまことの兄弟が主人公の物語に>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.8

殺し屋のほのぼの日常×超絶バイオレンスアクションというエポックメイキング。阪本監督が若き天才たる所以は、その演出力もさることながら、自ら書いた脚本の完成度の高さだろう。間違いなく現状インディーズ界隈に>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

傑作。文字通りの「冒険映画」。
もしくは、やっと完成した世界一分かりやすい究極のフェミニズム映画!と歓喜するのは大袈裟だとしても(『かぐや姫の物語』という映画があってだな)。
男性社会が作り上げた善も
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ポゼッション(1981年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。夫婦間の亀裂と米ソ冷戦を重ね合わせたただ一つの映画。

マリッジ心理ドラマであり、ぐちょぐちょホラーであり、スパイアクションとも化す謎ジャンル映画で、終始観客に揺さぶりを掛けながら
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

1.9

試写にて。去年のパルムドール兼アカデミー作品賞ノミネートということでそれなりに期待していたけれど、マジでみんな何をそんなに過剰に絶賛しているのか全く理解できない……明確に"頭だけで"作られた映画。>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

5.0

大傑作!容赦ない阿鼻叫喚の地獄絵図が、僅か86分にギュウギュウに詰め込まれた"ホラー"映画。年間ベスト級。『福田村事件』は国境を越えてどこでもいつでも起きる。今の日本で本作のようなことが起きない保証は>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

5.0

大傑作。コレってつまり、高畑勲の意志は我々が継ぎますよ宣言なのでは?!(アンチ感動ポルノ、だからこそ、凄まじく感動する、という作劇が)
もはや戦争アニメーション、ひいてはアバンギャルド号泣映画として名
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

「理由は?」
「君だ」
サイコー。

いつも通りのカウリスマキ。
貧困孤独中年女性と貧困孤独アル中男性の恋のすれ違いを、台詞ではなく視線それ自体のすれ違いによって描くサイコーの切り返しがある。
ラジオ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

1.5

『みなに幸あれ』を観て「これなら自分だって負けねえよ!」と悔しさを感じたすべてのホラー映画作家たちに幸あれ。

劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(2023年製作の映画)

4.3

激DIY創作推奨映画かつ反資本主義映画。でありながら、ほとんど宗教的とも揶揄できるファミリー大賛美映画でもある。クライマックスなんか統一教会かよと感じた(褒めています)。結婚最高、夫婦最高、家庭最高、>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.8

あらゆるカルチャーに初めて接した時の初期衝動そのものが、16mmフィルムに真空パックされているような傑作。出てくるキャラクターに一人も嘘がないのが超良い。俳優出身のジョナ・ヒルらしい、俳優の"瞳"や">>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.6

戦国版『アウトレイジ』を渇望する観客の期待に一切応えようとせず、芸術三部作(『TAKESHI'S』『監督ばんざい!』『アキレスと亀』)というリハビリを経た末に肩の力を抜いて『アウトレイジ』という娯楽映>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

5.0

根明ピカレスクアニメーション。もう10年以上も前の作品と思えないくらいに洗練されていて、コレ一本でディズニーに一人勝ちしてる感。

映画館で観た時、『アメリカの夜』のサントラが流れるところで爆泣きした
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

5.0

幸せじゃん……なラストが何度観ても最高。「Nobody's perfect」なんちゅー洒落た終わり方だと初めて観たときもニコニコしてしまった。こんな風に映画を終わらせたいものです。

流石のビリー・ワ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.4

かなりオモシロイ……白石監督の作法にあんまりノレない自分なので公開時スルーしていたけれど、大ヒットしていたのも納得の嫌ミス且つホラー・エンタテインメント。

怖いもの見たさでやって来た観客に、ちゃんと
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

1.0

2時間半の虚無。マジで何も無い。ワクワクとかサスペンスとかアドベンチャーとか、そして恐竜とか、ひたすらに何も"無い"。その空白の時間に、紛れもない「現代のアメリカ映画」を観た。ある意味でびっくりした。>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

黙示録版『ファニーゲーム』かよと言うくらいに、世界の構造と世界の真実がただ歴然と叩きつけられる胸糞寓話……とは言え、終始ニコニコしながら相当好感を持って最後まで観た。ある意味、トワイライトゾーン的な映>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.8

超グッときた。シャマラン流人生哲学寓話であり、人生そのものへの優しすぎる眼差し。人が成長しつつ老いていきながら、いつ何が起こるか分からない中、あっという間の時間の流れの中で大切な人へと馳せる想いと後悔>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

白組最高傑作。日本のVFXもついにこのレベルまで来たかとスゲェ……となった。そして白組スタッフのクレジットの少なさよ……そういう意味では、世界に誇れる映画と言っても過言ではない。

ゴジラ描写に関して
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救命士(1999年製作の映画)

5.0

不眠症の男が辿る真夜中のニューヨーク地獄めぐり……って『タクシードライバー』か!(脚本は同じくポール・シュレイダー)。なんか思い返せばスコセッシで一番好きかも……?と思えるくらいには好き。
スコセッシ
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アビエイター(2004年製作の映画)

5.0

潔癖症映画の金字塔。
石鹸で手を洗いまくる!
トイレのドアは汚いから触りたくない!
別れた彼女の服は汚いから全部燃やす!
もう服いやだ!きもい!全裸最高!

潔癖症にとっての超恐怖シーンとして、トイレ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

アメリカの闇というよりも「これがアメリカだ」と言いたげな厭犯罪映画であり、デカプー少年を毒親デ・ニーロが虐待しまくる『ボーイズ・ライフ』の続編みたいな映画。クソ長え!のに面白い(流石に180分で納めら>>続きを読む

ピノキオ(2022年製作の映画)

1.5

ゼメキスの怪作路線。は、嫌いじゃないので、あまり悪く言いたくも無いけれど、前作『魔女がいっぱい』の方がよっぽど露悪的で怪作だった気がする。あれは子供たちを魔女狩りに誘導するヤバイ映画だったので。

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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.8

黒沢清的なショットの集大成的エンターテイメントでありながら、物語と演出が流石にちぐはぐな印象で、演技も基本は演劇っぽいし、いやふざけてんのかいと笑っちゃうところ(笹野高史が落下するところとか)が多すぎ>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

5.0

わたしらがハリウッドのブロックバスター映画をニコニコ観ている気持ちを全て逆撫でしてくるハネケ先生流の暴力論。「いや、本当の暴力ってそんなポップコーン食べながら消費できるもんじゃないんで」とでも言うのだ>>続きを読む

ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!(1990年製作の映画)

3.9

『ポカホンタス』の監督! 1より2の方が子供は楽しめる王道娯楽活劇になっていて面白いけど、好きなのは謎の魅力がある1かな……(1でかったるかった部分が全部改編されてるけど、それはそれで他のアニメーショ>>続きを読む

ビアンカの大冒険(1977年製作の映画)

4.0

ニューヨークの国連の中にネズミたちの国連があって、世界各国のネズミたちが集まって集会してる、って序盤がまず最高。ビアンカはハンガリー代表。ビアンカがめっちゃ謎の誘惑行為を結構な数くり出す映画。共に旅す>>続きを読む

ガフールの伝説(2010年製作の映画)

5.0

フクロウ版『300』。フクロウの3Dアニメ?それ面白いの?🦉という野次に対して、真っ向英雄譚で突っ走り、コンセプトアートそのまま再現してますやん、な超カッコいいフクロウたちのキメ画カットの嵐で超面白い>>続きを読む

感染(2004年製作の映画)

5.0

面白い!20年ぶりくらいに見直したら、当時の「それなりに面白かったナー」な印象を遥かに超えて、こんな正統に面白いホラー映画がJホラーシアターの1発目だったのかと驚いた。サブスク解禁されていないし、なん>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

やっと観た。流石に破茶滅茶面白かった、けど、もうほんとに破茶滅茶ですね、映画自体も(笑)
前作『フォールアウト』以上に、もはや作劇とかウェルメイドな脚本とかを切り捨てて、ひたすらに面白い、前人未踏のア
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呪怨2(2003年製作の映画)

5.0

Jホラーベストを考えた時に(もちろん『リング』とかビデオ版『呪怨』とかの揺るぎない素晴らしさを認めつつ)、もしかしたらコレがベストじゃない……?と個人的には思えて、好き度で言えば『輪廻』の方が好きで見>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

1.0

今自分がホラー映画、特に人間の嫌な面を描くにあたって、脚本の相談をしている友人から「嫌だけど小林勇貴とか園子温とか見直したら参考になるんじゃないの」とアドバイスを受け、確かに小林勇貴作品の不良たちのコ>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしい……超面白かった。今8年ぶりにコワすぎの新作を作ることの意義を感じたし、初日の満席の劇場の一体感・熱量も相まって、あるシーンで泣いた……そして白石さんの怪異への眼差し、虐げられし者への眼差し>>続きを読む

ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

5.0

やっと観た……すごすぎる……大傑作!地獄に接続する映画。間違いなく高橋洋の最高傑作。というか、ホラーというジャンルを更新し続けて、ついにこんな凄まじい映画が存在していることに、心から勇気をもらった。観>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

5.0

大傑作。
企画それ自体のポップさと乖離する、ホラー映画と真正面から向き合ったド直球ガチホラー映画。
あらゆるテクニックを駆使して描かれる恐怖演出は、ジャンプスケアやゴア表現に頼ることなく、"ホラー映画
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

爆泣き……
もうMCUどうでもいい、マルチバースつらい、そろそろ離脱するしか……と興味も薄まり、ガーディアンズvol.2もラストの擬似家族エモ演出が流石にやり過ぎで、そういうことじゃない、もういいや…
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