Naoさんの映画レビュー・感想・評価

Nao

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田舎の日曜日(1984年製作の映画)

3.5

田舎に暮らす老紳士の元に息子家族と娘がやってくる。ベルエポック時代の古き良きフランス。印象派を思わせる映像美でインテリアから緑溢れる庭まで全てオシャレ。

ギニーピッグ 悪魔の実験(1985年製作の映画)

3.0

拉致した女性に執拗な虐待を繰り返す。ギニーピッグシリーズの一作目。ストーリーはなく、前半はそうでもないが後半につれ拷問がキツくなっていく。殴、蹴、抓、回、音、剥、焼、虫、臓、針。

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.5

アメリカの自然と都市景観を映し出す。撮影はロン・フリックで音楽はフィリップ・グラス。撮影技術が豊富で夜景など綺麗で美しい。カッツィ三部作の一つで”コヤニスカッティ”とはホピ族の言葉で平衡を失った世界の>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

2.5

ゴミ収集の男性がスーパーのレジ係の女性と恋に落ちる。労働三部作で貧しい割にアパートは広くておしゃれ。音楽は良かったがカウリスマキはやっぱり相性が悪い。とにかく睡魔に襲われた。日本企業が懐かしい。

エリザとエリック(1987年製作の映画)

3.0

家を失った姉弟がフォトコラージュに取り組む。ネオヌーヴェルバーグの作品でいかにもフランス映画的。写真=枠に収める行為は二人の閉じた世界を表してる。

不射之射(1988年製作の映画)

3.5

青年の紀昌が弓矢の達人を目指す。中島敦原作『名人伝』のアニメ化。師弟関係がテーマであり、道教の考えがベースにある。トルンカに師事した喜八郎としても何か想いがあったのだろうか。

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.5

黒人街で白人が経営するピザ屋での日常を描く。前半はコミカルで後半はシリアス。BLM問題を先取りしてて、HIPHOP史的にも重要な作品。これが俺たちのやり方。マイケルグリフィス、タワナブローニー。

LSD~ラッキー・スカイ・ダイアモンド(1990年製作の映画)

3.5

精神障害の女性が変態医師に看病される。宮崎勤事件でお蔵入りしギニーピッグに入り損ねた不遇な作品。H×H並みの脳クチュクチュ。冒頭ファンファン鳴るのは気持ち悪い。段ボール佐野史郎。

冷たい水(1994年製作の映画)

3.0

万引きした少女と少年の逃避行を描く。初期アサイヤスの自伝的作品。カイエ派らしく淡々と描かれる。少女の美しさ。炎とロック。ジャニス・ジョプリン、ニコ、CCR。

地下幻燈劇画 少女椿(1992年製作の映画)

4.0

少女みどりちゃんは母親を亡くして見世物小屋で働くはめになる。流石の丸尾末広ワールド。グロ描写が徹底的に描かれてるし報われない展開も良い。犬ぢゃ!!犬ぢゃ!!

真実の行方(1996年製作の映画)

3.5

大司教殺害事件の容疑者を弁護する。まぁ展開は読めたけど2回目で伏線を見つけるのも良い。司法判断と臨床判断の葛藤。GBMIとNGRIのインサニティ問題。マクノートンルール。ヒンクリー事件。

ピノキオ√964(1991年製作の映画)

3.5

ロボトミー手術で狂った男と記憶喪失の女が出会う。鉄男やポゼッションの影響が強く、溶けたり吐いたり画面が忙しない。周りの好奇な目線がゲリラ撮影してんだなと思わせる。あと冒頭上智やな

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.0

エリートビジネスマンが殺人を繰り返す。80年代の資本主義の病理がテーマでゴア描写はほとんどない。全裸チェンソーと名刺バトル。シグマ男性のミームとしても有名。

劇場版 ユンカース・カム・ヒア(1995年製作の映画)

4.0

小学生の女の子と喋るシュナウザー犬の日常と小さな奇跡が描かれる。失恋や離婚を乗り越える展開は王道的だけど泣ける。丁寧に作り込まれてて老若男女にオススメできる隠れた名作。

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.0

妻に他界され一人残された老人が自分を見つめ直す。終活映画として悲哀に満ちてる。外に救いを求めても答えはないんよね。最後は良かったけど他は地味だった。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.5

幼馴染三人が被害者、容疑者、刑事として再会する。真実を言うべきか嘘を言うべきか。車=棺のように死と関連する。車に乗ってしまうデイブと車に乗らないジミー。悲劇の連鎖は監督の作家性を感じる。

黒い家(1999年製作の映画)

3.5

保険金目当ての不審な家族がやってくる。ゲミュートローゼ。人が怖い系だけど色々ズレてて可笑しくも不気味。あんなことあって平気で仕事する主人公も頭おかしい。保険金はいつ出ますの?乳しゃぶれ!

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.5

誤って死体の花嫁に告白してしまう。モノクロな現実と華やかな死後の世界。ミュージカルはパレードみたい。冒頭の囚われた蝶を解放する場面が象徴的。ハロウィン!

イノセンス(2004年製作の映画)

3.5

暴走する愛玩ロボをバトーが捜査する。セル画中心の前作とCGが多用される本作で雰囲気が異なる。脚本的にも人間主体と人形(機械)主体で前作と裏返し。魂を不純とすると犬と子供と人形がイノセンス。

青い春(2001年製作の映画)

3.5

不良高校生の無気力で刹那的な日常を描く。松本大洋漫画の映画化。ミッシェルやブロンディの音楽がかっこよく、新井浩文の演技が良かった。黒を目指す青木。最後九条の影が青かったのも意味があるのかな。

血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)

3.5

ネズミ貴族と茶色い動物家族が不気味な人形を奪い合う。思ってたより可愛らしい作品。ヤンシュヴァンクマイエルはもちろんナルトやエヴァなど日本アニメの影響も受けてそう。

テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

4.0

孤独な少年と転校生の少女が仲良くなるジュブナイル映画。思ったよりファンタジー要素は控えめ。空想と現実がテーマで原作の母親と制作の息子の関係も泣ける。隠れた名作。

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.5

ドイツ人少年とユダヤ人少年がフェンス越しに出会う。胸糞と聞いてたけど無知は罪だなぁという印象。実際にプロパガンダ映画はテレジン収容所で上映してたらしいね。あと台所がおしゃれだった。

オーシャンズ(2009年製作の映画)

3.5

海洋生物の多様性を描く。クラゲの大群など神秘的でCGと疑う程の美しさ。一方で環境の主張が強く、網に掛る生物などアニマトロニクスで再現するのは如何なものか。ゴーストギア問題。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.5

砂漠を進む家族は案内人のミークを雇うが迷子となる。異人種リーダーに従うことと女性が選択権を持つこと。アメリカ現代社会の象徴でもある。女は混沌、男は破壊。

別離(2011年製作の映画)

3.5

認知症の父の介護のため家政婦を雇うが予期せぬ展開へ発展する。「嘘」がテーマにあり、シャリーアが内在する離婚、介護、労働、性隔離の問題も垣間見える。右は聖浄で左は不浄

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.5

インド人主婦がアメリカで語学学校に通い奮闘する。母国語⇔英語、母親⇔父親の対比。結婚式のスピーチは良かったけど、シャシの行動とか突っ込みたい点はあった。

草原の実験(2014年製作の映画)

3.5

人里離れた草原に暮らす父と娘と好意を寄せる二人の青年の運命を描く。台詞はなく映像で語られる。少女と景色の美しさ。太陽が象徴的でラストも印象的。セミパラチンスク

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

親友のアラフォー女性4人組が自身の悩みに直面し変化していく。5時間の会話劇なのに飽きずに見れる。電車や階段など象徴的。ワークショップ→朗読会、身体→内面、集合→自己、曇り→晴れ。

北(ノルテ)―歴史の終わり(2013年製作の映画)

3.0

法科大卒の殺人犯が逃亡して無実の男が逮捕される。『罪と罰』を翻案した250分の超大作。シネフィル向けで難しいがショットは美しい。フィリピンで革命に成功した者はいない。

ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.0

閉鎖的な村で陰惨ないじめを受ける少女が復讐を決意する。現代版バトロワとも言える邦画バイオレンスの傑作。雪の白さと血の赤さが対比的で美しい。容赦ない描写と圧倒的なカタルシスが堪らない。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

バイト先の銭湯にて夜中に人殺ししてる現場を目撃する。撮影期間10日、予算300万として話題だったが自主制作感を感じさせず楽しめる。お仕事奮闘もので『ベイビーわるきゅ〜れ』にも似てる。

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