Naoさんの映画レビュー・感想・評価

Nao

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悪魔のいけにえ2(1986年製作の映画)

3.0

ラジオ局にレザーフェイス一家が襲いかかる。前作の雰囲気とは違ってB級感が強めで別物と思った方が良い。恋するレザーフェイスにチェンソーバトルなど詰め込んでる。

ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

3.5

映画ブエノスアイレスの未公開映像を映す。4Kブエノスアイレスを見た後だと画質の違いに驚く。女性との関係も撮っていたが、カットして正解だと思う。”映画は人生から生まれる。だが人生の全てではない。”

ROOM237(2012年製作の映画)

3.5

『シャイニング』を研究家やコメンテーターが考察する。説得力のあるものから眉唾な陰謀論までとにかく多角的に論じている。前置きの話も多いので要約して欲しいのだが、ホテルの間取りの話はしっかりしてた。

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

荒廃した世界でマックスはヒューマンガスと対峙する。怒りのデスロードの原点であり、北斗の拳の原点でもある。デスロードよりフュリオサに近いという印象もあり。前作よりも面白かった。

エニグマ 謎(1978年製作の映画)

3.5

ひたすら中心に吸い込まれていく短編映像。特に意味はなさそうだけど、ドラッギーな映像は結構好き。宇宙なのか体内を通る血管のイメージなのか。

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.0

ジブチに外人軍隊兵士の訓練の日々を描く。空や海の青さが美しく、塩の浜辺の美しさには感嘆とする。風景と同様に男の身体も美しく描いており、ドニラヴァンの身体性も存分に溢れていた。

ファニーゲーム U.S.A.(2007年製作の映画)

3.5

『ファニーゲーム』を監督自身がセルフリメイクする。内容が同じなのは分かるが、セリフや構図までほぼ同じとは思わなんだ。服が違ったり、犬の死ぬ場面ま子供が逃げる場面はやや構図が違うか。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

フュリオサが緑の地に帰るまでの前日譚を描く。アニャちゃんが可愛い。怒りのデスロードを思うと冗長に感じるけど、ジャックとのアクションシーンは良かった。

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

3.5

マンションから生き延びたラマはヤクザに潜入捜査することとなる。前作よりドラマパートが増えて普通のアクション映画になってしまった感。極道の出番は少なくて残念。ハンマーガール。

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

キャプテンマーベル、ミズマーベル、モニカがチームを組む。入れ替わるアクションが見所のようだがワクワクしない。コメディ要素は緊張感をなくし、無意味な多様性やテンプレ的な感動演出に萎える。怖がらずクラーケ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

映画監督がかつて撮影断念した人気俳優の失踪事件に迫る。エリセ自身と主人公と作中劇の王様が交錯する。作中劇の『別れのまなざし』のクオリティが高い。『ミツバチのささやき』は必見でしょう。

ある街角の物語(1962年製作の映画)

3.5

街のネズミ、蛾、ポスターの人物が織りなすドラマを描く。手塚治虫制作の実験アニメで虫プロ第一作目。フランス映画のようなオシャレさで踊り出すポスターが可愛い。後半の反戦メッセージは驚いた

ああ爆弾(1964年製作の映画)

2.5

ヤクザの組長が出所するも選挙を控える男に組が乗っ取られていた。能や狂言で茶化したミュージカル風コメディ。岡本監督作品は好き嫌いが極端に分かれるけどこれは微妙。300万!400万!10円足りない

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.5

息子と間違えて誘拐された運転手の息子のために身代金を用意するか迫られる。前半の密室劇から後半の捜査までずっと緊迫感が続く。特急こだまは名シーンで逸話も有名だが新人時代の山崎努も凄いね。

清作の妻(1965年製作の映画)

3.5

村八分の女性と村の模範青年が恋に落ちる。戦争と村社会の異常さvsメンヘラ文子の狂気。世間の目を気にし、鐘を鳴らす(=目を覚ます)ことに固執した彼は目を瞑ることを選ぶ。重たいがグッとくる映画。

憂国(1966年製作の映画)

3.0

二・二六事件に決起せず切腹を選んだ青年将校を描く。文章と無声映像が交互に映る。原作・監督・主演を三島が務めて4年後に割腹自殺するの感慨深い。見れるようになったのは2006年と最近なのね。至誠=死生。

低開発の記憶-メモリアス-(1968年製作の映画)

3.0

キューバ革命後のブルジョワ男性の恋愛事情を描く。まるでフランス映画のよう。革命でも亡命でもなく内省に進む。AALA=低開発三大陸と呼ばれてたのを初めて知った。遭遇した時代を生き抜くのだ。

狂ったメス(1967年製作の映画)

3.5

火傷した美人嫁に皮膚の移植手術するため殺人を繰り返す。前半テンポ悪いが後半20分から本番。自己中心的な奥さんが終始散らかしまくってた。殺戮暴走レーザー。

サテリコン(1969年製作の映画)

3.5

紀元前ローマで好色男性が貴族の退廃を目の当たりに転々としていく。酒池肉林にソドミズム。内容は意味不明だが毳毳しいフェリーニワールドの魔術的映像を堪能できる。

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.0

離婚した女性が犯罪者と逃避行する。アメリカ自主映画界に影響を与えた作品。受動的で諦観が漂う女性像。映画作家と女優の関係のメタファー。冒頭のロングショットが良い。

鉄輪(かなわ)(1972年製作の映画)

3.0

浮気中の中年男を復讐する妻を平安と現代を舞台に描く。フラワー・メグの裸体と白塗りの信子が見もので話の展開はよく分からない。鳴り止まないイタズラ電話。信子が森の中を走る走る。

侠女/俠女 第一部:チンルー砦の戦い(1971年製作の映画)

3.0

村に暮らす書生グーは都から逃げた女性ヤンと出会う。『聊斎志異』の一編を描いた3時間大作の前半。ワイヤーアクションの原型で竹林の戦いは名シーン。背景には文革もありそう。

侠女/俠女 第二部:最後の法力(1971年製作の映画)

3.0

村に暮らす書生グーは都から逃げた女性ヤンと出会う。『聊斎志異』の一編を描いた3時間大作の後半。後半の方がアクションが多め。終盤の実験的映像も独特。

激突!殺人拳(1974年製作の映画)

3.0

空手の達人剣琢磨が誘拐された石油王の娘を救出する。サニー千葉として世界に名を広めた作品。まさに関根勤がモノマネしてる独特な呼吸が見れる。とにかく顔芸が多くてツッコミどころ満載。

処刑の丘(1976年製作の映画)

3.5

ベラルーシのパルチザン兵士二人が雪山を散策する。『炎628』の監督の嫁が描く受難劇。死を選ぶか生を選ぶか。キリストとユダがモチーフになってる。コラボラトゥール。

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

3.5

不老不死を求めるマモーとルパンが対峙する。劇場版ルパン一作目。大人な雰囲気で考察の余地のある作品。夢を見ないルパン。シュールレアリスムとリアリズムの対比。

フォービデン・ゾーン(1980年製作の映画)

4.5

六次元の世界に迷い込んだ一家を描く。アニメと実写が混ざった表現主義的なカオス描写でストーリーはほぼない。B級感は人を選ぶけど、弟のダニーエルトマンの音楽がカッコ良くOPの時点で傑作と分かる。

ピンチクリフ グランプリ(1975年製作の映画)

3.5

自動車修理工場の老人がスピードレースに挑戦する。ノルウェー映画史上最大のヒット作。後半のスピード感の演出が素晴らしい。アヒルのソランが可愛い。

ハーダー・ゼイ・カム(1973年製作の映画)

3.0

歌手を目指し田舎から都会に来た男を描く。ジャマイカ初の商業映画でレゲエ映画の金字塔。ラスタファリズムを背景にしてて音楽史的に重要だが正直内容はイマイチ。

女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977年製作の映画)

3.0

男に虐げられた女が駆け込んだ尼寺では、男の殺戮が繰り広げられていた。東映異常性愛路線作品で期待値上げてたが、思ってたよりはグロさは控えめ。突然の母乳殺し。人喰い志賀勝。

田舎の日曜日(1984年製作の映画)

3.5

田舎に暮らす老紳士の元に息子家族と娘がやってくる。ベルエポック時代の古き良きフランス。印象派を思わせる映像美でインテリアから緑溢れる庭まで全てオシャレ。

ギニーピッグ 悪魔の実験(1985年製作の映画)

3.0

拉致した女性に執拗な虐待を繰り返す。ギニーピッグシリーズの一作目。ストーリーはなく、前半はそうでもないが後半につれ拷問がキツくなっていく。殴、蹴、抓、回、音、剥、焼、虫、臓、針。

コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.5

アメリカの自然と都市景観を映し出す。撮影はロン・フリックで音楽はフィリップ・グラス。撮影技術が豊富で夜景など綺麗で美しい。カッツィ三部作の一つで”コヤニスカッティ”とはホピ族の言葉で平衡を失った世界の>>続きを読む

魔 デビルズ・オーメン(1983年製作の映画)

4.0

弟の仇を狙うボクサーの兄はタイに向かうが、出家して怪物との戦いに巻き込まれる。ショウブラ末期作品でB級感が楽しい。壺のシーンも独特で良い。急かされるコウモリ等作り物感が可愛い。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

2.5

ゴミ収集の男性がスーパーのレジ係の女性と恋に落ちる。労働三部作で貧しい割にアパートは広くておしゃれ。音楽は良かったがカウリスマキはやっぱり相性が悪い。とにかく睡魔に襲われた。日本企業が懐かしい。