柊さんの映画レビュー・感想・評価

柊

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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

3.1

評判とか予告とかで期待値上がってたからそれに比べるとちょっと……だけどまあ面白かったは面白かった。なにより画作りが良い。質感とか構図とか、全然安っぽくなく、しかしちゃんとモキュメンタリーしてて上手いと>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

最初に注意、テルマとルイーズは決して正しくはない。仲違いもするしドジも踏むしヤケにもなる。

でもそれが人間でしょ。完璧じゃない2人が、不遇の結果でもあるけど、2人のその場その場の決断でdive to
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

馬鹿だよみんな……馬鹿だよ……と途中から泣きながら観た。
馬鹿みたいに不器用でさ、馬鹿みたいに真っ直ぐでさ、馬鹿みたいに生きててさ、馬鹿みたいに死んでいってさ。
この映画はやくざの肯定じゃない。アンダ
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.4

結局犬じゃんよ。
って思ったけどそうだ、それこそヘルドッグなんだったわ。主人公に正義の信念が無い(いやあるはあるけどそれは半ば惰性の償い)のにこれだけ魅せられるのは脚本と演者の迫力だろうな。岡田さんは
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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.0

怖さはほどほど。でも「来るなこれ来るな〜!」ってとこでしっかり怖いの来てくれるからノれる。和音進行のドミナントとトニックみたいな。前日譚があるよねこれ?詳しく知らないけどそっち見てた方が楽しめるのかも>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

乾いていた。全てが。渇望と焦燥とからっ風に舞う新聞紙の美しさ。

紅い服の少女 第一章 神隠し(2015年製作の映画)

2.9

『呪詛』とか『女神の継承』でアジア圏ホラーに期待値上がってたからか、ちょっとノリきれなかったかな。人間ドラマと怪異とどっちに振りたいのか曖昧でもったいないなと思った。
でも所々の恐怖演出はいい。軽く楽
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.2

阿部サダヲの演技やべえ……しかいってなかった笑
テンポもいいし、人につけこむ手法に無理がなくて生々しくて良かった。
タイトルはキルケゴールの死に至る病から取ってるのかな?

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.0

戦争なんて上が勝手に決めて若者が死ぬもの、そういう古参兵の台詞が印象的だった。華々しい活躍を夢見て送られるのは死の虚しさに満ちた塹壕。凱旋など無い。緩やかに死んでゆく精神と、戦地にはない夢物語との剥離>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

酒も人生も飲まれたらだめ。何事も程々に殻を破って、何事も程々に理性的にね。ラストのマッツ・ミケルセンのダンスは最高、さすが元ダンサー。

七人の侍(1954年製作の映画)

3.8

泥臭い殺陣最高!迫力のある画最高!
今どきの舞踏みたいなアクションもいいけどさ、死にものぐるいの刀ぶん回し、落馬したり転んだり、また人を殺したときの怯え、そういうの生々しくてすごく素敵だと思う。長いけ
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

好き。気持ち悪くなったって感想多いけど私は美しくて楽しかった。
人の血を舐めたことはないけど自分のはあるよね?なんで自分のだとタブーな感じ全然しないんだろうね。こんなこと書くと厨ニ大爆発みたいだけど、
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

ミッドサマーよりこっちのが好き。普通に怖くて画作りが不気味でカッコいい。なるほどそういう「継承」ねって感じ。あの母はジオラマにすることによって自らの人生すら自らより切り離していた(悪く言えば責任逃れし>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.6

官能的って謳い文句が付きがちだけど、主題はそこじゃない。ファッキン家父長制、女性二人が手を組んでそこから抜け出す話だよ。元は『The Handmaiden』(侍女)なんだけど、邦題の『お嬢さん』は、映>>続きを読む

キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.3

ただのB級おバカスプラッタかと思いきや、昨今の格安アパレルの闇みたいなメッセージ性もあって、思いの外普通に良い映画でびっくりしちゃった。
ただ笑えるシーンは笑える。B級の笑いどころ作りつつちゃんとメッ
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

頭空っぽにして音楽と勢いと友情に熱くなれる映画。細かいツッコミどころとか考えるのなんて野暮!って思わせるくらい頭も心も持ってかれる。これは映画館で観て良かった。

スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

3.6

続き物って知らなくてこれから見ちゃったけど楽しめた。ベイビーがスージー・クアトロのwild one背景に登場するシーン最高にカッコイイ!エグいことやる人達だね、ウェスタンみたいに誰も正義じゃない、血み>>続きを読む

ザ・トリップ(2021年製作の映画)

3.5

最初はコメディ全振りかと思いきや、案外シリアスなところはシリアス、死ぬ人もしっかり死ぬ。ドラマ性が出て面白く、いい作りだと思う!

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.1

演技もアクションもいいけどもっとスッキリ終わってほしかった感がある。

フェーズ6(2009年製作の映画)

3.0

ドラマのない映画、逆に言えば現実味のある映画。

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.8

実話を元に作られた映画というのは、往往にして犯人の心情に迫る、あるいは寄り添おうとする向きさえある。だがこれは最後まで犯人の素顔がわからない。いや、全ては素顔で、彼自身わからないのかも知れない。「わか>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.9

今更見た。自然の機構的な美しさを人工的に模倣すると歪になるという、カルトのおぞましさを描いていると思う。ただ在るだけの生と死を、思考を持つ人が真似しようとすれば、極端な制度化とそれへの盲信を欠かすこと>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.8

トムが居なくなったのは痛手だが、時評で聞くより名作。後年のマイケルの懊悩が通奏低音として鳴り響き、カヴァレリア・ルスティカーナは死をもたらす。ビンセントは最初は軟派な男だと思っていたが、後半、特にラス>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

2.7

ネオはイイ。うん。ネオは……。続きないんかい!笑
まあこのノリも楽しもうと思えば楽しめなくはないか。

牛首村(2022年製作の映画)

2.9

恐怖演出はジャンプスケアに安易に頼らずさりげない感じのものが多く(特に前半)良かった。だがストーリーが前作の樹海村や犬鳴村に続きワンパターン。しかも自己犠牲。色んな意味で日本臭いなって思った。好みの人>>続きを読む

ホステル2(2007年製作の映画)

3.5

サブスク入るの待ってたのよねえ…なぜか本作だけずっと無くて。結論から言うと3作の中で一番好き!グロ描写もいいけどストーリーがわりとちゃんとしてる。キャラ立ちもしてるし、他の2作と違って単にグロだけ楽し>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.1

思ったより惜しい!って感じ。伏線の張り方とか演出とか……ホラーほど怖くはないしサスペンスほど謎解きの重みもない。楽しめるは楽しめたけど、期待値が高かっただけに少し残念。ただファッションや音楽はステキ。

ライフ(2017年製作の映画)

3.2

緊迫感と異生物の造形(特に初期)と救いのなさいい感じ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

ゴジラ復活のBGMの使い方が最高、全体的に緩急が少なく…というか急急急って感じだけど、必ずいいとこで現れるゴジラやそういう盛り上がりどころはあってよかった。
渡辺謙いいなあ。主人公の吹き替えは違和感あ
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.4

さすがの迫力、怪獣映画は特撮系に振り切るかここまで予算かけて大作にするかのどっちかだよね、もう。ゴジラの造形超カッコいいし、渡辺謙も良き。突出しているかといえばそうでもないが、特に大きな欠点もない良作>>続きを読む

ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.3

陽キャ感が最高、笑えるしテンポもいい。見やすい。

ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.8

青春×ゾンビ×下ネタ、面白くないわけがない。ノリも最高テンポもいい。笑いどころとハラハラするところとのバランスも良くて、映画時間もちょうど良く、大変見やすいハッピーなグロテスク。
そう、案外グロには力
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チューズ・オア・ダイ:恐怖のサバイバルゲーム(2022年製作の映画)

2.9

流し見にちょうどいい感じ。最後そうしちゃうんだ、結局手のひらの上では?とは思ったけど、全体的にゆるーい恐怖演出(てか全然怖くはない)とテンポはいいストーリーでそこそこ楽しめる。まあ正座してしっかり見る>>続きを読む

デストイレ(2018年製作の映画)

1.6

クソ映画だと思って見てみた。クソ映画だった。それ以上でも以下でもない。その道の者はある意味で楽しめるでしょう。ハウスシャークとか見られるならこれもいけます。
あと猫ちゃんかわいい。途中で別の猫になって
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

タイトル自体ミスリードなのね、「悪霊に取り憑かれたよ」って話をここまで面白くできるのはすごい。ただドキュメンタリーチックに撮るなら最初からそんな感じで通してよかったんじゃないかな。終盤のいきなりのPO>>続きを読む

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