MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

MasaichiYaguchi

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劇場版 君と世界が終わる日に FINAL(2024年製作の映画)

3.8

竹内涼真さんが主演を務め、噛まれると化け物になってしまう謎の感染症「ゴーレムウィルス」によって突然日常を奪われた人々を描くサバイバルドラマシリーズの劇場版は、シリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.1

1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描く本作は、家族といても孤独だった少女が居場所を見つけて生き生きとしていくさまを、情感豊かに切り取っていく。
1981年のアイル
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カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

4.1

「魔女の宅急便」で知られる児童文学作家・角野栄子さんの日常に4年間に亘って密着したドキュメンタリーは、「想像力こそ、人間が持つ一番の魔法」と語る彼女が、88歳になった今もなお夢いっぱいな物語を生み出し>>続きを読む

唐獅子仮面/LION-GIRL(2022年製作の映画)

3.6

漫画界のレジェンド、永井豪さんが描き下ろしたオリジナルキャラクターを、「サムライ・アベンジャー 復讐剣 盲狼」「女体銃 ガン・ウーマン GUN WOMAN」などロサンゼルスを拠点に過激なジャンルムービ>>続きを読む

すべて、至るところにある(2023年製作の映画)

3.4

大阪を拠点に国境と言葉を越えて映画を撮り続けるマレーシア出身のリム・カーワイ監督の「どこでもない、ここしかない」「いつか、どこかで」に続けて制作したバルカン半島3部作の完結編は、今の国際情勢を色濃く反>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.2

人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ劇場版は、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に続く完全新作「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」として、キラ・ヤマトらが所属する世界平和監>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再タッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化した女性版フランケンシュタイン物語は、既存の価値観>>続きを読む

サイレントラブ(2024年製作の映画)

3.5

「ミッドナイトスワン」の内田英治さんが監督・原案・脚本を手がけ、声を捨てた青年と視力を失った音大生が静かに思いを紡いでいく姿を描くラブストーリーは、言葉が氾濫する時代に逆行するかのように、静かに、繊細>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「フリーソロ」をはじめ、「MERU メルー」「THE RESCUE 奇跡を起こした者たち」など困難に挑戦する人々のドキュメンタリーを多く手がけてきたエリザベス>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.9

今敏監督が、数十年にわたり1人の男性を思い続けた女優の姿を、時間や空間を超えて描くオリジナル長編アニメーションは、日本の歴史を振り返りながら、壮大な純愛物語を繰り広げる。
小さな映像制作会社の社長・立
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.7

俳優ジェシー・アイゼンバーグが長編初メガホンをとった本作は、アイゼンバーグがオーディオブック向けに制作したラジオドラマをもとに自ら脚本を手がけ、家族として一番近くにいるのに、ちぐはぐに擦れ違う母と息子>>続きを読む

燈火(ネオン)は消えず/消えゆく燈火(2022年製作の映画)

3.8

シルビア・チャンがメイヒョン役で主演を務め、2022年・第59回金馬奨で最優秀主演女優賞を受賞した本作は、ネオンサインきらめく夜景が失われつつある香港を舞台に、ネオン職人だった亡き夫が残した最後のネオ>>続きを読む

蠱惑の瞳(2023年製作の映画)

3.2

「失楽園」などのテレビドラマを手がけた宮崎市出身の花堂純次さんがメガホンをとった本作は、未だ世間で余り認知されていない精神障害「自己愛性パーソナリティー障害」をテーマにしている。
とはいえ、描かれてい
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FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023(2024年製作の映画)

4.3

2023年8月に開催されたライブ「言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023」を、福山雅治さん自ら監督を務めて映画化した自身初のライブフィルムは、恰も観ている我々も会場にいる一体感を味わ>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.6

ウッディ・アレン監督最新作は、スペイン最大の国際映画祭であるサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、ベルイマンの傑作群や、「8 1/2」「勝手にしやがれ」「突然炎のごとく」など往年のヨーロッパ映画へのオ>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

野田サトル氏の人気漫画を山崎賢人さん主演で実写映画化した本作は、明治末期の北海道を舞台にアイヌ埋蔵金争奪戦が、大雪原を所狭しと破天荒なキャラが入り乱れながら繰り広げられる。
日露戦争での鬼神の如き戦い
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VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)

3.5

壊れて分断された地球を舞台に、絶望的な世界から抜け出そうとする少女の戦いを独創的かつ壮大な世界観で描いたSFダークファンタジーは、“タネ”をモチーフに希望の物語を紡いでいく。
生態系が壊れてしまった地
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

4.0

一般公募フィルムコンペティション「第1回日本ホラー映画大賞」で大賞受賞の下津優太監督による同名短編をもとに、自ら商業映画初メガホンをとった長編映画は、「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」と>>続きを読む

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

4.1

三島有紀子監督が、自身が47年間向き合い続けてきた過去の出来事をモチーフに撮りあげた本作は、北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの「島」を舞台に、夫々心に傷を抱える3人の物語が交錯>>続きを読む

あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.9

ディズニー&ピクサーによるこの長編アニメーションでは、北イタリアの美しい港町ポルトロッソを舞台に、海に暮らす「シー・モンスター」と呼ばれる種族の少年ルカが、憧れの人間の世界に足を踏み入れる、ひと夏の冒>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.7

ピクサー・アニメーション・スタジオによるこの長編アニメは、親の前で本来の自分を抑えていることに悩む少女メイが、或る日突然レッサーパンダに変身してしまったことから起こる騒動や、変身の裏に隠された秘密を描>>続きを読む

首都大地震(2023年製作の映画)

2.4

巨大地震とテロリストの陰謀がアメリカを襲うパニックアクションでは、ワシントンで首都直下型地震が発生し、崩れ落ちたホワイトハウスにパウエル大統領が閉じ込められ、副大統領は死亡してしまう。
救出作戦が難航
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.1

2023年のサンダンス映画祭でUSドキュメンタリー部門の観客賞を取った本作では、脱北を試みる5人家族の死と隣り合わせのスリリングな旅に密着したドキュメンタリーがリアルに映し出されていく。
これまで10
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

山下敦弘監督がメガホンをとり、野木亜紀子さんが脚本を手掛けて、和山やまさんの人気コミックを綾野剛さん主演で実写映画化した本作では、変声期に悩む合唱部の男子中学生と歌がうまくなりたいヤクザの交流がコミカ>>続きを読む

ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.8

マーク・ウィルキンス監督が、オランダの作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を原作に長編初メガホンをとった本作は、大都会ニューヨークの片隅で懸命に生きる移民家族に訪れ>>続きを読む

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.8

トルコの気鋭監督ベキル・ビュルビュルが、亡き妻を埋葬するため棺を背負って歩き続ける老人とその孫娘の旅を、国境、生と死、過去と未来、自己と他者、棺をかつぐ祖父と孫娘の心の融和をリアリズムと虚構を交差させ>>続きを読む

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.0

西尾維新さんの人気ライトノベル「物語」シリーズの原点となる「傷物語」を2016年にアニメ映画化した「傷物語I 鉄血篇」「傷物語II 熱血篇」「傷物語III 冷血篇」の3部作を総集編として再構成した本作>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.7

“失われた王国"と宿敵ブラックマンタが招く地球を滅ぼすほどの危機に、アクアマンが家族の結束のもと、海の仲間たちと共に熱く立ち向かっていく。
遥か昔、南極の氷河の奥深くに封印された「失われた王国」、そこ
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.4

人気作家・東野圭吾さんが1992年に発表した同名ベストセラー小説を、重岡大毅さん主演で映画化したサスペンスミステリーは、密室内で仕掛けられた複雑なトリック、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心情、後半>>続きを読む

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.1

クエンティン・タランティーノの監督第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマは、公開から30年経っても斬新な構成と過激なバイオレンス描写>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

瀬尾まいこさんの同名小説を、「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督が映画化した本作は、大震災が起きたりして、益々生きづらさを感じながら社会生活を送る人々が多くなったと感じるこの頃、寄り添い合うことの大切>>続きを読む

彼方のうた(2023年製作の映画)

3.7

「春原さんのうた」で国内外から高く評価された杉田協士監督の長編第4作で、デビュー作「ひとつの歌」以来12年ぶりとなるオリジナル作品は、説明を排したミニマルな作りのなかで、孤独や、そのなかで生まれる不思>>続きを読む

マイ・ハート・パピー(2023年製作の映画)

3.7

人生崖っぷちの2人の男が、愛犬の里親探しの旅の道中で行き場のない子犬たちと運命的な出会いを果たす姿を描くロードムービーは、家族愛と共に犬と人間の絆が、改めて伝わってきて心に温もりを感じます。
ミンスは
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名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.6

人気アニメ「名探偵コナン」で主要キャラクターである怪盗キッドの登場回を再編集したテレビシリーズ特別編は、これから公開される劇場版27作目「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の、分かり易>>続きを読む

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.9

韓国の軍人が手にした1等6億円の当選くじが北朝鮮兵士のもとへ渡ったことから巻き起こる騒動を予測不能の展開で描いた本作を笑いながら観ていると、主義や主張、宗教や民族の違いで争い合うことが、如何に馬鹿馬鹿>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.9

ダニエル・クロウズのカルトコミックを原作に、17歳のソーラ・バーチと15歳のスカーレット・ヨハンソンが疎外感を抱えて生きる少女2人の日常を演じ、彼女らの自分の居場所を見付けようとする倦怠感に満ちた数カ>>続きを読む