MasaichiYaguchi

お母さんが一緒のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

お母さんが一緒(2024年製作の映画)
3.8
ペヤンヌマキさん主宰の演劇ユニット「ブス会」が2015年に上演した同名舞台を基に橋口亮輔監督が自ら脚色を手がけ、CS放送「ホームドラマチャンネル」が制作したドラマシリーズを再編集して映画化した本作は、母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹が、家族に対して溜まっていた感情を爆発させたことから起こる大騒動を描く。
親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹、長女・弥生は美人姉妹と言われる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美は優等生の長女と比べられたせいで自分の能力を発揮出来なかった恨みを心の奥に抱えている。
三女・清美はそんな姉たちを冷めた目で観察する。
「母親みたいな人生を送りたくない」という共通の思いを持つ3人は、宿の一室で母親への愚痴を爆発させるうちにエスカレートしていき、お互いを罵り合う修羅場へと発展してしまう。
そこへ清美がサプライズで呼んだ恋人タカヒロが現れ、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
時に家族はぶつかって、いがみ合うこともあるけれど、この作品を観ると、改めて家族の温もりや繋がりが伝わってきます。