父を地雷で失い自身も頭に銃弾を受け、家も仕事も失った男。彼はスクラップ工場の愉快な仲間達と共に、武器商人への復讐を企てます。
ノスタルジックな映像と風刺の効いた笑いがお洒落な作品でした。
練り上げら>>続きを読む
1979年、在イランのアメリカ大使館を武装勢力が占拠。CIAは架空のSF映画「アルゴ」をデッチ上げ、過激派に命を狙われる米大使館員6名を撮影クルーとして出国させようと計画する。
これが実話ベースの物>>続きを読む
業火に焼かれて生まれる最凶の敵:志々雄真実。明治政府転覆を阻止するため京都へと向かう剣心の活躍を描いた、アクション時代劇二作目です。
殺陣の熱量は相変わらず。昨今の和製アクションの中では、他の追随を>>続きを読む
全く期待せずに観たためか、WJ漫画の実写化とは思えないくらい真っ当に面白かったです。
主演のふたりが二次元向きの整った顔をされているので、画的に成立しているのがまず大きい。他のキャスティングも違和感な>>続きを読む
SF大河小説の至宝「DUNE」を大胆不敵に映画化しようと試みた鬼才:ホドロフスキー。もう最高にチャーミングでパワフルな85歳でした!有り得ない制作布陣を驚嘆すべき熱意と交渉術によって、着々とものにして>>続きを読む
ホドロフスキー監督作品は初鑑賞。
“カルト映画の巨匠”の呼び名に思いっきり構えて挑んだものの、決して難解ではなかったと思います。奇妙な雰囲気のまま先の読めない展開が続きますが、観客を置いてきぼりにする>>続きを読む
患者の精神世界にサイコダイブし治療を行う女性心理学者が、連続猟奇殺人犯の脳に潜り込み、被害者の監禁場所を探る。
サスペンスとしては有りがちなストーリーなので、圧倒的な映像美を楽しむことに集中すべし。>>続きを読む
凶悪なキモカワ火星人vs善良だけど間抜けな地球人の争いを描く、ブラックユーモア満載でキッチュな作品。
豪華な俳優陣を並べて、こんなB級おふざけ映画を作っちゃうティム・バートンはすごい。火星人に一方的に>>続きを読む
本屋を経営する平凡な男とハリウッド女優の恋を描いた、王道ラブストーリー。
個人的にジュリア・ロバーツは大きな口と豪快な笑い方が苦手だったのですが、あれ? 今作では何故かとっても可愛く見えて、彼女の笑顔>>続きを読む
昭和22年9月。青函連絡船の転覆事故が大々的に報じられる中、記事の片隅にひっそりと北海道岩内での放火事件が掲載された。海岸に打ち上げられた不審な遺体の発見から10年、ある男の過去が暴かれていく。
飢餓>>続きを読む
学歴や家族、物質的な豊かさ。俗世を厭い真理を求めて、たった独りアラスカの荒野に溶けていった青年の旅を描くロードムービー。
美しくも厳しい雄大な自然の中で、本当の意味で自由に生きていく。主人公の愛した>>続きを読む
pm11:14を軸に、五つの運命が交差する。 何故か本格サスペンスものと勘違いしていたので、B級臭漂うお馬鹿映画でびっくり。これはこれで、ブラックユーモア満載で楽しかったです。
登場人物各々が事件を隠>>続きを読む
原作の大ファンで、未だに思い入れたっぷり。小学生の頃は表紙がボロボロになるまで読み込んで、毎年新刊を待ち侘びていました。原作のイメージが崩れるから映画は観に行かない!なんて言いながらも、結局複数回は観>>続きを読む
一人の女に魅せられた複数の男達、愛憎渦巻くタンゴの精神を描いた作品。
何と言っても刑務所で囚人達がタンゴを踊る場面が鳥肌モノです。もともとアルゼンチン・タンゴは女性を口説くため男性同志で練習を重ねるそ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
父子で創る“死に様”の物語からラスト、父親が語った冒険譚の登場人物達が続々と葬式に集まってくるにつれて。現実とお伽話が交じり合っていく感動と共に、皆に慕われていた男の最期に胸が温かくなりました。
人を>>続きを読む
永遠の孤独を生きる、美しきヴァンパイア母娘の物語。
光が弱点じゃなかったり、誕生の仕方も旧来の吸血鬼像とは違っていて興味深い。吸血シーンはとてもフェティッシュで、薄幸の美少女が恍惚とした表情で血を啜る>>続きを読む
佐藤さとる著『コロボックル物語』を小学生のころ愛読していて、小人が私たちの身近に隠れて暮らしている世界を空想していたなあ。ずっとこの児童書が原作だと思い込んでいたのですが、調べたら違ったみたいでちょっ>>続きを読む
使い勝手よりロマンを選ぶ男、次元大介のハードボイルトな生き様。大人向けルパンのスピンオフ二作目は期待に違わぬ面白さでした。「峰不二子という女」を継承した画は相変わらずスタイリッシュで素敵だし、随所に光>>続きを読む
誘拐犯の女と誘拐された少女の逃亡劇。そして成長した少女の、失われた四年間を取り戻す旅を描いた作品です。
小豆島へ旅行する前日、せっかくだしと本作をレンタルして観ました。翌日、親子が幸せな日々を過ごした>>続きを読む
伝統を重んじるスイスの小さな村を舞台に、80歳のおばあちゃん達がランジェリーショップを開くため奮闘する物語。マルタが一針一針愛情を込めて刺繍を施したランジェリーは、既製品が溢れる使い捨ての時代において>>続きを読む
仕事でもプライベートでも「ノー」を連発する後ろ向きな性格の主人公は、生き方を変えようと決心し、如何なる時も「イエス」と答えるルールを自らに課す。
イエスとノーのどちらが正解かなんて結果論でしかないけれ>>続きを読む
コルレオーネ・ファミリーによる美しくも恐ろしい、愛と絆の物語。
私は基本的に、マフィア映画等インモラルで暴力的な作品はあまり好きではありません。どれだけ彼らの正義が美しく描かれていても、どの口が正論を>>続きを読む
会社に大損失を与えてしまい、自殺まで考えた青年に届いた父親急死の知らせ。主人公は父の遺言を果たそうと、故郷エリザベスタウンへ向かいます。
LOTRのレゴラス役でブレイクし、人気の絶頂だったオーランド>>続きを読む
恋人ロランスによる突然の、女性になりたいという告白。彼の愛は変わることなくフレッドに注がれますが、セクシャルな壁が二人の間に立ちはだかります。 ロランスの変貌程ではなくたって、恋人が変わってしまっても>>続きを読む
五人の容疑者が関わる歯車の狂った犯罪計画を、唯一生き残った男が回想する傑作サスペンス。どんでん返しがあるとの触れ込みのもと観たせいか、結末は予想の範疇でした。なので評判の割に大した驚きもなく…。衝撃の>>続きを読む
見所はクリス・エヴァンスの劇的ビフォーアフター。ドーピング後が本人なんだから驚きです、普通は逆よね。
物語は如何にもアメリカンヒーローな描写がベタでちょっと白ける場面も。過剰な愛国心美談はあまり好み>>続きを読む
一度だけ、死者と生者を再開させることができる仲介人:ツナグを中心としたオムニバス調の物語。
如何にもなお涙頂戴で感動を誘う展開を押し付けがましく感じてしまいました。もうちょっとスマートに出来ないものか>>続きを読む
飛行機の機内で観たものだから、小さく粗い画面に映像美もなにもありませんでした。神秘的で雄大な映像は映画館で観たら感動も大きかったはず。
終盤まで荒唐無稽なファンタジーだなと寝ぼけ眼で観ていましたが、最>>続きを読む
若干15歳でローリングストーン誌の記者になったキャメロン・クロウの半自伝的映画。
監督の分身でもあるウィリアム少年は売り出し中のロックバンドへの同行取材を任され、刺激的なロックスターやグルーピー達と共>>続きを読む
英語が苦手なことから家庭内で軽んじられてきた専業主婦のシャシ。姪の結婚式のため単身渡米した彼女は、一念発起して英会話教室に通い始めます。
何着もの美しいサリー姿を披露した主演のシュリデヴィがとっても>>続きを読む
三人のドラァグクイーンが地方公演のため、プリシラと名付けたおんぼろバスに乗って砂漠を行くロードムービー。
バスの中では互いに毒づき罵り下品な会話が飛び交いますが、カラッとしたユーモアが砂漠の乾いた空気>>続きを読む
私が洋楽を聴き始めた頃、マイケル・ジャクソンについて入ってくる情報は彼を誹謗中傷するものばかりでした。曰く、幼い子供に性的虐待をしただの、白人への憧れが高じて肌を脱色しているだの。噂を全部信じていた訳>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冤罪で終身刑判決を受けた主人公アンディ。彼は監獄内で理不尽な暴力に晒されながらも、その知性と不屈の意志でもって静かに希望を燃やし続ける。
印象的なエピソードがたくさんあって、中でも釈放されたものの堀>>続きを読む
ヒステリー治療のため開発された健康器具、所謂アダルトグッズの電動バイブレーター誕生秘話です。
際どい映画かなと先入観をもって観ましたがなんの。男尊女卑の時代を背景に、女性の権利獲得というテーマをしっか>>続きを読む
本作を観てから「X-MEN:フューチャー&パスト」を観るべきでした…。プロフェッサーXとマグニートーは因縁の関係なんだろうなと思ってはいましたが、過去にこんなにも深い友情があったとは。
本作で描かれ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
精神病院を舞台に管理体制に反発する主人公マクマーフィの姿を通じて、人間の尊厳や自由を問う。
マクマーフィの反骨精神はなんとも痛快!彼の反社会的な一面と、対照的に患者達に愛される好人物な一面を見るにつ>>続きを読む