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あの頃ペニー・レインとのharu3uのレビュー・感想・評価

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
5.0
若干15歳でローリングストーン誌の記者になったキャメロン・クロウの半自伝的映画。
監督の分身でもあるウィリアム少年は売り出し中のロックバンドへの同行取材を任され、刺激的なロックスターやグルーピー達と共にツアーを回ることに。

大好きな作品で、青春映画の傑作だと思っています。古き良きロックへのノスタルジーが切なく胸に沁みる。好きなバンドのツアーに同行するってシチュエーションも羨ましくて、妄想が捗ったなあ笑
そしてケイト・ハドソン演じるペニー・レインは、明るさと儚さが隣り合わせの恐ろしく魅力的な女の子。初恋の甘酸っぱい記憶はどこまで美化しても許されちゃうね。
彼女達グルーピーは若さだけを武器に自堕落に遊び呆けているけれど、きっと各々問題を抱えていて。ペニーがジョギング中の女子高生集団に悪戯に微笑みつつ中指を立てた場面、決してあの子達の様にはなれないことへの淡い嫉妬心が見えたように思いました。

瑞々しい感性で青春を謳歌していた あの頃、ペニー・レインと。含みを持たせた邦題も素敵です。
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