やっちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

やっちん

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

怒り、憎悪から解き放たれた人間の表情の何て美しい事か!
特に終始しかめっ面の主人公が亡き娘を投影した鹿との対面シーンはこの作品のハイライトと言ってもいい。
脚本も素晴らしく最後まで展開が読めずに観客を
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.2

良くも悪くも後味の悪さはハンパない。
勧善懲悪の物語ではない事が大きく起因している事とリアリズムを極限まで追及した映像が大きな要因だろう。
主演と呼んでいい警官役のウィルポールターの恐怖すら感じさせる
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.8

今まで数多くの東野圭吾の原作が映画化されたが、本作はその中でも上位の部類に入る出来だと思う。人物、時代背景も丁寧に表現されており、また度々出る相関図もやや説明的ではあるが分かりやすく観客を事件推理に引>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.3

原作未読の上鑑賞。長澤まさみの大人の魅力も増しまた高橋一生の終始抑制された演技も良かった。ただ終盤に向かって一番盛り上がる場面で深い感動を得られなかったのは人物描写が粗かったからか…

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.5

評判も良くあまり観る機会ないドイツ映画を鑑賞。良くある感動の押し付けがましいところもなく演出的に注文付けたい場面は多々あるが、最後まで後味悪くなく観ることが出来た。満島真之介似の主人公がほぼ盲目の役を>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

新春らしい豪華キャスト。ジェフブリッジス渋い!今回アメリカ色強くなり、好みの分かれる感あり。スピード感があり2時間超の尺も問題ない。もう少し英国紳士然としたスパイ映画色出せばよりオシャレな雰囲気も感じ>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.3

キャリーフィッシャー最後の出演作。本当に歴史を感じるシリーズである。だがディズニー色がより強くなった感があり情感溢れるシーンが減ったような気がした。次作を期待するワクワク感があまり起こらないのは自分だ>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

松岡茉優のほぼ一人芝居の映画!原作も一人称で描かれているので当然ではあるのだが、最後まで作品のテンションが下がらなかったのは彼女の演技力の賜物だろう。
今年劇場鑑賞ラスト59本目高評価が頷ける作品を確
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

旧作を数十年前に見て今作との比較すると事件の解明よりも各登場人物のエモーショナルに重きを置いていてある種感動的な仕上がりになっている気がした。ミッシェルファイファーを久しぶりに拝見し美しくいい年の重ね>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

3.7

静かなる法廷劇を支える俳優陣の演技が素晴らしい。明らかに歴史的に反しどちらの意方もありうるという意見が横行してしまう世の中に怖さを感じた。
劇中美しいロンドンの街並みも見所!

最低。(2017年製作の映画)

3.3

女性視線で捉え深層心理の揺れを表現されており濡れ場は何度かあるもののいやらしさはあまり感じられなかった。一切脱がない高岡早紀が一番存在感あり一番エロかった!

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

間違いなく今年の邦画作品賞上位に来るであろう作品。狂おしいくらいの純愛映画である。蒼井優、松坂桃李は今作で俳優として新境地を開いた感じがする!とにかく二人ともエロイ!

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

天才少女に関わる周辺の大人たちの責任からくる混乱を時にはコミカルに描き最後まで見入ってしまった。子育て真っ最中の方にはオススメ。子供との接し方も考えさせられる。とにかくグレイスちゃん演技上手でかわいい>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8

トムフォードらしいセンスある映像から物語は始まるもののその後は息が詰まるほどのヒリヒリした緊張感を味わえた。最近もやっとしたエンディングが多いなか久々に良質な余韻に浸れる映画に触れられた気がした!

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

出演する俳優に惹かれて鑑賞したが…
一見現代のSNSに支配された社会に警鐘した感はあるが劇中のエピソードは想定内であるし、エンディングに向けても予定調和が拭えなかった。エマワトソンの可愛さで救われてい
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

シャーリーズセロンの肉体の強さと美しさが魅力のアクション映画。ワンカットで撮られたベルリン脱出シーンの彼女のアクションは特筆!ただただすごい!
クイーンを始めとする音楽もカッコ良かった。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

シリアスな政治ドラマを根幹にエンタメ感満載な良いバランスに仕上がっている。
見終わった後ここまでいい意味で欺かれた感の強さを得た映画は今年イチかもしれない。ジェシカ チャスティンの魅力が物語に一層惹き
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.7

聖戦記 邦題が全てをいい当てている!
結局は人類が人類自ら破滅させてしまうという現代社会への警鐘のメッセージが強く作中浮かび上がっていた。
猿たちの表情がシリーズの中でも出色に豊かになっており凄くい
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

最近のアメリカの黒人映画の傾向にある社会性が強い作風とは一線を課した感じがある。個人の日常にスポットをより当てており主人公キャサリンの食卓での婚約シーンに深い感動を得られたのはその為ではないだろうか。>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.7

ファンタジックでありながら戦争の悲惨さが表現されている。終盤の羊の爆裂シーンはインパクトかなり強い!音楽も良くラストシーンの映像はこの映画の主題が物の見事に映し出されており深く記憶に残るカットである!

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.8

吉高由里子の終始憂いな表情の演技が凄くいい!役者の頑張りもあり原作の仄暗い雰囲気が良く表現映像化されてある。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.7

昨今の特にシネコンにかかる邦画はベストセラーか漫画の原作の焼き直しが殆どと言っても過言ではなく、そういった現状下、是枝監督は原案から脚本も携わっており、まずは評価したい。ひと昔前は当たり前だったが。こ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

見えない敵からの兵士の恐怖と不安を陸海空の時間軸と視点から重層的に緊張感を映像で表現されている。ハンス ジマーの心臓の鼓動か時計を刻む音をベースにしたと思われる音楽が緊張感を煽り非常に効果的!

パターソン(2016年製作の映画)

3.9

ルーティンのような毎日に飽きた方にオススメの映画!決して皆無事平穏な日々ではないということが覗き見れる不思議な感覚を得た。永瀬正敏存在感あり!

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.4

思いのほかサスペンス性が低い、性倒錯者満載のブラックコメディの要素が強い映画だった。ユペール64歳と思えない艶技は各賞受賞するのも納得。

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.9

終始不安気な主演の女の子の表情がすごくいい!また一貫して緊張感が保たれた映像で小品ながら良作。夏休み興行の中掘り出しものの作品の感あり。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.0

主演の浜辺美波がいい!宮崎あおいと志田未来を足して割った感じで透明感があり今後期待。ベストセラーの映像化はやはり
ハードル高いか…

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

2.9

アンソニーホプキンスよく出演したなって感じの映画…マイケルベイの作品なので仕方がないがもう少し尺を短くすれば少しは全体的に緊張感も出てくると思うが…

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

マイケルキートンの大仰な演技が野心溢れる主人公を再現している。尺の関係上創業者兄弟との確執やオーナーの奥さんを奪ったところなどもう少し掘り下げればストーリーにより深みを増し増したと思う。ピアノベースの>>続きを読む

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)

3.6

マイルズ テラーはスポ根風の狂気に満ちた演技が上手くある意味定着した感がある。挫折から立ち直る過程をもう少し掘り下げればエンディングがより一層盛り上がった感があり惜しい気がした。

ライフ(2017年製作の映画)

3.5

今迄のSF映画の寄せ集め感は否めないものの上手くまとまっている。無重力状態の
映像はどうやって撮影したか興味あり。
ただジェイクギンレイホールの良さがあまり出ておらず残念。逆に真田広之は存在感あり!

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.5

この監督は日常的なオムニバス風な作品が上手く2時間あまり平板な作品を飽きることなく観れる力量感は凄い。体当たり演技の瀧内公美も良いが、光石研は本作品のような役柄は本当に上手い。

ボンジュール、アン(2016年製作の映画)

3.6

まずはダイアンレインの艶やかな美しさに惹かれる。小洒落た男とのパリへの寄り道だらけのドライブ。段々と彼女の表情に潤いを帯びてくる様に思わず感情移入してしまった。

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.5

満員の日劇で鑑賞。夏休み興行らしい作品で万人が楽しめる仕上がりになっている。
ハビエルバルデムさすが存在感あり!

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)

3.4

まずは邦題が映画の根幹を言い当ててセンスいい!マイノリティーでテーマは重いものの全編ラブコメ仕様のライトな作りで気楽に楽しめるフランス映画。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.9

平穏な日常から突然狂気な戦場へ
名作フルメタルジャケットを思い出した。
日本人としては沖縄戦ということでいたたまれない部分もあるが、武器を持たない衛生兵が主人公ということで救われた感じがした。