明石ですさんの映画レビュー・感想・評価

明石です

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うまれる(2021年製作の映画)

5.0

娘をいじめっ子に殺された母親の復讐劇。スローモーションを多用した殺戮は、大真面目なシーンなのにクスッと笑ってしまった。残虐な場面をあえて描かない(=想起させるに留める)のも、こうして一部始終をスローま>>続きを読む

呪怨2(2003年製作の映画)

3.4

力技だなあ。いかにも小慣れてない感じのズームとか演出面で気になる点がちらほら。ビデオ版2の方がわずかに見応えあった記憶、栗山千明版が至高なのは言うまでもなく。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.5

無法者に頭を殴られ記憶喪失になり、ホームレスに身を堕とした男の復活劇。出町座で今月末までやっている「愛すべきアキ·カウリスマキ特集」も終盤に差し掛かってきて、名残惜しさを感じつつ今日も今日とて観に行っ>>続きを読む

トータル・バラライカ・ショー(1994年製作の映画)

3.5

レニングラード·ボーイズのライブ映像。

一映画作家が生み出した、元来局所的な人気しか出えない変てこなバンドが、チャウシェスク打倒時のブカレスト並みに観客を集めてるのはなかなかの光景でした。レニングラ
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雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

3.4

若い男が恋人の女性を痴情のもつれから殺してしまい、その事件を目撃した二人の男女が、事件への好奇心をきっかけに結ばれていく。

マルグレット·デュラスの原作『モデラート·カンタービレ』はたしか読んだこと
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

15年勤めた会社をクビになり、人生に絶望して首吊り自殺を試みるも失敗。プロの殺し屋を雇い自分を殺させようとするが、運命の女性と出会って恋に落ちてしまい、殺し屋から逃げ回る羽目になる。

目の覚めるよう
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.7

レニングラード·カウボーイズがアメリカにゴーする話(英語の文法をわざと丸無視したタイトルからしてツボ笑)。カウボーイズのとんがり靴が長すぎて車のアクセルを踏めず、釘で打ち付けて先端を丸く固定するシーン>>続きを読む

街のあかり(2006年製作の映画)

4.6

夜間警備員の男がヤクザの情婦の女性に嵌められ、宝石強盗の手助けをさせられ、破滅していく。アキカウリスマキの"敗者"三部作の三作目。

主人公は会社をクビになった、アル中でヤニカスのどうしようもない男で
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

会社を辞め、強盗に遭い、社会の底辺に落ちた男が、犯罪に頼らなければ生きていけなり、窃盗の冤罪で入った刑務所で出会った男と脱獄をし、恋人と国外逃亡をする。

ニヒルな生き方に似合わぬ(いや、だからこそ?
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.9

アキ·カウリスマキの労働者三部作、の一作目らしい。ごみ収集が生業の男と、スーパーをクビになった女性の道ならぬ恋。ストーリーはごくシンプルながら、アキ監督流の、物語の連続性を損ねるのも厭わずザクザクカッ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

5.0

今月いっぱいやってる出町座のカキ·カウリスマキ特集に朝から友人と足を運んで鑑賞。家族を殺されシリアから密入国してきた難民の若者と、ひょんなことから彼を雇うことになる新参のレストラン経営者の男。温かい人>>続きを読む

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.6

パリから田舎の村に雇われやってきた小間使いの美女。そこで出会うブルジョワたちは、小間使いを全員「マリー」と呼ぶ雇い主や、女性のハイヒールに性欲をかき立てられるその息子(どこぞのシリアルキラー?)、差別>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

3.8

港の町に現れた、出会う男を片端から狂わせる悪女の物語。悪女に惑わされた男たちが彼女を取り合い破滅していくという話としてはごく古典的なもの。ブリジット·バルドーのファムファタールっぷりがたまらん。ラスト>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

5.0

「罪を犯すことが私達の務め。私たちは人生を神であるサタンに捧げる」

修道院学校で育てられ、夜な夜なボードレールの『悪の華』を読み耽り、昼は犯罪行為に耽溺する二人の少女。犯罪によって結ばれ、双子の契り
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巴里の気まぐれ娘(1953年製作の映画)

3.5

「君を愛する刑に処されたよ、、」これはなかなか酷い映画、というかコッテコテのラブコメディ。とりあえず、人間って、そんな阿呆じゃないよね?と突っ込ませてしまう作品はどんなジャンルにしろ褒められたものでは>>続きを読む

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.4

「彼女と結婚してくれ。そうすれば僕も彼女に会えるから」

親友二人と魅惑の美女の三角関係。主演のオスカー·ヴェルナーが、ジャンヌ·モロー演じるヒロインに言及し放った「素直に言おう。彼女は特に美しくない
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エヴァの匂い(1962年製作の映画)

4.5

ウェールズの炭鉱労働者から売れっ子作家に昇りつめ、フランスの上流社会の仲間入りをした男が、男を、欲情を満たす道具のしか思っていない美女と恋に落ちる。妻も金も名声も、何もかもを捨てて彼女との関係にのめり>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ 80(2018年製作の映画)

3.9

投稿された複数の映像を地道に調査にかけ、ひとつの真相に結びつけていく取材力に脱た。これはヤラセでもなんでもない努力の賜物。そしてやっぱり、本シリーズはこうでないと!と思わされた。取材や調査はあくまで隠>>続きを読む

闇動画14(2016年製作の映画)

3.5

心霊スポットを探索中に時空の歪みに飛び込んでしまうというタイムリープものっぽい投稿映像は面白いと思った。撮影者だけが少し先の未来に飛ばされ、心霊スポットを探索しにきた過去の自分たちに立ち会うやつ。画期>>続きを読む

闇動画8(2013年製作の映画)

3.5

あんまり怖さは伝わらず、、多分再鑑賞が必要。

闇動画(2012年製作の映画)

3.5

「ほん呪」や『ヒトコワ』の児玉監督が手がける投稿系恐怖映像の新シリーズ。

「現在の日本の法律では、呪術による殺人は罰せられない」というけっこう強めの警告文の後、白石ホラーでよくある雑コラCGみたいな
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ほんとにあった!呪いのビデオ BEST OF BEST(2020年製作の映画)

3.5

何年かぶりに涙が出るほど怖い映像に出会った、、自殺の名所らしい岬の上に死者?がぞろぞろと並んでる映像、、怖すぎないか、、と思って興奮してたら、なんと見間違えでした笑。自殺者(もちろん一人)が飛び込む瞬>>続きを読む

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.4

ほん呪制作チームのもとへ届いた、何の変哲もないママさんバスケの映像に、「映ってはいけないもの」が映り込んでおり、その映像にはどこか既視感があった。プロデューサー曰く、24年前にも全く同じ映像が投稿され>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

強盗罪で収監されていた刑務所から出所したブルース大好き兄弟が、5000万ドルの税金を払うべくバンドを組んで大暴れ。すべてがエクストリームのドタバタ喜劇でとにかく愉しい。序盤と終盤にそれぞれ二度もあるカ>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

2.8

雪山を走る列車内で突如起きた殺人事件。容疑者は乗客全員。警察が介入できない状況で、列車に同乗していた世界一の探偵が事件の解明に当たる。

全てがご都合主義な展開に辟易しながら観た。個人的に昔からずっと
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テリファー(2016年製作の映画)

3.4

けっこう怖いB級スプラッターホラー。面白いかどうかは別として(つまり面白くないということ)、こういうのは殺人鬼の中の人を入れ替えてフランチャイズしまくれるからずるいよなあと思う。顔が見れないから、不死>>続きを読む

逆光(2021年製作の映画)

4.7

ほぼ毎年行っている個人的に大好きな街、尾道が舞台ということで観た。三島由紀夫好きの大学生が、東京の大学で知り合った先輩を連れて帰郷。地元の女の子を交えて夏をともに過ごす、、というだけのお話なのにこれが>>続きを読む

無伴奏(2016年製作の映画)

4.8

「私たちが初めてキスした夜の月は、まだアメリカの足跡がない月だったのよ」

学生運動が最高潮にあった1969年の東北を背景に、学生運動に参加した女子高生と大学生が恋に落ちる話。角材とヘルメットで機動隊
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.3

暗殺の任務に失敗した殺し屋が、組織に、見せしめとして妻を拷問され、復讐の鬼と化す話。デビッド·フィンチャーの(2024年時点での)最新作。

ジャケットの雰囲気から何の根拠もなくライアン·ゴスリング主
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

4.7

「人と関わらなくていい世界」をサイバー上に作るため離島にやってきた若いイケメン科学者が、科学では理解しきれない怪奇現象に巻き込まれる。こういうサイバーホラー系の映画はそれだけで物珍しく、撮影の仕方含め>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

4.0

幻覚症状に悩み、精神科医を訪れた患者が、カウンセリング中に笑顔で首を切って自殺。以来、精神科医は幻覚に悩まされ、異常な行動に出るようになる。どうやら、その「笑顔」は伝染するようで、彼ら/彼女らの自殺に>>続きを読む

真・事故物件パート2 全滅(2022年製作の映画)

3.9

事故物件で配信をさせられることになった女優やタレントが怪異に襲われ命を落としていく、という建前のスプラッターホラー。今作はほぼタイトルと裏設定だけを引き継ぎ、表設定なはずの「事故物件」はまったく関係な>>続きを読む

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.3

友達が深夜に家に持ってきたので観た。これはトリップしてしまうなあ、名作。というか滅茶苦茶『サマーウォーズ』の原型で驚いた笑。

真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.7

なんじゃこりゃ。あんまり話が理解できなかった。

俳優さんの演技はB級映画らしからぬ巧さで驚く。が、YouTuberを事故物件に住まわせる悪い奴の動機が「YouTuberが嫌いだから」というのは無いな
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