AaAさんの映画レビュー・感想・評価

AaA

AaA

映画(1459)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アーヌルフ・ライナー(1960年製作の映画)

4.4

現象が起き続ける、連続している
黒と白の会話、呼吸
そしてノイズに納得する

運動は平面的だが光が奥行きを醸し出す
ある意味最も現実的であり本作と現実の境界線が見当たらず時間が経過した事実の余韻が残さ
>>続きを読む

Serene Velocity(原題)(1970年製作の映画)

4.4

変わらない観測点
異なった焦点の距離が移動を錯覚させる

鑑賞者の感情ではなく人間が兼ね備えた本能の知覚に挑戦した映像作品

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.6

人生は他者だ
我々は他人に生かされ、他人と共に生きている
そして他人を言い訳に自身を肯定する
人間は傲慢だ
感情のコントロールができず自分や周りの人も負の連鎖に巻き込んでしまう
何事も自分の尺度で人生
>>続きを読む

リアル・フィクション(2000年製作の映画)

4.5

変態キム・ギドクが描いた脚本を12人の監督が3時間20分で撮ったアンリアルノンフィクション
日常に蔓延る暴力、巻き戻す事のできない時間
自分(男)を観測し続ける自分(カメラを持った少女)
彼のダイレク
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

あまりにも愚かすぎて絶望を超えた虚無を感じてしまう
人間の所業ではない、もはや人間ではない。
いや、これこそが人間なのかもしれない。
外側にある情報だけに踊らされず内側に深く潜り本来あるべき人間の形に
>>続きを読む

46億年の恋(2005年製作の映画)

4.6

天国と宇宙ならどちらに行きたい?

愛と暴力が表裏一体として存在していた。
相手の行きたい場所に行くために自らの死を求め、受け入れてしまう程の愛
彼等は愛を入れる容器が空っぽすぎたんだな、愛というもの
>>続きを読む

Vision(2017年製作の映画)

5.0

山は我々の一部であり我々は山の一部である。
森が、木々が、火が、風が、雨が、水が、光が全てを教えてくれる

円環的な時間の中で流れる生命の起伏
人類が本能と欲望に従い破滅への道を辿る事の意味を"循環"
>>続きを読む

J005311(2022年製作の映画)

4.5

光になろうとした彼が対極にある光に気づき、その光に向かうようになるまでの道中を描いたロードムービー

神崎が山本を選んだ時点で彼の運命は明確に動き出した
そう、これは必然だったのだ

人間たるもの笑う
>>続きを読む

散歩する植物(2019年製作の映画)

4.3

わからない事しかわからない
"そこ"になければ"それ"はない

人間は思考する生き物
存在の意義を独自で解釈する
悲観的主観を抜け出すために自由(楽)を求める
そして自身の存在を肯定しようとして辿り着
>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

何を失ったかわからない、いや彼は何も失っていない、彼は存在していなかったから知らないだけ
24歳の肉体を持った14歳の精神の男

生と死の中間に位置していて存在しているという事実が曖昧になり極彩色すら
>>続きを読む

空中庭園(2005年製作の映画)

4.5

この家族では隠し事が禁止
絵里子の隠し持っている本性の歪みを表現しているような平衡感覚を失う浮遊感満載のカメラ
タイトルクレジットを出す為に布石となるシーンを撮ってタイトルクレジットの高揚感を上げてく
>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.7

偉大なる愛
裸のむきだしの愛
決して滅びる事のない愛
愛は屈する事を知らず神々しくこの世界を蹂躙する

僕は君を離さない
「心の底から愛してる」
Love is god

変態達による純粋な愛の物語
>>続きを読む

瀉血(2022年製作の映画)

4.7

監督の家族への殺人衝動を映画を用いて投影したイカれ作品。
監督のオルターエゴとして存在する主人公が映画の中の現実を逃避し、映画内の登場人物に更にオルターエゴを作り出す
彼の残酷な程のトラウマを感じると
>>続きを読む

ブゴニア(2025年製作の映画)

4.9

最後の審判

支配、権力、暴力、合理主義、環境破壊が横行した現在のシステムでは人類は内側から自爆する
ミシェルが言ったように人類はやはり自滅を繰り返す遺伝子を持っているように感じてしまう

過去の自分
>>続きを読む

TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

4.5

「1mmの妥協が2mmの妥協を生む」

地球最強の魚市場「築地」
毎日大量の人々が夜中から動き出し誰が何をして何が起こっているのか

"品質は世界一"それが大前提、その仕事を続けていくうえで何が大事な
>>続きを読む

アッシュ 〜孤独の惑星〜(2025年製作の映画)

4.4

クリーチャー造形とグロテスクさ、ストロボ点滅と原色ライティングはgood、内容自体は割と先を読める展開ではあるし床に武器がいつも都合良く転がってるのは吹いたけど後半からの失っていた記憶が戻り過去が現在>>続きを読む

埋もれ木(2005年製作の映画)

4.6

地下の林から空中に飛んでいく鯨

夢と共に歩む

自分が経験した事がないはずなのに映し出される日常にノスタルジーを感じる

土地と人
過去の堆積が積み重なって現在という土壌に立つ
過去は事実として呼吸
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

4.6

孤独な幽霊が現実に干渉する
死は最も解放的であり最も孤独である
そんな死後の世界への最短ルートとして存在してしまっている自死

黒沢清の作品は死への圧迫感というか生と死の中間にある場所に連れていかれる
>>続きを読む

トレイン・ドリームズ(2025年製作の映画)

4.7

自然と共に歩む神秘的な時間の経過
限りある人間の命、時間を重ね生きてきた証として死を目前に何を思うか

今自分は人生のタイミング的に、ある種変化を求めながらそれを幸福と解釈し社会を生きているけど彼にと
>>続きを読む

博士の綺奏曲(2021年製作の映画)

4.4

喪失、虚無、再考そして音楽への純粋な愛

自分の作り出す幻想のミューズとスローテンポに淡い色の世界が白昼夢の想像を駆り立てる

国内情勢によって生じる"余白"を空気的かつファンタジックに可視化させたよ
>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター(2000年製作の映画)

4.9

金への依存、薬物への依存、恋人への依存、性への依存、食べ物への依存、テレビへの依存、権力への依存、承認欲求への依存、欲望への依存
それが執着。
ただ幸せになりたくて心に抱えた喪失感を埋めるために外的要
>>続きを読む

ファントム=幻妄(1975年製作の映画)

4.4

色彩が及ぼす知覚の変化
乱されるリズムが生む悪夢のような映像の重なり

幻想や夢は現実の延長線上に存在している

ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

4.6

日常を切り取るとはまさに今作の事をいう
カメラが日常の静寂を傍観している
私たち鑑賞者とアスタ達の距離が明確に存在する事を提示された固定カメラ
建物ありきの人間だと言わんばかりの2つの関係性を柔らかい
>>続きを読む

フンヌン・スンダン(2023年製作の映画)

4.5

音楽という祈り

土地に根付く伝統
遊牧する生き方と繋がる音楽
人と自然が一体化するアンビエント

ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

4.6

愛は確実にそこにあった

感情を持たない人間が感情を持ち他人に関心を抱き他人を愛するまでの道のりを共に経験する稀有な体験だった

世界規模の戦争により人類の大半を失った結果、極論に辿り着き感情を持つと
>>続きを読む

青春の殺人者(1976年製作の映画)

4.5

「死ねやしないやこんなもんじゃ
痛えだけだよ」
思想のない反抗は革命にはならない
思考が伴わない純度の低い怒りは虚しさとして散っていく

情緒不安定気狂青春物語
誰しもが愛を持つ方向性、エネルギーの方
>>続きを読む

グレース(2023年製作の映画)

4.7

内省的孤独感
物体(人)と物体の間に生じる歪みだけが孤独なのではなく孤独の概念を作り出した自分自身の内側に孤独が広がっていく事を納得

街と人の秩序が渇ききったロシアを移動する赤いバン
そのバンに乗っ
>>続きを読む

籠の中の乙女 4Kレストア版(2009年製作の映画)

4.7

ヨルゴス・ランティモス、彼の目には人間が動物のように映っているのかな

劇伴を削ぎ落とし人と人の間に生じる物理的、精神的な間が独特な不快感として我々の意識に介入してくる
ランティモス作品が醸し出す不穏
>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.5

恨んではいない、だがもう会う事はない、ずっとコンプレックスだったお前の存在が今までの俺を破壊してくれた、ありがとう、さようなら
愛と憎しみが混ざった優しさであり復讐の笑顔のように感じたラスト

罪の意
>>続きを読む

映画ラストマン -FIRST LOVE-(2025年製作の映画)

4.1

信じ合う兄弟の絆
愛に溢れた優しさいっぱいのご都合主義

日本のTheエンターテイメントって感じ

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.8

「正常になりたい」
実はそんな彼が最も"普通"だったのかもしれない
普通を渇望した結果支配者に傾向し利用される事を選択した
思考せず長いものに巻かれる事の愚かさ
それがファシズムという過激な思想だとし
>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.6

音で辿る殺人事件
皮肉な事に探していた悲鳴は自分のすぐ側にあった

計算された動線を移動する長回しのカメラ
カメラの上下運動、スプリットスクリーン、人の横顔を使った実相寺アングル、360度カメラに空撮
>>続きを読む

日本の悪霊(1970年製作の映画)

4.5

どうしてそんなに真面目な顔して人間やめて機械になってるの?

学生運動に挫折したヤクザと戦時中に特攻隊の乗る飛行機を整備していた警察
別々でいて瓜二つの2人が入れ替わり混在していく
肉体的証明が個人の
>>続きを読む

カリギュラ 究極版(2023年製作の映画)

4.5

圧倒的ポルノゴア超大作

お前は神ではなく人間だ

ドデカ首チョンパマシーンに公開妊娠、大乱行、レイプに近親相姦の倫理観が崩壊してるなんでもあり映画
致死量のペニスが視覚にアプローチかけてきてもはや自
>>続きを読む

黒の牛(2024年製作の映画)

5.0

自己との遭遇、認識、混濁、調和、超越、回帰、再出発

完全なる自我を求め辿り着く場所は森羅万象が辿る同じ終着点
私は霧であり、私は海であり、私は雨であり、私は雲であり、私は木であり、私は葉であり、私は
>>続きを読む