Aさんの映画レビュー・感想・評価

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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.6

必死に誰かと比較してカッコつけても劣等感に苛まされても、大切な人に振り向かれなくても人生は続く
喪失感があって空っぽになったからこそ、その分の自分の容量が大きくなって成長する余白が増える
ぶつかって倒
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.8

少女から大人へ
心と身体のお引越し

計算され尽くした長回しカメラワークによるリアリズムが現実と映画、自分と他人の境界線を曖昧にし異様でいてリアルな世界を演出してる
大人がわからない事を子供は知ってい
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ひみつの花園(1997年製作の映画)

4.5

ピュア指数100%
欲求と目標に向かってド直球ストレート
誰も彼女の推進力は邪魔できない
動機なんて関係ない、死ぬ気で一生懸命何かをする事ってとても美しい
人間は少しの気持ち変化と何かを継続し続ける事
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フィクショナル(2024年製作の映画)

4.2

何も信用できないなら自分の感情と思考を信用しろ
騙されるな
そして何よりも自分にとって大切な本質を見失うな

変態だ(2015年製作の映画)

4.4

SMコメディオフビート
謎にモノクロの光の使い方が上手い
シャドウの暗部の出し方と光量強めで光で白飛びさせるところも嫌いじゃないし雪山の森シーンでの遠目の位置にカメラを置いてズームで人物を映す演出のカ
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

4.5

欠点は隠すから欠点になる

変でいい、意味不明でいい、整合性なんてなくていい
そこに「Why?」は必要ない
理解できなくてもいい、それでも感じる事は諦めるな
アバンギャルドで居心地の悪い現実ではない演
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.6

現実のようで現実ではない魔力を持った夢のような体験
自分の居場所、孤独
洗っても洗っても落ちない死の匂い
タンクトップ、コンバース、子供から大人になって老体になる体と心の変化
生物は死ぬと海に戻る、「
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Bar25 時間の枠を超えた日々(2015年製作の映画)

4.5

「1人で見る夢は夢に過ぎないが一緒に見る夢は新しい現実の始まりだ」

時間の概念を超えた地球上に存在するユートピア
ハンドメイドによる創作から感じる愛

Bar25、場所がなくなっても精神は続く、国が
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.4

シュワちゃんin the おばちゃん

夢か現実か
夢も現実、現実も夢
地球も火星も宇宙
富を持ち、独り占めして幸せになりたいのも、全員で富を分配して全員で幸せになりたいのも健常者も障害者も人間

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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

現代の人類が創造した「映画」という「芸術」に於けるある種の到達点


彼女は1人の力で頂まで辿り着いた
何も捨てず、"猿と共に"

別れる決心(2022年製作の映画)

4.7

賢い者は水を好み
慈悲深い者は山を好む

お互いを思う視線が交差する

引き離され、拒絶してもまた巡り会う
その愛から逃れる事はできない

場面転換の編集がまじでセンスいい
本来なら単調な会話劇になる
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

4.8

欲に支配されて愛で振り回す

見てるこっちも生命倫理がどんどん崩されていく感じやばい
外側の見え方、内側のアイデンティティ

やっぱ天才と変態、愛と狂気は≒なんやな
表層の美しさの中に存在する不快感や
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ミュージック(2023年製作の映画)

4.5

人間の話じゃなくて天使の話のような、宇宙から落ちてきたパラレルワールドの宇宙人の話のような
ここはどこだっけ?と思わせる白とグレーが作り出す不穏で曖昧で過度に削ぎ落とされたリアリティを失った異世界
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.6

個人的に寝台列車の動画を深夜にYouTubeで見るのがちょっとした趣味だから癖に刺さった

ピクルスの瓶、2本のウォッカ、小ぶりのミカン、愛想の悪い車掌、食堂車で相席する幸せそうな家族、白い息と共に吐
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

人間が人間を殺す。国の利益のために初めて会った恨みもない名前も知らない人と殺し合う。それは国籍が違うだけの「敵」だから。
最も非現実で狂気的な行為であり、それによって世界が変化していった事実がある最も
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.7

家族として繋がっているようで各々が各々の方向しか向いていなくて各々が各々の事しか考えていなかった
横並びの食卓のように

あまりそうは思いたくないけど家族をやるなんて血の繋がりはあれど他人同士のある種
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.9

終始不穏な空気
その答えは死

死を持って生を説く
産まれる事ができた奇跡より、種の保存のために産まれさせられ生き続けさせられているという認識
生き続ける理由のない彼にとって生は強制させられた罪のよう
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デッドロック(1970年製作の映画)

4.5

サイケデリックジャーマンオフビートウエスタン

広く乾燥した砂漠に広がる青い空の下を転がる岩を避けながら砂埃をたてて走るトラック
逆光のギラつく太陽の白昼夢に響くダモの旋律

騙し騙され、銃の取り合い
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.7

自分の幸せというエゴを望みすぎて本当の愛を喪失した
自分の子供という世間一般でいう愛の象徴を愛せない人もいるもんなんだな
まぁそれもフィクションと受け止めれば、ある種その人が特殊な人間に見えて面白いけ
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ゼラチンシルバーLOVE(2008年製作の映画)

4.5

巨匠操上和美の美学、ナルシズム
スタイリッシュオフビートキメキメムービー
いちいち全所作、全カット、カッコつけ過ぎてて気持ちいい
日本一ソフトクリームとゆで卵をセクシーに食う女優宮沢りえに乾杯🍻
ポル
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.7

母親の息子への愛情が殺人と隠蔽に繋がる皮肉
罪と向き合わない母、愛情のジレンマ 
真っ直ぐすぎて曲がった愛情
唐突に見せる濁りのないトジュンの瞳の強い眼光に何もしていないはずの俺までも心の中を見られた
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.9

愛という光に導かれ、愛という真髄に辿り着く

まず時間という直線的な概念を立体的にし、尚且つ映像にアウトプットするクリストファー・ノーランに大きなリスペクトと愛を🤞
更には平面のスクリーンで見る2次元
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ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)

5.0

冗談抜きでまじで勃起したし、カウパー出まくった(ガチ)

サイコ(1960年製作の映画)

4.5

彼女はハエも殺せない

沼に飲み込まれる車
瞳のクロースアップ
サイコの家のショットで何度も魅せたモーテルから家まで距離に高さを出す事によって平面的に見えて距離感が掴めない感じ不気味すぎる
なんにせよ
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

4.6

昨今の経済社会、お金を回し続けて行くためには環境を破壊するというリスクをとることによって成立している?はぁ?
地球に産まれ、地球で生活させてもらっている我々人類のエゴでしかない
じゃあその環境破壊によ
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人体の構造について(2022年製作の映画)

4.5

人が産まれて人が死ぬ場所、病院
それが日常の医者
どんな事でも日常であれば慣れてそれが自分にとっての「普通」になる
いつも生活している自分の「普通」の肉体、目に見えているものは肉体の表面のみ
その内側
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.9

語りのいらないカタルシス
美しい間、美しい音、美しい画、怪しさを超越した妖しさが美しく画面と鑑賞者を魅了する
説明と言葉がなく、もはや映画ではないと思う反面これは視覚と聴覚に魔法がかかけられたような幻
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es [エス](2001年製作の映画)

4.3

無知な人間は暴力しか扱えない
人間関係にルールを作るってのはナンセンス
個が尊重されていない人を見ていると確かに段々その人が人間じゃなくて動物みたいに見えてくる
環境が人間をつくり、環境が人間を変える

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.8

ずっと会いたかった顔も知らないあなたに私は支えられていた、初めて会ったその日に私はあなたを殺害した
空を飛び、光になった彼女は彼を照らす光にはならず闇の中に飲み込まれていく
叫び続ける声は自分にすらも
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サンフランシスコ連続殺人鬼(1969年製作の映画)

4.5

I HOPE YOU ARE HAVING LOTS OF FUN IN TRYING TO CATCH ME
THAT WASNT ME ON THE IV SHOW WHICH BRINGS UP
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犬人間(2022年製作の映画)

4.3

ATAMAGAWARUSUGIRU
序盤のstrangeな感じでお?ってなったけど後半にかけて完全にややコメディノリに行ってあーねってなったけどラストカットからの原題の「GOOD BOY」のタイトルク
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ノーウェア デジタルリマスター版(1997年製作の映画)

4.9

もしもし、こちら死体安置所
ぶっ飛び群青劇、やっぱ激しくて切ないTeen Movieは瞬間を強く感じれるから最高だな
愛し合い、拒絶して、嫉妬して、孤独になって暴力的であり残酷であり宇宙人笑

この醜
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水のないプール(1982年製作の映画)

4.5

毎日クソみたいだぜ

全裸の晩餐会に鉄ガスマスクの交尾やばすぎる
カエルの陰部を注射器で愛撫して自分の小さい娘の全裸を凝視する表情の緩急がフラットな内田裕也が違う領域に存在していた
最高にキショくてこ
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.4

ハーモニー・コリン×ブノワ・デビエ
銃とおっぱいいっぱい見たい人は必見
ビーチバムも見たけど夕焼けとウィードが好きなんやなコリン
非現実を体験するのが映画なもんで現実的な物語の整合性なんて別になくても
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鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)

4.6

シロとクロ
陰と陽
闇と光
優しさと暴力
純粋と邪悪
誕生と消滅
対比のように見えて全ては表裏一体
シロとクロが混ざったグレーの世界を生きるには1人で生きていけても独りでは生きていけない