中盤までは宮廷内の描写のみで進むので多少退屈だったが、ある事件が起きてからの盲目の鍼灸師が主人公という設定を活かしたよく練られたストーリー展開は見事だった。
あとひとつ難を言うと、史実を元にしているの>>続きを読む
スピルバーグ配給で世界公開ということで、おそらく主に日本の原風景を発信したく、特撮をILM、衣装にワダエミと物凄い布陣で挑んだものだと思った。加えてスコセッシがゴッホ役で出演という豪華と言って良いのか>>続きを読む
オリジナル作は普通な感じで良い作品だと受け取っていただけだったので、そのエクステンデッド版が自分に響くのか疑問で視聴していなかったが、今回観て刺さり過ぎて驚いた。
おそらく前回は上辺の部分しか見ていな>>続きを読む
前半はちょっと地味でオーソドックスなホラーという感じだが、後半になると白石晃士ワールド炸裂という感じで面白かった。
吹き抜けの三階建住宅のロケーションも魅力的で、とこで何が起こるのかと惹き込まれた。>>続きを読む
ジェイソン・ステイサム出演作にはほぼハズレなしと思うが、その中でも最高に痛快な一作。
「ジョン・ウィック」シリーズや「Mr.ノーバディ」のように怒らせてはいけない者を怒らせてしまったパターン。
片田舎>>続きを読む
「エイリアン:ロムルス」と同じパターンで1作目と2作目の間の時系列の作品。
「ロムルス」同様後続のシリーズの中で一番楽しめた。
シリーズもの当初の興奮が蘇ったことが大きなスパイスになっていたのだろう。
少しグロいゲーム要素を入れた普通の刑事ものサスペンス。
無理やりシリーズものにした感じで、ジグソウとはなんの関係もないしゲーム要素に必然性もないところが気になった。
作品そのものは悪くないのにそこがノ>>続きを読む
前半はイーライ・ロス作品にしてはグロ描写は抑えめでフーダニットものに舵を切ったのかと思いきや、後半はいつも通りの派手なスプラッターで楽しめた。
ヒロインをめぐる三角関係の結末が中途半端だったので、続編>>続きを読む
アニマルパニックの体のシチュエーション・コメディだった。
あまり前面に出していないようだが、元になった事件が1985年ということで、時代設定が80年代になっていて、使用されている曲も当時のものばかり、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
お婆ちゃんの言動が変で魔女なんじゃないかという描写が終盤までずっと続くので、どこでひっくり返されるかと思いきや、何とそのままの結末だったので「何じゃそれ」となってしまった。
伏線と思わせて回収していな>>続きを読む
始めはマルセルが唯一の特殊な存在の種族でこの家にしかいないのか、どこの家にも人間に気付かれずに暮らしている種族ということなのかと変なところに引っ掛かってしまったが、すぐにそこはどうでもいいところだと思>>続きを読む
冒頭はエイリアンシリーズというより、ブレードランナー的なサイバーパンクな世界観で開始したが、フェイスハガーとアッシュが登場したあたりから一気に1 〜2作目のエンタメホラーSFの路線に回帰した気がして前>>続きを読む
実際の映像を時系列で見せ、関係者のインタビューを要所要所に挿入することによって、様々な背景が次第に明らかにされていく様はドキュメンタリーながらサスペンスものを見ているような感覚だった。
事件の内容を全>>続きを読む
この作品はシリーズのスピンオフにしてエピソード0的な位置になるのだろうが、脚本の作りが始めから前作とひとつの物語とも思える程有機的に繋がり、画作りや世界観、絡んでくるキャラも前作同様のクオリティを保っ>>続きを読む
マックスがメル・ギブソンではないことが成立するのかと思いつつ見始めたが、圧倒的なビジュアルとアクションと世界観でそんなことは全く気にならなくなってしまった。
主演交代と言うより主人公自体がマックスか>>続きを読む
冒頭、風光明媚なリゾート地の風景が回転する映像で異界に迷い込んだような感覚になった。
その後クローンを作って自分の代わりに処刑させて放免されるくだりでは、あまりにブッ飛んだ設定にこのストーリーはどう転>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
脚本が雑過ぎて途中からストーリーが追えなくなったが、どうせラストは旧家が焼け落ちて、その後主人公の部屋にも異変が起きてクレジットだろうと容易に予想がついたので興味が失せて何も考えずただ早く終わってくれ>>続きを読む
カセットテープと60~70年代の音楽、古本屋の100円の文庫本などのアイテム、さり気ない日々の出来事と周囲の人々とのふれ合いが主人公のキャラクターを少しづつ浮かび上がらせ、地味ながら退屈することなく見>>続きを読む
平面と立体、背景とキャラクターが混然一体となったストップモーションアニメの表現はシュヴァンクマイエルやクエイ兄弟の作品を連想させられ非常に興味深かった。
コロニア・ディグニダのことが背景にあるというの>>続きを読む
1作目2作目のエピソードを全て入れ込んでさらにハチャメチャになるかと思いきや、音楽で皆がひとつになるという設定通り最後にはひとつひとつが気持ちの良い帰着を見せ、3作目にして集大成的な大団円で納得させら>>続きを読む
想像をはるかに上回る壮大なスケールの歴史のIFの物語だった。
NHK制作ということもあり黒沢清監督作としては珍しく枠組みのきっちりした作品だった。
エンディングの海辺の慟哭シーンは正にTVの2時間ドラ>>続きを読む
置いてきぼりにされた冒頭から、美しいウズベキスタンの自然の風景の中にありながら、ヒロインの疎外感が淡々と表現され、何かしら事件が起きるのではという予感に作品の世界観の奥行きを感じた。
サブタイトルを付>>続きを読む
ショッキングなオープニングとそれに続く2人のやり取りに惹き込まれたが、その後は説明不足感もあって置いてきぼりにされて消化不良。
短編とは言えもう少し尺を取って描写して欲しかった。
「ブリーム」の秘密を>>続きを読む
黒沢清作品としては珍しく原作ものの商業映画。
ホラー描写はいつもの黒沢清らしく不気味さがあって良かったが、それ以外は普通のエンタメだった。
同監督作としてはどうしても作家性を求めてしまうのでそう感じて>>続きを読む
黒沢清らしい淡々としながら奥底では不穏さがが漂う空気感にいつも通り魅了された。
中盤には黒沢作品には珍しく多少ほっこりするような展開もありつつ唐突な結末。
エンディングの馬の本とニューヨークの絵はがき>>続きを読む
この手の作品にしては何のミスリードもなくそのまんまかーい! と思ったが、創りはしっかりしていたので、どこでひっくり返されるのかと思い続けた興味で最後まで見られた。
80年代をテーマにした割にはその部分>>続きを読む
ビートルズの曲が場面場面にハマっていて脚本のリチャード・カーティスのビートルズオマージュが溢れていた。
特にビートルズが存在していなければあの人はどうなっているかという… そこはファンとしては号泣もの>>続きを読む
冒頭5分で演出の臭さと台詞の説明調と下らなさに視聴を止めたくなったが、最後まで見ずに判断してはいかんと思い我慢して視聴。
その後は画作りがしっかりしていたので何とか見られて同監督の過去15年程の作品の>>続きを読む
シリーズが回を重ねるごとに予算が増え規模感が増して行くのは当然のこととしても、それに見合うだけの面白さもアップしているのは凄いと思った。
闇落ちしたまひろとも取れるかえでのキャラは強烈で、まひろにはち>>続きを読む
短編ながら非常に見応えのある作品だった。
冒頭の田舎道を走る自転車の空撮の美しさからぐっと惹き込まれ、聴覚障害を持つ少女とヘルパーの絆が次第に生まれていく様に更に惹き込まれた。
ただのお涙頂戴ではなく>>続きを読む
最初の劇場公開版と違ってハリソン・フォードのモノローグがない分、巻頭から作品のイメージがかなり違った。
会社側の監督の描きたかった世界観が世に受け容れられないという懸念からモノローグとハッピーエンドを>>続きを読む
盛り上がりに欠ける感じで、ひとつひとつの怪奇現象も地味だったので多少退屈に感じてしまった。
終盤になってやっとネタが明かされ、全ての怪奇現象が伏線として次々と回収されていくところは痛快だったが、これだ>>続きを読む
出だしは自主制作感が強すぎて何だかなぁ~と思ったが、あまりに振りきったメチャクチャな展開に思わず笑ってしまった。
「カメ止め」の竹原芳子が出演していて驚いた。
YouTuberが伊藤沙莉かと思ったら渡>>続きを読む
「ツイン・ピークス」や「NIGHT HEAD」のように、わけの分からない結末を迎えたTVドラマが映画化されて謎が解き明かされると思いきや、更にわけが分からなくなった時のように、
よく分からない「アカル>>続きを読む
オダギリジョー演じるどうしようもない社会不適合者の周辺を巡る人間模様にゴースト・ストーリーとファンタジーが絡む、どう捉えていいのか全く分からない作品。
何かしら心を動かされる部分はあるが、それが何なの>>続きを読む
一流どころのキャストを揃えたホラーとなるとそれほど極端な展開は無くちょっとした仕掛け程度のことかと思いきや、意外に攻めた創りになっていた。
とは言え映像は終始お洒落でグロ表現は控え目なので、ホラーが苦>>続きを読む