AliJeanさんの映画レビュー・感想・評価

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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.8

冒頭から40分ほどは設定として後に生きてくるシーンはあるものの、伏線と言うほどでもなく多少だるく感じてしまったが、バトルが始まってからはアクション映画ファンとしては何も考えずに普通に見られた。
そして
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呪われの橋2 怨霊館(2023年製作の映画)

3.0

今回は日本でも馴染みのある3つの都市伝説を題材にしたところに興味を惹かれたが、赤い橋は関係ないのに無理やり付けたタイトルだろと思っていると中盤から前作との関連が描かれ、前作同様時系列を行き来する複雑な>>続きを読む

呪われの橋(2020年製作の映画)

3.5

過去に亡くなった学生たちの謎を追うキャスターの今と学生たちの当時が交錯する構成が面白いと思っていたら、その設定に後々大きな役割があったとは…
台湾ホラーということで土着的な怪異が描かれるかと思いきや意
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THE SIN 罪(2024年製作の映画)

3.0

背景に登場人物たちの精神世界の闇があって、そこからストーリーの深みを出そうとしていたようだが、それぞれの想いがあまり伝わって来ず中途半端に思え、邪魔にさえ思えてしまった。
中盤までは恐怖描写や意外な展
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

2.0

終始展開が緩いので、何度も寝落ちしては戻して見返す繰り返しでかなり時間を費やして視聴。
ショッキングな描写も所々あるにはあって、中盤からは盛り上がるのではと思い見続けたが、終盤までそんな調子は変わらず
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空飛ぶ翼蛇(1946年製作の映画)

1.4

この頃のB級映画は本当に酷いなと再認識。売り物である翼蛇の造形はあまりにちゃちで、それを隠すためか暗がりや遠目でしか写さない始末。
古代の神の化身にしてはちっさいなと思っていたら、スタジオの窓から襲っ
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ビキニの悲鳴/原子怪獣の襲来(1965年製作の映画)

1.5

時代を考慮してもヒド過ぎたので、酷評されている大抵の作品はこれよりマシに思えて、ある程度最低映画の基準になるんじゃなかろうかと思えた。
とは言うものの、こういった作品は時折見るのも悪くないと思っている
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あの人が消えた(2024年製作の映画)

3.7

サスペンスミステリ風に始まりジャンルごと二転三転。
展開はおバカだったが、伏線がしっかり次々回収されていたのでミステリとして充分成立していたと思った。
特にラストにタイトルの意味が判る所は感動ものだっ
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スリザー(2006年製作の映画)

3.6

冒頭は手垢のついた設定と見たことのあるようなクリーチャーの造型だと感じ、これはハズレかなと思っていたが、中盤からはハマっていった。
「フロム・ビヨンド」や「ソサエティー」「ブロブ」などを想起させる造型
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プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち(2024年製作の映画)

3.2

前作はちょっと酷いと思ったが、今回は予算アップが反映されてか画のクオリティが格段にアップしているのが冒頭から感じられた。
脚本もちゃんとあって、リブート版「ハロウィン」のストーリーをなぞりながらドクタ
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

2.5

プーさんが殺しに来るというだけで、あとは何の工夫もない普通のスプラッターだった。
それでも何故かヒットし続編も作られたのは驚き。
アイデアの勝利!?

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.9

B級ながら様々な感情を刺激される上質な作品
だった。
冒頭はタッカーとデイル側にも大学生側にも感情移入出来ない感じでこりゃダメだと思ってしまったが、デイルとアリソンの関係性が築かれて行く過程でストーリ
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.2

冒頭まず何気ない風景の描写に惹かれた。
バネルにして部屋に飾りたいぐらいの画がいくつも出て来たが、その後は90%以上が森の中で展開して行くので本編の殆どの画は普通だったのが残念。
ストーリー展開のテン
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.6

今流行りのシリーズものの過去に戻るパターン。
エピソード0にしては、特に説明的な部分もなく単に舞台を大都会にしたことを売りにした「プレデター2」や「スクリーム6」のパターンか単純に過去作を観ていなくて
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

中盤までは宮廷内の描写のみで進むので多少退屈だったが、ある事件が起きてからの盲目の鍼灸師が主人公という設定を活かしたよく練られたストーリー展開は見事だった。
あとひとつ難を言うと、史実を元にしているの
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(1990年製作の映画)

3.0

スピルバーグ配給で世界公開ということで、おそらく主に日本の原風景を発信したく、特撮をILM、衣装にワダエミと物凄い布陣で挑んだものだと思った。加えてスコセッシがゴッホ役で出演という豪華と言って良いのか>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

オリジナル作は普通な感じで良い作品だと受け取っていただけだったので、そのエクステンデッド版が自分に響くのか疑問で視聴していなかったが、今回観て刺さり過ぎて驚いた。
おそらく前回は上辺の部分しか見ていな
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サユリ(2024年製作の映画)

3.6

前半はちょっと地味でオーソドックスなホラーという感じだが、後半になると白石晃士ワールド炸裂という感じで面白かった。
吹き抜けの三階建住宅のロケーションも魅力的で、とこで何が起こるのかと惹き込まれた。
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.5

ジェイソン・ステイサム出演作にはほぼハズレなしと思うが、その中でも最高に痛快な一作。
「ジョン・ウィック」シリーズや「Mr.ノーバディ」のように怒らせてはいけない者を怒らせてしまったパターン。
片田舎
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ソウX(2023年製作の映画)

3.5

「エイリアン:ロムルス」と同じパターンで1作目と2作目の間の時系列の作品。
「ロムルス」同様後続のシリーズの中で一番楽しめた。
シリーズもの当初の興奮が蘇ったことが大きなスパイスになっていたのだろう。

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.1

少しグロいゲーム要素を入れた普通の刑事ものサスペンス。
無理やりシリーズものにした感じで、ジグソウとはなんの関係もないしゲーム要素に必然性もないところが気になった。
作品そのものは悪くないのにそこがノ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.5

前半はイーライ・ロス作品にしてはグロ描写は抑えめでフーダニットものに舵を切ったのかと思いきや、後半はいつも通りの派手なスプラッターで楽しめた。
ヒロインをめぐる三角関係の結末が中途半端だったので、続編
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

アニマルパニックの体のシチュエーション・コメディだった。
あまり前面に出していないようだが、元になった事件が1985年ということで、時代設定が80年代になっていて、使用されている曲も当時のものばかり、
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イビルアイ(2022年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

お婆ちゃんの言動が変で魔女なんじゃないかという描写が終盤までずっと続くので、どこでひっくり返されるかと思いきや、何とそのままの結末だったので「何じゃそれ」となってしまった。
伏線と思わせて回収していな
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.3

始めはマルセルが唯一の特殊な存在の種族でこの家にしかいないのか、どこの家にも人間に気付かれずに暮らしている種族ということなのかと変なところに引っ掛かってしまったが、すぐにそこはどうでもいいところだと思>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.9

冒頭はエイリアンシリーズというより、ブレードランナー的なサイバーパンクな世界観で開始したが、フェイスハガーとアッシュが登場したあたりから一気に1 〜2作目のエンタメホラーSFの路線に回帰した気がして前>>続きを読む

ジェニファーのしたこと(2024年製作の映画)

3.2

実際の映像を時系列で見せ、関係者のインタビューを要所要所に挿入することによって、様々な背景が次第に明らかにされていく様はドキュメンタリーながらサスペンスものを見ているような感覚だった。
事件の内容を全
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

この作品はシリーズのスピンオフにしてエピソード0的な位置になるのだろうが、脚本の作りが始めから前作とひとつの物語とも思える程有機的に繋がり、画作りや世界観、絡んでくるキャラも前作同様のクオリティを保っ>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

マックスがメル・ギブソンではないことが成立するのかと思いつつ見始めたが、圧倒的なビジュアルとアクションと世界観でそんなことは全く気にならなくなってしまった。

主演交代と言うより主人公自体がマックスか
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.0

冒頭、風光明媚なリゾート地の風景が回転する映像で異界に迷い込んだような感覚になった。
その後クローンを作って自分の代わりに処刑させて放免されるくだりでは、あまりにブッ飛んだ設定にこのストーリーはどう転
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変な家(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本が雑過ぎて途中からストーリーが追えなくなったが、どうせラストは旧家が焼け落ちて、その後主人公の部屋にも異変が起きてクレジットだろうと容易に予想がついたので興味が失せて何も考えずただ早く終わってくれ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

カセットテープと60~70年代の音楽、古本屋の100円の文庫本などのアイテム、さり気ない日々の出来事と周囲の人々とのふれ合いが主人公のキャラクターを少しづつ浮かび上がらせ、地味ながら退屈することなく見>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

平面と立体、背景とキャラクターが混然一体となったストップモーションアニメの表現はシュヴァンクマイエルやクエイ兄弟の作品を連想させられ非常に興味深かった。
コロニア・ディグニダのことが背景にあるというの
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.8

1作目2作目のエピソードを全て入れ込んでさらにハチャメチャになるかと思いきや、音楽で皆がひとつになるという設定通り最後にはひとつひとつが気持ちの良い帰着を見せ、3作目にして集大成的な大団円で納得させら>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

想像をはるかに上回る壮大なスケールの歴史のIFの物語だった。
NHK制作ということもあり黒沢清監督作としては珍しく枠組みのきっちりした作品だった。
エンディングの海辺の慟哭シーンは正にTVの2時間ドラ
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.0

置いてきぼりにされた冒頭から、美しいウズベキスタンの自然の風景の中にありながら、ヒロインの疎外感が淡々と表現され、何かしら事件が起きるのではという予感に作品の世界観の奥行きを感じた。
サブタイトルを付
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