AliJeanさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

AliJean

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ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

4.0

2作目は監督のレニ・ハーリンの私の好きでない部分が顕著に出てしまったようで、好きになれなかった。(過剰にハデ、というかそれだけ)
今作は一作目のジョン・マクディアナンが戻ってきたということで期待。
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.5

私の観た作品の中で娯楽作としては最高の出来だったと思う。
閉ざされた空間の中で様々な人間関係が絡み合いながら進むストーリーも魅力的で、特に無線でたまたま繋がった黒人老警官と友情が生まれてくる展開にはグ
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サメ映画といえぱトンデモ系というのが流れだが、そこをあえて正統派パニックもので攻めてきた珍しい作品だと思った、
しかもフランス映画がアメリカ的な正統パニックもの⁉
でもエンディングはトンデモ展開?
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血を吸う粘土(2017年製作の映画)

3.0

全体的に安っぽく見えるとは思うが、「死霊の罠」「鉄男」「死霊のはらわた」ヤン・シュワンクマイエルの作品へのオマージュがあるのでは? と勝手に思ってしまって、その辺は頑張っていたように思った。
設定がゆ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

巻頭、主人公が英語で話していることに違和感を感じたが、作品が進むにつれてそれもひとつの重要な設定なことが分かって来る。
そういった細かい伏線が多く張り巡らされてストーリーが進んで行くが、それの回収にカ
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ぐらんぶる(2019年製作の映画)

2.5

前半は余りにわけが分からなすぎるし、全然笑えないし、何でこんな作品撮った? と思いつつ、下宿の美姉妹だけが救いかと思い何とか我慢して観続けていた。
コンテストのシーンでケバ子を助けてその後仲間になった
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

タイムループものの面白さを脚本の妙で見せるのがこの作品のキモだと思うが、それ以上にロケーションの良さが際立っていたように思った。
貴船神社と「ふじや」周辺の風景が美しく、「ふじや」の細い通路を通ってゆ
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何ヶ月も行方不明の娘が生きて保護されることはないだろうということは常識的に考えて判るが、そこは子を持つ親としては絶対に認めたくないというのも判る。
作品の殆どでこの世界というか人間の醜さを描いていると
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仁義(1970年製作の映画)

4.5

裏社会に生きる者たちの男の美学。
邦題は最悪で内容は最高。
フランス映画のマイベスト作品。
原題「赤い輪」は運命のメタファー。
各キャラクターが哀しい運命に絡め取られていく。
監督のジャン=ピエール・
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.5

あらゆる娯楽要素が詰まっていると思わされる作品。
各キャラクターの描き方も悪役を含め秀逸で、観ていてワクワクが止まらない。
特にショーン・コネリーが難攻不落のアルカトラズ刑務所内に難なく入り、内側か
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

笑いと恐怖と虚無感のごった煮のバイオレンス映画。
横溢する死のイメージとファンタジーじみた沖縄でのお遊びシーンの対比が鮮烈。

初見時は、終盤のマシンガンの放つ光だけを窓に映すバイオレンスシーンの表現
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

映画チャンネル等でよく放映されているが、そのたび観て独特の間と作品世界の奥行きに魅了されてしまう。

登場人物に哀しみの奥にある虚無感と暴力性を感じ、気持ちがかき乱されつつ、散りばめられたオフビートな
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

実話もの、社会派、バディもの、ロードムービーと好みの要素てんこ盛りな設定だった。
黒人の差別問題となると重く暗くなりがちだが、軽妙でユーモラスな語り口で楽しい作品になっている。
主人公二人の友情もさる
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

観るものの想像力を極限まで引き上げた傑作。
二転三転する事件の真相と裁く側のバックボーンが絡み合う重厚な人間ドラマが会話のみで浮かび上がって来るという離れ業。
ひとつの部屋のみで繰り広げられる物語が広
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シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーなのにどんでん返しをくらったような衝撃、そして単純に面白い作品。
人生においていかに多くのことを映画に教えられたかということを再認識させられた。

世の中にはこんな奇跡のようなことが実
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

生涯ベストの奇跡の1本。
3時間ほどあるが、どこを切っても名場面が詰まっていて何度も一気観してしまう。

あまりにこの作品のことを好き過ぎて、ビデオからレーザーディスク、そしてDVDボックスを購入する
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.4

ゴリゴリのサスペンスかと思いきや、終盤ハートウォーミングにな展開になったり、感動的になったりと、いい意味で意外な展開になった。
設定がキツい分、ちょっと説明不足に感じてしまい頭が混乱してしまう部分もあ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.0

この年の年間ベストに選んでいる人を何人も見ていたので、恋愛ものが苦手な私でも刺さる部分があるかと思い鑑賞したが、残念ながらダメだった。
伊藤沙莉は良かったし、バイプレイヤーも豪華でいい味を出していたと
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

まず、舞台となる街の荒廃した風景が際立っていて一気に惹き込まれた。
冒頭のゴミだらけでヒビの入った道を淡々と映していくショットは何も起こっていないうちから、不穏な空気が流れる舞台設定をしっかり表現して
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

4.0

北欧の美しくも陰鬱な風景と猟奇的な犯罪のイメージの中で主人公の反骨精神が痛快な良作。
端正な謎解きに惹き込まれ、不器用な男たちの絆には胸が熱くなった。ハリウッド映画にはない魅力が詰まった作品。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

マスコミ内幕もの、社会派サスペンスとして見応えあり。
呆気に取られるエンディングで、2台のバンが走り去る先が現実世界に繋がっているように見えて、作品世界の広がりを感じた。

チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.8

1950年代のソビエトの閉塞感を表現した重厚なタッチが秀逸だった。
主人公の絶望的な状況からの意外な展開は先読み出来なかった。
ミステリの部分はむしろサブストーリーで困難な状況下での人間ドラマに主眼が
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

3.5

過去作のMTV世代ど真ん中かつ洋楽ファンのオヤジとしては冒頭でハロルド・フォルターメイヤー、グレン・フライ、ボブ・シーガーの主題曲が次々流れる中、お約束のアクセル・フォーリーのハチャメチャなアクション>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

北アイルランド紛争を背景にしているが、どんな時代にも家族の絆を失わずに生きた家族の物語という普遍性を持った作品と受け取った。
 
病院でおじいちゃんが孫に聞かせるユーモラスでありながら深い話しには特に
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ゆれる(2006年製作の映画)

2.5

前々から気になっていた作品だっただけに、ちょっと拍子抜けしてしまった。

法廷ミステリーに男女のドロドロが加わって次々と意外な事実が現れて、みたいな展開を漠然と想像していたので、一貫性のない兄弟の言動
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.2

失踪した娘と直前の不可解な行動。
この手の作品の予想を裏切る展開と後味の良さはあまりないものだと思った。

作品の大枠そのものがミスリードになっていると言うか。
パソコン画面だけで展開するという目先の
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