排路さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

排路

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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.5


起きたこと見たことが膨らんで積み重なるも全てが空虚で、誰もその空っぽな感じに気づいてなくて気が狂う。唯一誠実で建設的だけど、紙一重なのは、誰も無意識の差別意識を問題にすることなく、双方が接近すること
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月の砂漠(2001年製作の映画)

4.5

どこまでも進んで追いつけない恐るべき青山真治
段ボール製の家を燃やした三上博史が父殺しの現場に連れていかれて、彼の携帯は柏原収史によって車窓から川底に捨てられた。

クリーン(2004年製作の映画)

-

現状を打開しようとする姿に全くリアルな切迫感を感じさせないカメラワーク・物語・要素だった。

白熱(1949年製作の映画)

-

確かに主題は同時代のとは多分別種だったんだろうけど、視覚的な魅力が、ドライブインシアターの車内と食堂で発狂するロングショットと、ABCの暗号で追跡する刑事のリアリティぐらいで、セリフによって展開するか>>続きを読む

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

4.8

やばかった、、
ちゃんと順番に青山真治の映画見ていこうと思う。大きなものを失った世代が親になったときのことだから、テーマが進化していってるんだと思う。こんなに絡まり合うのかとういう感じで、ずっとハラハ
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シェイディー・グローヴ(1999年製作の映画)

4.5

何かを失った後、それを埋める代わりの存在を探し出せたという幻…いや、実は失ってないんだという幻も含めて。ネオリベ渦の中で、個人同士が歪に接近し合う。関係性によってその人の見え方も変わったりする。
描か
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ガーゴイル(2001年製作の映画)

-

傷つけたくないのに、傷つけてしまう感覚が結晶した先に血があって、ジャンル映画生理的に苦手だってなったけど、クレールドゥニとアニエスゴダールの映画これからもっと見たい。ヴィンセントギャロは役にぴったりハ>>続きを読む

ノロワ(1976年製作の映画)

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いつまでも続く遊戯感で、掴みどころがないけどずっと一緒にいたくなるような友達みたいな映画だった。モーター付きの海賊船!

デュエル(1976年製作の映画)

-

ブリュオジェの目とウィリアムリュプシャンスキーによる正統で完璧なカメラワークがよかった。かなり消耗したけどこらからリヴェットみにいきます…

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

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どの視点から撮ってるのか考えてたら終わっちゃった

アネット(2021年製作の映画)

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アントニオーニが赤い砂漠ではじめてのカラー作品を作ったときセリフの伝統的な役割をカラーがになっていたように本作ではその役割を音楽がになってる。他にたくさんある映画の中で特徴見出すとしたらそこにあると思>>続きを読む

ナポリのそよ風(1937年製作の映画)

4.0

これはこれでおもしろかったけど
アントニオーニならきっとこの物語にしたときにこぼれ落ちて失われるものを取りこぼさないと思う。
わがままさとか群衆とかアントニオーニに通ずるものがあった

ポー河の水車小屋(1949年製作の映画)

-

社会の志向と個人の志向が噛み合ってないき、全てがどうでも良くなる、そういう状況を見ているわたしも全てどうでも良くなる。
昨日のアントニオーニも
コメンチーニはくだらなすぎてガス抜きになった。

ラッパ
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カプリの皇帝(1949年製作の映画)

-

あんまりはまんなかったけど、初めてみたトトのコメディだった
こんなにごちゃごちゃ(特になんて夜だのくだり)なのに、最後は全てが解決されてるのテキトーにみえておもしろかった

ギリシャからの帰還(1941年製作の映画)

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わたしの得体の知らない不安は、原因が見つかっても解消されるわけではないことがわかった。ウィルスミスの一連の問題で誰が悪いのかとか、外務省に車が突っ込んだとか、マジでどうでもいいと思ってしまう、自分がい>>続きを読む

椿なきシニョーラ(1953年製作の映画)

5.0

やばかった、苦しくて鬱で世の中がひっくり返らないかぎりどうにもならない

わたしはアントニオーニを携えて社会にでる………アントニオーニ…

「整理という言葉を拒む過去から埋もれた何か、奪われた何かを探
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唇からナイフ(1966年製作の映画)

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はじめめアントニオーニ作以外でモニカヴィッティみた、わたしもタトゥー入れたい

愛の予感(2007年製作の映画)

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物語を拒絶した2人だけど、勤め先が同じだったっていう偶然が起きた時点で物語からは逃れられない、進むべき方向性が既に決まっているから、限界だし、豊かさもない。
そういう映画なんだと思った

れいこいるか(2019年製作の映画)

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イヤな映画で多分この作品が記憶に残ることはないけど、それをうまく言葉にできない、

欲望の翼(1990年製作の映画)

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そんなにハマらなかったけど、最近もやもやしてたことを言語化するいいきっかけにはなった。

後ろを向いていた誰かがカメラの方に振り返る動きはコンパクトでありダイナミックでアントニオーニみたいだった。カッ
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

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被害者たちの暮らしの記録かと思ったら、村に暮らす人々の暮らしの記録だった。長谷川さんは久しぶりにサケをとり、遠藤さんは新しく舟をつくる。そこに老いとか限界とかネガティブな形容を無意味にする生き生きとし>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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長すぎるし、語られるテーマが多くて、爆発的にいいショットもなく、行儀よく進み、退屈だった。最近そういう映画ばっかりで疲れる。もっと腹の底にズンッて響く作品が見たい

かぞくのくに(2012年製作の映画)

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すっごい大きなテーマなだけに、それをすり抜けるもっと些細なこととか気になった。
自分にできなかったことを妹に託すこととか。捉えようによっては束縛と変わりない。
宮崎美子は演技くさすぎた

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

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「とても整然とした映画の中に描かれる、とても雑然とした人々」
本当にその通りだった。
愛とか死とかの永遠のテーマを独特のタッチで描く作風は唯一無二。自分で決めた規則にも従えない溢れる感情を持った人物た
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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穏やかに待ち続ける永瀬正敏。誰かが誰かのことを想ってるのを客観的にみる。辛いけど楽しかった

パターソン(2016年製作の映画)

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加工された色味はずっとひっかかったけど、毎日同じように過ごす中で、銃持った人が現れたり、やけに双子づいたりしてるのはなんか面白かった

春原さんのうた(2021年製作の映画)

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沈黙して、待つ映画。
大切なことは面と向かって言えなかったりする。