水蛇さんの映画レビュー・感想・評価

水蛇

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Are You the Favorite Person of Anybody?(原題)(2005年製作の映画)

3.5

ミランダの本でこんなシーンあったよね?って思っちゃうくらい、たったこれだけの時間にきちんと入れてくれるミランダほんとに大好き。名まえもつけられない、どうシェアしていいのかわからないあの愛に別の光を当て>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.3

紫の上のたどる道も、南にいくほど男らしさが有害になるのも国は違えど一緒だよね…10歳上のスーパースターがペドフィリアマザコンモラハラ男だった時、14歳の少女に何ができるっていうんだろう。ひたむきで純粋>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

より距離が近い「サタン・タンゴ」、激しく語りかけてくるタル・ベーラ。ここで頂点に達してる。

人間は天体や音楽に比べると情けないほど秩序が希薄なのにかと思うと一丸となって破滅に進みだして止められないう
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小さな泥棒(1988年製作の映画)

4.5

こんな覇気のない消え入るような「ボナペティ」人生で聞いたことなくて未だにそこだけでも観たくて戻ってくる。一生更新されないでほしい。

ひまわり デジタルリマスター版(1970年製作の映画)

4.1

駅を埋め尽くす人達の顔、彼らが必死に掲げる顔写真、顔、顔、顔、それがもうひとつのひまわり畑みたい。あのシーンではあえてカメラはジョヴァンナだけにフォーカスしないから、すべての顔のひとつひとつが例外なく>>続きを読む

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.0

人はいろんな希望にかりたてられるんだね…それから名前を呼ばれた時のあの血生臭さ。

あんなにひとりの希望ともうひとりの絶望がぶつかりあってかなしい音をたてるダンスシーン観たことなかった。

シャンドライの恋(1998年製作の映画)

4.7

原題のBesiegedが好きすぎる…恋っていうまいとするあの感じがすべてだから邦題ちょっと待ってほしい。

その時はほんとにいらないと思って返した一輪のお花がだんだん自分の中で育っていっちゃうのあるよ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

-

だからラーマン苦手、もうほんと泣きたい。必要に迫られて観たけどミュートして衣装だけ眺めていたかった。

そもそも原作からして一途を通り越して鬱陶しいんだけど、フィッツジェラルドの卑屈さとかなしい洗練が
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バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

「ドアをノックするのは誰?」でこれを思いだした。カイテル、カトリック、性被害で展開するまったく別の物語。

太宰もいったように楽しくて飲むアル中はいない。麻薬中毒者もギャンブル中毒者も泣きながら打って
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ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

-

※フラッシュバック注意
カトリックのホモソワールドに生きるオタクが恋人の性被害をネタにかわいそうな俺ごっこするお話。解散!

山の焚火(1985年製作の映画)

4.0

絶妙に嫌悪感を催すギルティプレジャーとしてのファミリーロマンス。いい。いいっていったら語弊があるレベルの居心地の悪さがいい。まるできもちよくない。それがいい。こんなものできもちよくなれてたまるかって異>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.8

救いようのない方向音痴だからしょっちゅうがんばった末にぽつんと立ち尽くす。口頭で懇切丁寧に説明されてもわからない(わかったと思って向かうけどたどりつけない)し、google mapで歩ける人には一生理>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

4.4

家族やパートナーや友人やそういう愛する人達のまえに もしなんの名まえもないわたしとして現れたら、彼らはわたしをなんて名づけるのかなってよく考える。そして彼らでしかない彼らをわたしはをなんて名づけるんだ>>続きを読む

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

5.0

テクノロジーや特殊メイク、豪華な音楽もりもりの現代映画ももちろん好きだけど、やっぱりこれはぶっ飛ばされる。ほぼオルガンだけで何世紀もの隔たりをなかったことにするんだもん。毛穴まで騒ぎだす。これを観ると>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

母親も息子も検察も精神科医も弁護士も、状況次第で急に悪そうな顔に見えてきたり真摯に見えてきたりする自分が一番信用できない。唯一いえるのはワンオペ育児を見てて何とも思わないパートナーは男女問わず最低とい>>続きを読む

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

3.5

ネグレクトのシーンがかなり辛いので要注意。

人生で一度も子どもをもちたいと思ったことがない女性として生きてると、パートナーいるのに?健康なのに?子ども好きなのに?トラウマもないのに?余裕もあるのにな
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.5

エンディングのパトリック・ウルフで涙腺爆発した。元気だったのか〜

優しくなれば優しさがかえってくること、弱さをさらけだしても大丈夫と安心できること、損なわれた自分が満たされると同時に愛する人を満たす
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明るい瞳(2005年製作の映画)

4.0

映画史上ベストキスシーントップ5に入る。

配信がないのおかしいって20年近く待ったけど、もう1回観たすぎてDVDを買った。 悔いはない、というかもっとはやく買えばよかった。ただでさえマキシマリストだ
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作家、本当のJ.T.リロイ(2016年製作の映画)

-

コートニーとボノは本当にブレないな、ボノ語り(名訳)が目に浮かぶもん。そして虐待経験によってローラと結びついたビリー・コーガン。

90年代末〜00年代始めはトリイ・ヘイデンとか「it」シリーズとか虐
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太陽と月に背いて(1995年製作の映画)

3.6

「この時代のレオにランボーを演じさせたい」はもはや人類の夢。ランボーはよくも悪くも神話だから相性がよすぎる。

ヴェルレーヌにすべてを捨てさせた「いますぐ一緒に行こう。さもないと二度と僕に会えなくなる
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

ライオンの捉えかたがまるで違う文化の相手とどう共生すべきか、公開からずっと考えてるけど答えはない。法治国家だから窃盗とかで罰することは可能だろうけどもちろんそんなの本質的な答えになってない。罰したとこ>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

1.1

男性は女性に、白人は非白人に裏返せばいいんでしょっていう何の意志も感じられないインスタントな迎合作品。記号をなぞるだけのこの種の無関心が一般的に差別との闘いの現在地なんだろうな…これに限らないけど、性>>続きを読む

あこがれ(1958年製作の映画)

3.3

こういう子どもいるよね。「マレーナ」もそう。される方は話の通じないわりに体力がありあまってる相手に怒る気力がないだけでうんざりしてるよ。

けど「アントワーヌとコレット」とおなじ、鬱陶しくてさみしい一
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく期待してたしエンタメの文法はしっかりしてるんだけど、そもそもその盲目の扱いどうなの?調べた限りではそういう視覚障害は見当たらなかったし、そんな特殊な能力を盲目って呼ぶの?

ミスリードであり
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エコール(2004年製作の映画)

5.0

子どもであるということのさみしさ。すごく幸せで恵まれた幼少期だったけど、そんなことには関係なくいつも肌にしみこむようなさみしさがあった。それは自分で責任がとれないということだったと思う。ここでも容赦な>>続きを読む

ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.9

ブラックベリーなっつかしい。当時は年上はみんなこぞって持ってたな。名前がかわいくて印象的だった。そしてわたしが携帯を持つ頃には消え去ってた。どうなるか知ってて観てるのになお何かがこみ上げてしまうラスト>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

-

日本で普通に存在するジュニアアイドルと何が違うのかわからないし、あの子達の存在をとっくに知りながらイリナ・イオネスコの所業にいまさらショックを受けられるのかどうかさえわからない。こんな世界に生きてると>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.3

2回目。究極のワンシチュエーションであり、そんなこと忘れさせる熱量とおもしろさ。

これを観るとつい最初からじぶんをデイヴィスの立場に置きがちだと思うけど、たぶん往々にして11人の側なんだよね。あらゆ
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.1

たぶん思いだせば思いだすほど形がかわっていってしまう家族の記憶。子どもの知識と人づての話とポストカードの絵だけで思い描くエル・スールくらい曖昧かもしれない。確かめられるものと確かめられないものが日に日>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.0

共感できないラブストーリーとして大好き。

共感ははちゃめちゃに強い武器だからこそふりかざされると萎える時がある。不毛なモノマネを見てる気分になるのかも。その点この2人の言動の75%くらいは共感できな
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

4.1

フレディはどこにも帰属意識が持てないのに周囲は何気ない行動や選択をちゃっかり「養子」という事実に収斂させてしまうから、だんだんそれがアイデンティティじみてくる。マキシムのあのとってつけた勝手な発言も、>>続きを読む

情事の終わり(2012年製作の映画)

3.3

エロ誤認詐欺発掘シリーズ。

意識の流れ的にランダム(風)かつシュールな構成とスピード感が、かつてこの2人にも共鳴とケアと喜びに満ちた時期があったのかな(なかったかもしれないけど)ってぐわんぐわん現在
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ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

4.4

銀世界のアラスカの写真を見て「真っ白だから清潔っぽい」と出発するの短絡的にはちがいないけど、そのくらいのエンジン搭載してた方がずっといい。逃げ回るためじゃなくて能動的に行きたい・住みたいと思える場所が>>続きを読む

Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.8

迷いを感じない、禁欲的なほど抑えたトーン。あの「火の鳥」を敢えて香らせる程度に留めるのが強さの表れ。

エストニアや周辺にはしばらくいて今もちょくちょく行くけど、フェリーですぐの距離の北欧と見事に文化
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ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

3.4

告発以来キアロスタミ観る気になれないけどこれはたまに思い出す。

ぐずぐず理屈をこねて自分の宇宙だけを回ってた人間同士がついに正面からぶつかってしまったような、もう逃げ回れない決定的な遭遇を果たしてし
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