名作をいつまでも擦ってると思わないでもないけど、こうなるしかなかったという愛情に満ちててこれもいい人生。
すべてが完璧で夢のようでこわくて飛びこめなかった愛ってわかる人にはわかると思う。完璧ならいうことない!って進める人も素敵だけど、そこまで強くあれなかった自分を「そんなところもある(あった)ね」って大切にする人生のフェーズに入ったからこそ可能だった再会は静かな海のよう。何も恐れずに(あるいは恐怖に打ち勝って)飛びこめる強い人間だったらどう変わってたのかな?でも彼は間違いなくその弱さも愛したはずだからしかたない。ジャン=ルイの仕草や表情のすべてがそう語ってた。
アヌーク・エーメは尊敬してやまない恩師に似てて、その意味でも見てるだけで心があたたかくなる。