くろゆりさんの映画レビュー・感想・評価

くろゆり

くろゆり

コロの大さんぽ(2001年製作の映画)

3.7

一匹だけで外に出た子犬の大冒険で、ワンちゃんがとても可愛いだけにヒヤヒヤするシーンが多くて、ヒーっと声を出してしまいそうだった。子犬にとっては外の世界というのはとても広大であることが強調されているよう>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

アリアスターの魅せるミッドサマーとは違った狂気と悪夢。しかし、心が辛くなるような精神的ホラーというよりはあまりにもコメディでいろんなことが起こる序盤が特に面白かった。
3時間の長尺で正直長いのだが、つ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.2

史実に記された皇子の怪死事件から着想を得て作られたサスペンス。序盤のコミカルで笑え、幸せになるようなシーンからスリルのあるサスペンスに一変する様は見事。主人公目線からしての最高の幸せから最悪に切り替わ>>続きを読む

劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)

3.7

初めから聖書的な内容が始まったりと急についていけない程に世界観が拡大し、スペックホルダーたちもインフレ気味になったことを感じる。フィルマークスのジャンルづけからも、かつての刑事物ミステリーの影はなく、>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

興味はありながらも見ることを散々後回しにしていた今作。ハードルを上げすぎていたからか、そこまでヤバくはなかったしそこまでつまらないわけでもなかった。
冒頭から終わりにかけてまで気分の落ち込む嫌なことづ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.1

テイストとしては最新作のロアルトダール短編集に似た作りで、四篇から成るオムニバス映画。彼の独特な色彩とカメラワークによって作られる画面構成はほんとどこを切り取ったとしても画になるような美しさと華やかで>>続きを読む

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.8

アンダー・ザ・シーをはじめとした音楽どれもがもちろん素晴らしく、意外だったのがアニメーションの面白さ。昔のクラシックアニメの雰囲気も残していながら、海の自由さを象徴するような立体感あるアニメーションは>>続きを読む

モンスター・インサイド!アメリカ史上最恐のお化け屋敷(2023年製作の映画)

3.5

これを見ると、ホラー映画なんてのは意外と大したことないんじゃないかと錯覚してしまう。マッケイミーマナーの存在自体は知っていたが、ここまで酷いものとは思わなかったし、文章では分からない恐ろしさが映像から>>続きを読む

タイム・マシン/80万年後の世界へ(1960年製作の映画)

3.8

藤子・F・不二雄のSFのようなデザインと設定。モーロックとかタイムマシンのデザインは彼の作品に影響を与えていてもおかしくないと思う。
タイムスリップシーンはCGもない時代だからこそを突き詰めていて、純
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.4

ホラーのテンプレから始まり、急にジャンルが変化する面白さと後半の演出は自主制作の中で最大限見せているようで良かった。しかし前評判の高さとこの監督の作品に慣れすぎていて個人的にはそこまで衝撃はなかった。>>続きを読む

砂漠は生きている(1953年製作の映画)

3.6

これをドキュメンタリーということには少し疑問が残るが、ディズニー作品ということには同意しかない。ディズニーのクラシック音楽とナレーションで描かれるよう砂漠の生物たち。場面ごとに切り取られた生物の映像と>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

トイレ清掃員として生きる男の本当になんてことない日常を描いただけの映画。題名からストレスフリーな非日常を描いているのかと思いきやそういったわけではなく、イライラしたり、ルーティンが崩れる日もあったりす>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

降霊ホラーとしてしっかりと怖いところもありながら、今らしいホラー映画になっていて良かった。メインの降霊シーンが最初からちゃんと怖くて満足。思った以上に痛々しい描写もあったのが意外だった。
YouTub
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

昨今、商業映画や実写化作品は失敗するとマイナスな見方をされがちな邦画界隈の負の連鎖を断ち切った見事な実写化作品。冒頭の塹壕戦のアクションの迫力から素晴らしくて、不安視されていた配役たちも流石で。山田杏>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.2

いじめ殺人事件を許された加害者側から描いた作品。少年が審判で「許される」までが、見てて本当に胸が苦しくなる。
正直作品に出てくる人のほとんどに共感が持てず、イライラさせられる。被害者よりも加害者を護ろ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

ニューヨークのレトロな街並みと、午前4時ごろといった空気感にノスタルジックさを感じた。ドライバーと乗客が織りなす五つの短編はなんてことない日常でありながらタクシーという偶然の出会いによって生まれた面白>>続きを読む

楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星(1992年製作の映画)

5.0

面白すぎる。めちゃくちゃ笑ったわ。
彗星がぶつかって世界が終わっちゃうかも!っていう世紀末を描いたような話なのに、ムーミンたちがあまりにも能天気すぎる。もうぶつかる数時間前とかなのに全く緊張感ないし、
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.7

ホドロフスキーの映画はエルトポを見た段階で考えるものじゃないことを知ったので、今回は感じようと思ってみたらわりと楽しめた。セクシャルな部分の下品さに苦手な部分はあったけど、芸術作品としてすげえなと思う>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

3.8

冒頭の劇中劇から中盤のぐるぐる回るシーンなどカメラワークの面白さをここぞと楽しめる映画。冒頭のシーンがただのストーリーのきっかけにすぎることなく、ちゃんとしっかり回収される様は素晴らしいし、ビターなが>>続きを読む

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.3

正直笑えるところはめちゃめちゃあるし、ビートたけしのコントを110分ずっと見てるような作品だった。すごいお金かかってるなーって印象が強い。
帝銀事件とか三億円事件とかの実在事件から座頭市やモスラなどい
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.8

面白すぎる。おじさんたちの顔芸や必死に走ったり転んだりしてるのがすごい笑える。内容が複雑というわけではないのに展開の読めないところに魅力があって、最後まで楽しめたし、キャラクターそれぞれのドラマもしっ>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

ヴィーガン肉が人気出始めるまではすごい笑えたし、過激派ヴィーガンを皮肉ったブラックコメディで、かつそういう内容以外の夫婦の絆の部分とか、我々のヴィーガンに対する認識の改めにもなる内容で良かった。
ただ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.1

警察と犯罪者の他にもう1人いるみたいなのは知ってたが、まさかそうなるかの二転三転でめちゃくちゃ面白かった。
容赦なくやってくれるゴア描写に圧巻。アクションの勢いとキレの良さも素晴らしいし、ホラー映画で
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.4

パールの可愛らしさと狂気、そして悲哀性も感じられる映画で、スラッシャー要素はあれどスラッシャーがおまけのようなほどにパールというキャラクターを深掘りしたほとんどヒューマンドラマ。
殺害衝動という誰にも
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.9

エンタメ極振り心霊ドキュメンタリーシリーズの集大成。ワンカット風長回し映像とドキュメンタリーの組み合わせによる没入感とめちゃくちゃ笑える部分たっぷりあって面白かった。走り回るところとか繋ぎ目全然分から>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.2

少しメタ的であったり不意に殴りかかるような笑いがとても面白かったし、かなり直接的にメッセージを突きつけてくるような映画。前半の子供がバービー人形で遊んでいる時の面白さ楽しさと人間界に来てからの様々な変>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.9

日本アニメやスパイダーバースの影響を感じつつ、独自のアート性あるアニメーションの面白さと、現代ティーンエイジャーらしいタートルズ達の楽しさ、フリークスとしての悲哀感じる演出、スパイダーマン2を彷彿とさ>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.4

辰年ということでドラゴン映画を。
コメディは面白いし、ヒーロー映画としては結構王道ながら楽しい。後半まさかのモンスターパニック的展開になる楽しさもあり。
しかし、ちょっと気になる部分が多かったなーって
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

とてもいい映画だった。それにリマスターされているからか30年以上前の作品なのに画質が良すぎる。あと色味がとても綺麗。
主人公が中盤、マジックを始め、披露するように、彼女がモーテルに起こす変化はまるで魔
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

4.7

これは面白い。最初期シリーズの中村義洋が監督を務めた記念すべき100本目。シリーズに関係があるというわけでもなく、ど直球に心霊ドキュメンタリーをやっているし、ちゃんと怖いし、面白い。
映像の真相が判明
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.3

初っ端から下ネタ全開なコメディで楽しめるかどうかは人を選ぶだろうけど、私はすごい楽しめた。出てくるキャラクターがみんな濃いの濃いの。
クィア映画のお堅さ、説教くささの偏見したイメージが払拭される映画。
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

トーキングヘッズを率いたデヴィットバーンによるライヴショー。正直トーキングヘッズの曲を全く知らず、そういった内容であるとも知らずに見たが、純粋にノレて楽しむことができ、とても良かった。彼の音楽をこれか>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

ふつうの欲とはなんだろうか。人とは違った欲を持つものの生きづらさ。世界に疎外されているような感覚。ただ、人と違った欲を持つだけで。
今作には最近理解が進んでいるLGBTQ+とは全く違った性的快楽を持つ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

なんだこの映画は!面白すぎるアツすぎる。レースシーンなんと手に汗握ること!興奮が体から抑えられないほどの力強さがあり、すごい楽しい。そして終盤の展開ひとつ一つに本当に感動する。何回も涙が出た。多少脚色>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.7

最後は割とあっさりした終わり方をするが、かなり楽しめる映画。往年の同系統ホラー映画へのリスペクトも感じるオマージュもあり、昔を舞台にしていながらしっかり今のホラー映画をしてて良かった。ホラーというより>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

4.1

こんなにもやるせない気持ちになるサスペンスは初めて。いい方向に行きそうなシーンがことごとく潰され、最悪の展開になっていく様にため息が漏れた。少しのスッキリもしない終わり方は恐ろしい。これがしかも実際の>>続きを読む

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