ぼぼし記録用さんの映画レビュー・感想・評価

ぼぼし記録用

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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

4.5

追悼上映にて鑑賞。
冒頭、テレビを壊すシーンから始まるのも意気込みを感じるし、なにより元気なゴードンの大声で幕を開けるのは、リンチファンにとって感涙もの。

公開当時は、期待していた内容と違いどこかも
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アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

4.0

メインのシリアルキラーはさておき、劇中に散りばめられたマンスプレイニングの数々にも静かな恐怖と怒りを覚える。70年代が舞台とはいえ女性が日々、男性の無自覚な言動によって感じる恐怖や理不尽さが生々しく描>>続きを読む

ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.0

圧倒的な身体的説得力と、滲み出るお茶目さが魅力のジェイソン・ステイサム。

主人公が行動を起こすきっかけとなる人物との交流がもう少し丁寧に描かれていれば、物語により深みが出たかもしれない。

続編でや
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.8

『羊たちの沈黙』を引き合いに出したプロモーションのせいか、犯罪サスペンスホラーを想像して観たら、実際はオカルトホラーだった。

芸達者なニコラス・ケイジはこの役を楽しんでいるようで、あの容姿と演技が怖
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.4

SF映画を観るとき期待するのは、未知の設定や舞台やガジェットであったり、見たことのないような新鮮な映像体験。しかし、この映画が描くのは、「50〜100年後ならこうかもしれない」という比較的リアルな宇宙>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.8

今見ると驚くほど豪華なキャスト。皆若い。ベネディクト・ウォン、細い!

怪しく美しいアンドロイドを演じるマイケル・ファスベンダーのデヴィットが実質的主人公か。人とアンドロイド、創造主と創造物というテー
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.7

『キャプテン・アメリカ』レビュー

度重なる再撮影や再編集の噂は本当だったようで、ツギハギ感が否めない仕上がり。

長く続くMCUでは、最近過去作のキャラクターをサプライズ登場させることが増えている。
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.6

うわさの喧嘩シーンはたしかにかなりの満足感。気分が落ちている時にこのシーンだけ見返したくなる。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

ミア・ゴス、若干30歳にしてこの安定感。圧倒的な存在感を放つ。

バッドエンドかと思いきや、もしかするとそうでもないのかも…? 観終わってからじわじわと考えが変わってくる。

自分も含め、誰がクローン
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

ゴードン・コールの登場とともに湧き立つリンチフリーク!『マルホランド・ドライブ』もセットでどうぞ。

やけに主人公が心情をたっぷり語る作品だな…と思っていたら、自分が死んだ後まで客観的に語り続けるとい
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ソウX(2023年製作の映画)

3.9

時系列的には本作でジョンは50歳くらいのはずだが、最新作なので見た目は弱々しい老人。それに加え、物語がジョン視点で進むため、これまでのシリーズよりも彼に感情移入しやすい。

ハンニバルと肩を並べるほど
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

4.2

あれから40年…劇場で観られたこと自体が感慨深い。 最近は名作の4Kリマスター上映が増えており、こうした流れは本当に嬉しい。
過去の作品はテンポがゆったりしていることが多いが、本作は驚くほどスピーディ
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スーパーマン III/電子の要塞(1983年製作の映画)

3.4

無精ひげのスーパーマンがセクシー。
本作最大の見どころは、クリストファー・リーヴの演技力の高さ。まるで別人のようにダークスーパーマンを演じ分け、善と悪のギャップを存分に堪能できる。

コンピューターの
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スーパーマン(1978年製作の映画)

4.0

スーパーヒーロー映画の原点にして頂点。改めて、その偉大さを再確認。
クリストファー・リーヴのスーパーマンは、ただ人を助けるだけでなく安心させる一言をかける。その優しさが彼の魅力を際立たせている。
オー
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

アスリート系スマートキラー。
仕事の前のヨガのシーンがかっこいい。
ナルシスト気味に延々と哲学を語りつつ、歳のせいか割と仕事をミスる殺し屋。
本人いたって真面目なんだけど、なんかそのストイックさが逆に
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.3

あえての90年代の豪華キャスト。思わせぶりな役者の表情、不穏な音楽とカメラワーク。ネット社会への警鐘。面白そうな雰囲気だが長いわりに薄味な印象。シビルウォーを観た後では物足りないと感じるのは仕方がない>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.7

お尻丸出しで叱責する市長とガラスの破片を笑いながら食う刑事。イカれた奴しか出てこない振り切った映画。
変なホラーよりよっぽど怖い。
韓国映画は後半エスカレートし過ぎるするパターン多いけど、それ込みでも
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ソウルの春(2023年製作の映画)

4.2

ややキャラ描写に恣意的な印象も受けるが、アレックスガーランドのシビルウォーと合わせて観るべき映画。
なにも知らずに観れば、かなり醜悪に描かれる人物が後の大統領になるのからかなりのバッドエンドです。この
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

3.6

密室の中、限られたアイテムを組み合わせて活路を見出す流れはゲームのようで面白い。絶望的な状況で必死に生きる姿は生々しくて終始恐怖を感じるが、背景にある付け足し程度のディストピア設定で現実感が薄れてしま>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.7

息子だと父親と全く違う道か映像に携わっても違うジャンルを撮りたがるが、そこは娘だからなのかお父さんと同ジャンルで勝負しているのが素直に嬉しい。
美的センスはお父さんより上じゃない?と感じる映像美。
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アビゲイル(2024年製作の映画)

3.6

主演はスクリームのメリッサバレラ。終始かっこよかったがこの性格でなぜ犯罪に加わったのか少し説得力が足りなかったかも。どうせなら全員クズでもよかった。

後半の心変わりも少し唐突に感じるし、鉄格子ドアを
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ザ・リング(2002年製作の映画)

3.3

冒頭から船上での馬のエピソードくらいまでは頑張っているが後半にかけて失速。

心理に訴えてこない貞子のビジュアルがつくづく残念。

ジェームズワンにリメイクさせたら最高に面白くなりそう。

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(2015年製作の映画)

3.7

ザ・クラウン視聴後に。
こちらの映画ではマーガレットの方がノリノリで面白い。2人とも違う魅力があって微笑ましく鑑賞。
スピーディかつコミカルなので楽しく観れたが一点だけ残念。最後のシーン、決定的なあの
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.4

想像以上に前作との強い繋がりがある続編。素晴らしいオープニング映像。当初はもっと王子様顔の俳優がピックアップされていたそうだがサプライズの意味も込めてポールメスカルで良かった。

2作を紡ぐ女性ルッシ
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.6

グロさが抑えてマイルドになったぶん物足りなさが。
ジグソウマニアなのに目の前の後継者を見抜けないエレノアはインパクト薄めの登場人物のなかでキャラ的にユニークなのにあまり活かせず残念。

ジョン登場でア
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.3

ゲームではなく殺戮マシーンでの単なる復讐劇で、ソウをソウたらしめる美学や哲学が感じられず残念。これジグソウ生きてたら模倣犯シメられるはず。
これはソウシリーズにカウントされるのか...次作がXなのでさ
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.7

落ち込むとトイレに駆け込む主人公かわいい。いざ戦うとなればそりゃ地の利がある方が有利よな。
サクッと見れて良。

ステイ(2005年製作の映画)

3.3

このお話はこういうことでした、と最後に割と明確に見せるので難解なのかというとそうでもない。
夢と現実、生と死、ナオミワッツ出演ということでどうしても比べてしまうのが、本作より数倍難解なはずなのにエンタ
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ソウ4(2007年製作の映画)

3.7

ジョン・クレイマー、52歳だったんかオマエ

ソウ ザ・ファイナル 3D(2010年製作の映画)

3.7

ソウシリーズのゲーム参加者は基本死んでもいい奴なので「助かってー」という気持ちにはならない。ではどこに共感できるかというと主催者であるジグソウの哲学や美意識で、それがソウシリーズの魅力でもありました。>>続きを読む

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.2

歩くはずのない人形が歩くから怖い。
喋るはずのない人形が喋るから怖い。
かわいい人形が突然殺人鬼に豹変するから怖い。
中身はおっさんなので下品である。
このチャイルドプレイ独特の要素が今作にはないので
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キング・コング(2005年製作の映画)

3.5

監督のコングへの愛はわかるが188分て...長い、長いけど...映像は素晴らしいので見てしまう。コングの気持ちもよくわかるほど、ナオミワッツも美しい。

髑髏島の原住民の演出には、前時代的な描き方で今
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マルホランド・ドライブ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.5

2024年にまさかの再上映で劇場鑑賞。
鑑賞前に監督からのヒントを配るなど、一応謎ときを前提とした映画なので構造の複雑さは否めない。当然一回観たくらいでは理解できる映画ではないのに抜群に面白い。

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2012(2009年製作の映画)

3.3

危機的状況下に変なコメディ要素も入るので主人公家族に感情移入が難しい。映像は迫力があるのに、ご都合主義な脚本とジョンキューザックの気の抜けた表情のおかげでバランスの悪い作品になっている。

ロシアの富
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

3.9

思っていた内容と全然違かったが逆にそれが良かった。ラスアスの3話のような雰囲気。じんわり感動してしまった。

怖いと認めつつサミラに寄り添うエリック。彼のように人に優しくありたいものだ。

そしてニョ
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.9

シリーズ未見で本作を見たら相当面白いだろうと思う。ただこれまでシリーズを見てきた層にはやや新鮮味にかけるのではと感じた。

ラスボスデザインは人型になればなるほど怖くないというか、やはりゼノモーフの方
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