2024年にまさかの再上映で劇場鑑賞。
鑑賞前に監督からのヒントを配るなど、一応謎ときを前提とした映画なので構造の複雑さは否めない。当然一回観たくらいでは理解できる映画ではないのに抜群に面白い。
ツインピークス風味のミステリーとエロやホラー要素も程よいバランスなので、リンチの映画でどれがおすすめ?と聞かれたらこの作品を挙げる事にしている(まだその機会はないが)
なによりナオミワッツの演技力が堪能できる。カルト映画の巨匠とか、エキセントリックに語られがちなリンチ監督だが、俳優の限界値を上げられるという実はとても地味だけど重要な力量のある有能な監督だよなあと思う。過去の作品の出演俳優たちと長く付き合いがあるのはそういう理由もあるのではと考えたりもする。
ありがたいことにこの時代、考察が溢れているのでそれも含めてより楽しめる。
そして再上映を企画してくれたFilmarksに感謝。