「ここで行われているのは誰も終えようとはせずにただ漂流する祝祭なのだ。いったいなんの(いつの)勝利を祝賀しているのかもわからない」とでもいうようなブギーナイツ。
ギリガン君SOSがパンクになるんだし、>>続きを読む
最後の大混乱、爺さんが突き落とされるのもふにゃっと撮るから本当に何が起きてるのかよくわからないけど小学生の頃の変則ルール鬼ごっこをわけのわからないままやってトラックに轢かれそうになったり近くの塀の裏で>>続きを読む
大先生。スペインから来たアクの強い芸術家がアニメーションを商品化されない、コレクションされないかたちに取り返していく。彼の作品の中でもいちばんウォンカーウァイ愛でてる。あくまで手付けでリアリズムの情報>>続きを読む
『真夜中のミサ』みたいな脳内バトルはこのような形式なら一人でも実現可能、だけれどもやはり一人であることによって絵面的に終始パラノイアアラート鳴りっぱなしなのが可笑しい。いや誰だって世界対自分な視座に留>>続きを読む
たぶんヘロイン関係で勝手に家に上がってた人もうちょっと粘ってもよかった。
A24の姿勢と同じく、マイクは若者に向けられる。すると若者は模倣する!あの歳でリゾーム的な世界観を掴んでいるなんて。
海洋恐怖の気がある身としては背の高い海藻が茂る暗部のシーンが怖すぎる。偶然性への信頼を今回ははっきりと言葉にしたね。マーリンは息子の皮肉に動かされ、選びに与らない者のゆるいユナイトにつながる。アシカの>>続きを読む
夏木マリと窪塚洋介が見えた気がしたあのベタベタな声のマッチングは、やっぱりいい。見えざる・取り憑かれざる人々についての描きこみも好きなところで、マダム3人組のシャワーについての会話が常識的な世界を思い>>続きを読む
個人的に『ウィークエンド』や『ワンプラスワン』よりインヒアレントヴァイスを感じる都市計画モノ。最後の語り……ベトナム戦争、最低賃金、飢饉とくる並びに低俗なものを急にぶち込んでオチをつけられないところが>>続きを読む
おもしろすぎる。いつもウディは元妻のもとを訪ね情けなく懇願してブチギレられてるな。同じものをみていても宮崎駿やコーエン兄弟、チャーリーカウフマンとはまた違うねじれ方の軽やかな眼差しがある。石井輝男が描>>続きを読む
主人公のワンスアゲインよりむしろ周囲の人々の関係性と生活がリアルタイムで重ねられていくおもしろさ。特に冒頭の数珠繋ぎと夜の巷を徘徊する場面。スタートレックのあのおもんないやつの印象しかなかったけどワイ>>続きを読む
ロキのドラマでこそこういうクレイジーなことをすべきだったんじゃないか。ストレンジのドラッギー描写は最高。ウルトラマンコスモスのような責任の取り方をするスパイダーマンがいたっていいし、ピーターが大人にな>>続きを読む
『リコリスピザ』と同じ1973年。幌馬車がツアーバスに、ツアーバスが飛行機へ。18分で原稿1ページが送信できる技術が普及し、カジノがフラットランドの人々に開かれ、コーイハーリンゲンにアメックスカードが>>続きを読む
細田作品のスコアはその歪さから毎回異なる悩みの過程を経て同じ数字になる。色々言いたくなるこのアンビバレンツの多さはそれだけで価値がある。ブリーディングエッジ曰く、仮想世界の永遠性はすなわち非永遠性であ>>続きを読む
診断や占いの類にこちらから寄せていく部分は興味深いが、あとはただの答え合わせ。『プリズナーズ』エンド。
『降霊』まで連なるフィジカルで倒せる(解決はしない)幽霊の系譜いいよね。三つか四つくらいの層があって、今どこが映ってるのか判然とせずかなりサスペンスフル。ジーナローランズの急に踵を返す動き、これぞカサ>>続きを読む
窓から飛び降りるところスピード感なさすぎてうける。こりゃあ日本語じゃあできない。自動車衝突あり。
何も過不足がない。『トゥルーロマンス』のデニスホッパーと重ねた交渉シーンの緊張と緩和。
いいお金の使い方。目ん玉がどんどん飛び出てくる。メルドがファースコンタクトだったから、あの得体の知れない空気が本作も冒頭から流れてて久々に(配信のカタログから選びとったわけだけど)ザッピング中に偶然怖>>続きを読む
友達のお兄ちゃんにエアガンで撃たれたこととか思い出す。
重力の虹がまさに執筆中のあの時代を回顧する潮流のひとつとはいえ、大いなる嘘つきだから尚のこと信頼できる。母親が作る料理の羅列はもろにプレンティスのバナナ料理フルコースを想起させる。過去のリンクレイター>>続きを読む
車が走れるというだけで、地上は誰もが瘴気ににあてられる場所だ。嫌なら海へ漕ぎ去るしかない。80分でこれほど多くの激突ヴァリエーションを見られるお得さだけでご飯三杯。『くもりときどきミートボール』の名台>>続きを読む
当たり前の別れ話として交わされる会話が一般のシステムと全く裏返っていて最高、というかこれが裏返りのようにみえてる僕や世界の方が狂ってる。感触は『ワイルドパーティー』に近い。
これまでの全てのアルトマンの刻印があっさりとしたかたちで決算されていく、なんとも流れるような手つきの完璧な遺作。本作をみるに、やはり彼の精神的なデビュー作は『バード★シット』だと考えてよさそう。司会が>>続きを読む
カサヴェテス、サフディ兄弟。執拗なクロースアップ使いたち。みていてすごく疲れるのはそういう形式のせいだけじゃなく、やはり実在感のある関係性がとらえられてるからか。幕間のホームビデオを除き、描かれる場所>>続きを読む
キャラクターは『ナッシュビル』の倍の48人なのに上映時間はあれより短いからよりマキシマムで高密度。円形に駐車して降りてくる人々のショット、それぞれが自律してる。扉の向こうではメイドが半笑いでこちらを見>>続きを読む
本当はこの美しい演出のもと田園風景でなく街を見ていたいけど。クリムゾンボルトの妻になるわけだから。
重力の虹を読んでる時、頭に浮かんでいる映像の質感。収容所でカメラかついで好きに撮りまわる将校とにやけた照明係。すごく狭い関係性のなかで愛の撤退戦が始まってからのかれらの監視の目とか。『ラストタンゴイン>>続きを読む