椿さんの映画レビュー・感想・評価

椿

椿

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)

3.4

普通の肉体を持つ凡庸な殺人鬼なので、わりと獲物から反撃を食らってしまい、満身創痍で殺人を続ける姿が面白い。何度か刺されたし、坂を転げ落ちたし、瓶で殴られたし、顔面も刺されて燃えた。以前にも不手際な殺人>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.4

本人に雰囲気を寄せた若き日のE・A・ポーが、美女からの愛を信じて疑わない早口オタクとして登場します。人柄や言葉が心を打つのはシラノ・ド・ベルジュラックで見たのに、騙されてるよ!と思ってしまいました。騙>>続きを読む

ボイス -深淵からの囁き-(2020年製作の映画)

3.4

愛玩動物の死骸を出すのは昨今うるさいのかな?と思っていたんだけど、もりもり出るよ猫の死骸。
既に子供を亡くした夫妻が心機一転のために引っ越した先で…や、子供の絵がヒントになるタイミングなど、あるある
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クルキッドマン/歪み男(2016年製作の映画)

3.0

とにかく景気良く死ぬ系はいいんですけど、死ぬ人数が少ない場合は人物像を短時間でサラッと描く必要があると思うんです。だらだら描くのも駄目なんですけど、なんか主人公の友達死んだな…くらいの薄々背景でした。>>続きを読む

キラー・ブック・クラブ(2023年製作の映画)

3.0

ホラー映画に登場する小説家は『書く』ために倫理観を無視しがちなので、そんな『書く』魅力に抗えずに破滅する姿を見るのは結構好きです。端から見れば『書く』程度のことにそんな…と思うかも知れないんですけど、>>続きを読む

トロール(2022年製作の映画)

3.5

モキュメンタリー「トロール・ハンター」で得た知識が、別の映画でも活かせるなんて…!自然開発で眠れる者を起こしてしまい、政府は役立たずで民間人が大活躍(親子の確執イベントあり)と言う王道ストーリー。話を>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

組織から追われる凄腕暗殺者が敏腕女性工作員の協力を得ながら、恩人とその姪っ子の救出に奔走するアクション映画。シチュエーションやドローンを駆使して、アクションシーンに飽きが来ないよう創意工夫が凝らさせて>>続きを読む

ブラックサン(2023年製作の映画)

3.5

『エクリプス』に登場した盲目のシスターが、どうして直射日光で目を焼いちゃったのか判明する前日譚。濃厚な繋がりは特にないので、片方しか見なくても話は通じる。白いシスター服かわいい。
時空を越えて死が訪れ
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エクリプス(2017年製作の映画)

3.3

日食中に降霊術したら、やばいことになった。意味深に出てきたシスターは助言をくれたが特に助けてはくれなくて、現実はそんなもんだよなと妙に納得してしまった。畳み掛けてくる悪霊の雰囲気とテンポが良い!
作中
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

3.0

罪悪感を募らせ募らせ、追い詰められる。雨降る予感のする天候の悪さが好きなので、冒頭はわくわくしてしまいました。終始漂う張り詰めた空気は、とても好きです。どきどき。
考察の余地のあるお話なので、気持ちに
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

ビーストウォーズ世代に刺さるような売り方をしていたと記憶してるのですが、それを期待するとちょっと微妙かも知れません。
ビーストウォーズでの名前で失礼しますが、ほぼコンボイしか喋りません。日本版のエア男
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ノー・ウェイ・アウト(2021年製作の映画)

2.9

箱から出てくる〝彼女〟の存在感が最高潮の盛り上がり。とてもグッド。
主人公に襲い来る不幸が怒涛で萎れた。大男が女性に暴力を振るう構図が苦手なので、その分点数は下げてます。

キラードール(2018年製作の映画)

3.0

軽い気持ちからストーカーとブードゥ人形のダブル猛攻を受けることになった美少女が、とにかくかわいい。

枯れ木のような人形がカクカクしながら襲ってくるのちょっと笑ってしまった。
特に死人は出ないんですが
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フェノメナス(2023年製作の映画)

3.5

50代マダム三人組が煙草をふかしながらゴーストをバスターする。幽霊屋敷の怪奇現象を短い時間に盛り過ぎて、アトラクションか?と思ってしまった。
最初のオチだけでは弱過ぎるのは分かるんだが、実際のお話を下
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スマイル(2022年製作の映画)

3.6

知らない人々から次々と笑顔を向けられる筋の通らない恐ろしさを想像していたものの、明確な意思を持った怪異に付け狙われる話だった。肉弾戦有り。
私もやはりイット・フォローズのことを考えていて、そちらの方が
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.7

死人の少ないコミカルホラーの気分で怯えるフー・ファイターズ(本物)を愛でようとしたら、フー・ファイターズ(本物)が次々とスピーディーに陰惨に死にました。アライグマの生き血をすする🍷
内容はそこそこある
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

4.0

不可抗力とは言え、凶器を振り回しながら家族を追い回しちゃったので関係性がミゾらないか心配だったんですけど、案の定ミゾってのスタートです。父親の幽体離脱体質を継承してしまった息子さんがメインで、今回も面>>続きを読む

ホテルゾンビ(2004年製作の映画)

3.0

ホテル要素もなければゾンビも出て来なかったんですが、景気良く首が飛んだりバーニングを意識したショットがあったり、殺しはなかなか良かったです。あとちょいちょい差し込まれるイラストが良い。とてもコメディタ>>続きを読む

ハードカバー/黒衣の使者(1988年製作の映画)

3.5

愛読書の破滅フラグ持ちキャラに成り代わってしまうお話なので、これは世間様とてもお好きなのでは?と思いました。ラッキーアイテムは抉り取った心臓。
全ては予定調和に進んでいくんですけど、それがつまらないと
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柔らかい殻(1990年製作の映画)

3.5

間違いなく大切な物が欠けている少年の願いが叶う危うい世界。ジャケットにでかでか居るのは彼の兄貴で、主人公は十歳にもなってない少年です。
胎児の遺体をお人形のように可愛がるシーン、蛙を膨らまして破裂させ
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.5

もっと殴ってくるタイプと認識していたリプリーが、機転と意思の強さで乗り越えるタイプだった。閉鎖空間のじわじわさは秀逸だと思いました。エイリアンの造形は言うまでもなく最高ですね!

チャド(1984年製作の映画)

3.5

汚染物質でクリーチャー化したホームレスが、ソーホー市民を襲うパニックより群像劇にウェイトをおいたお話。ホラーとしては地味だけど、好感を持てるキャラが多くて良かった。襲われるシーンはあまり映さないけど、>>続きを読む

マックィーンの絶対の危機(ピンチ)(1958年製作の映画)

3.5

「人喰いアメーバの恐怖」として認識していた映画が、気が付いたらぼんやりとしたタイトルに変わっていました。みんな大好き「ブロブ」のリメイク元。陰惨に人が溶解したりしませんが、町の悪ガキを始め町民が強力し>>続きを読む

Cut カット!(2000年製作の映画)

3.5

日常パートあっさりめで殺しが始まるのに、因縁も組み込まれてて楽しく視聴。
色々あって顔が溶けるシーンがあるんですが、テンション上がりますねー!!
殺しは派手グロ系じゃないので求めていると物足りなく感じ
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.5

生ける屍を操っての人海戦術が最高なサスペンス仕立てのホラー。生ける屍、運転も上手い。
未視聴ドラマの続きだったんですが、色々察しは付いたのて何とかなった。

見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

4.0

人間を無責任にエンタメ消費するコーヒーテーブルのようなかたちをした宇宙人と、とある母子家庭のお話。

私も物作りする側の人間なのであんなんされたら泣いてしまうが、人間も人間に対してああいうことするよな
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.0

いまいちぴんっと来ないまま、長尺な物語を見てしまいましたが、独特の味わいがありました。騙し討ちはあるものの、基本的に暴力に訴えないのはあの惑星の美点ですね。私の思考が蛮族なのかな…。

ふとしたことに
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

4.5

アニマトロニクスが可愛過ぎたし、その中身についての設定も良かったので(パーツならまだしも、ダイレクトに丸々ブツが入ってるの珍しくないです?)、満足の行くお話でした。人間の脳には今までの経験が全て記憶さ>>続きを読む

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.0

アラン・リックマンが大好きなので、スネイプにキャスティングした方に多大なる感謝を。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

4.0

濃いめの胸毛にブラジャー姿のハリーが強めに脳内に焼き付いてしまいました。
ヘドウィグ思っていたよりも、あっさり逝ってしまうんだな。物語の流れはきちんと追えますが、心情の掘り下げにはどうしても尺足らずな
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

4.0

タイトルに採用されているのでスネイプのフィーバー回だと長らく思っていたんですが、フタを開けてみればそうでもありませんでした。
怒涛の勢いで死人が出るので、心を強く保とうと思います。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

神父がシンプルにキモい。とてもキモい。
昨今のA24は監督に関わらず、全裸の中年や老人に事欠かないのは何でなのだろう??おかげで意識的に全裸を注視する身体になってしまいました。
あとキリスト教の下地が
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

人肉をご提供する飲食店は幾つか見てきましたが、オーガニックな環境で育った肉の旨さに説得力がありました。Vパワー。
なかなかファーストキルが始まらず、このまま殺しはないんじゃないかと疑いましたが、あとは
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最後の写真(2013年製作の映画)

3.3

変なおじいさんから渡された変なカメラのせいで、変なおじさんに付き纏われる写真家のお話。呪いのカメラではなく、そういう力のあるカメラなだけで、結局は使い手次第なの慎ましやかで良かった!
カメラの能力もち
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悪魔の棲む家(2005年製作の映画)

3.3

特に何も悪くないライアン・レイノルズが家に呪われて、妻や連れ子たちと二度と埋まらない深い深い溝を作ってしまうのが、可哀相が過ぎる。希望を持ちたいがあれは無理だと思う…。途中でライアン・レイノルズが不憫>>続きを読む

猛獣大脱走(1983年製作の映画)

4.0

極力本物の猛獣を使用しての危険な撮影も、家畜が襲われるシーンを撮り下ろしてるのも、もう今では絶対に許されないシーン満載で見所ありました。ハイエナ好きなので、結構チラチラ出ていて嬉しい。

ネズミに顔面
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