ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

4.3

【一番好きなシーン】
雨降ってて、ビニールのカーテンを閉めて、葉っぱがひっついてて、向こうを通る車のヘッドライトがボケて見えるカット。(機関車乗るより前)

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.8

はい、めちゃくちゃいい~。

原作も全然読んだことないのでフィリップ・マーロウに対するイメージもないんですけど、だから全然ただカッコいいだけ~。

アルトマンの影響が濃いというポール・トーマス・アンダ
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.6

クレジット出て大笑いした。

どんな話だよ……まさかこうなるとは想像しなかったな。はじめっからずっと不穏ではあったけど。

ヴィスコンティの『家族の肖像』のように、自宅に部外者を招いだばかりに好き放題
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.7

最後どう捉えるべきなのか。

難民問題を扱ったシリアスな内容だけど、軽やかで小気味良く、それでむしろぐっとくる。

【一番好きなシーン】
・しばらく再会しない二人の、最初の出会い(『サイコ』みたいな)
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.4

面白かったー。

脚本は詰め込み過ぎで、そのせいで展開は早すぎで、キャラの描き込みは足りないんだけど、元がテレビ番組で、それを一本の映画に落とし込む上で、それはある程度仕方のない事で、むしろ逆に言うと
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CUTIE HONEY キューティーハニー(2003年製作の映画)

4.1

面白いなあ。
20年経った今、しかも『シン・仮面ライダー』が作られた今だからこそ、ようやく”そういうもの”として楽しめるようになった感じ。
早稲田松竹の名プログラムだと思いました。

当時普通に大人と
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

3.4

んーロケーションと美術と撮影はいい。好き。

しかし、脚本が冗長で退屈。見た目の面白さで見てられるのは最初の30分が限度だった。すごく長く感じた。

岩井俊二なら『PiCNiC』っぽいなと思った。しか
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

2.9

憎むべき悪しき平成ノスタルジー。
キモい。キモいなー。
庵野作品のキモさはアニメでギリ面白がれるんじゃないか。実写じゃ露骨になりすぎて個人的にはキツいな。

でも監督は、そのキモさを自覚していて、意識
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

さすが元が演劇だからと言うべきか、脚本が緻密だったな。綺麗すぎるほどに緻密だったな。

アロノフスキーは、ああいう雰囲気のロケーション好きだよね笑 『レスラー』のミッキー・ロークの家もあんなんだったよ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

意外にも、見たあと元気をもらえる映画だった。

5月の公開タイミングで見た人たちの考察がやたらとTLに流れてきて、ちゃんと読んではいなかったけど、何となく残像として脳裏に残ってはいて、そのせいでと言う
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.5

M-1のぺこぱ以降、「傷つけない笑い」ってワードが流行って、そのことにはいまだに賛否があるけど、今日この映画を見て、そもそも”面白い”ことってそれだけで既にちょっと暴力的なのかもしれない、と思った。>>続きを読む

青春墓場(2021年製作の映画)

4.0

大胆な構成に文学性を感じる。
イカつい前半と繊細な後半。
アクションが本当に痛そうで怖いのが素晴らしい。
俳優としての奥田監督の顔の良さ。
上映後トークで仰っていた通り、監督自身のフィジカルの強さが作
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.0

アルトマンは10年前ぐらいにDVDで『M★A★S★H』を見て、「あんまり面白さがよく分かんなかったなー」って思って以来、なんにも見てなかった。だからどんな映画つくる人なのかも全然まだ理解していないんだ>>続きを読む

ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

3.5

音楽映画でした。

なんかビートルズっぽい曲。初期の。
曲の好みとしては、まあ、まあ。

でもなんだか妙で、割と明るくてアップテンポめな曲ばかりなのに、画がそのテンポに全然あってなくて、合わせる気がな
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アダプション/ある母と娘の記録(1975年製作の映画)

3.9

もっと痛快にも出来そうなのに、そうはしきらないところが、メーサーロシュ・マールタの特徴なのではないかと、2作だけ見てだけど、思った。

クソみたいなしがらみから逃れて幸せになれるかと言うと、そうでもな
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

3.9

最後びっくりしたー!

監督、ドキュメンタリー出身ということだけど、とは言えまさかそこ映すとは思わなかったよね!

シチュエーションが『フラッシュダンス』を思わせる。ダンスはしないけど。しかし結局クソ
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グロリア(1980年製作の映画)

4.1

ついに見たな~。
カサヴェテスとしては異色な、ストレートな娯楽作で、めちゃくちゃ面白いという話はずっと聞いていて、いつか見るのを楽しみにしていた。

確かにカサヴェテスの中では明らかに一番見やすい。け
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.6

現行の流れにも通ずる、アフリカ系がアフリカ系のリアルな生活を描くアメリカ映画としては、スパイク・リー以外じゃかなり早い作品だよな、と思ってずっと気になってはいた。(だからスパイク・リーが全く関係ないワ>>続きを読む

トスカの接吻(1984年製作の映画)

4.0

『今宵かぎりは…』に近いと思ったなぁ。あるゴツい豪華な建物の中に居る人たち。芸術の世界で生きすぎて最早その概念みたいになっちゃってるみたいなイメージ。やや退屈もしたけど、チャームがある。レナート・ベル>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.6

ようやく初ジェームズ・グレイ。
だからどんな作家なのかよく理解してない。最初に見るのがこれで良かったのか。

やたらRapper’s Delightがかかる。
アンソニー・ホプキンスはやはりいい。
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

どコメディ。
でも笑いの琴線に関してはもうこれ個人差あるものだから仕方ないのかな。そりゃウィル・フェレルやケイト・マッキノンが出てきたらそれだけで笑っちゃうし、ライアン・ゴズリングのコメディ演技も大好
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.0

ノア・バームバック「『突然炎のごとく』のオープニングの音楽、カメラワーク、編集。これを伝えずにいられないという監督の気持ちが現れている。話し上手な人の、その話しぶりを聴講しているような感覚。」

もし
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

4.4

なんじゃこりゃ!

メルビンとハワードって言うからメルビンとハワードの話なのかと思ったら、ほぼメルビンだけの話だった笑
『メルビンの人生と”ハワード”が部分的に交わったことで起きた奇妙な話』略して『メ
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ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

4.5

良いよ。もうとにかく良いよ。

マッティ・ペロンパー、いい役者すぎるだろ……なんで早くに亡くなっちゃったんだ、勿体なさすぎる……。
表情も大して変わらないし、大きく動くわけでもない。ただ立っていて、た
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.6

恥ずかしながらようやく初カウリスマキ。
いいんだろうよ、と思ってはいたが、やはりいいな。いいよそりゃ。

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

4.0

泣ける。『ダグの日常』は見ておいて良かった。そのシリーズの最新作だった。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

最近ピクサー映画の感想を書くたびに同じことを繰り返していますが、ダン・スキャンロンの『2分の1の魔法』以降、ピクサーは監督のパーソナルな物語として作ることを意識した映画が多いように思う。エンリコ・カサ>>続きを読む

キッチン(1989年製作の映画)

4.6

函館いいなー。

ちょいちょいルックが日本映画じゃない、アメリカ映画みたいで、カッコいい。函館ロケだからこそというのもあると思うし、上映後の宇多丸氏司会のトークでも話されていた通り、美術や照明などの異
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メイン・テーマ(1984年製作の映画)

4.3

やりたい放題だな!笑

可愛い映画。当時新人の野村宏伸、既にスターだった薬師丸ひろ子、この若いカップルの二人が可愛い。そして全編にわたっておちゃらけているというか、ずっとふざけてて、それも可愛い。
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.4

大好きなシェー・ウィガム大活躍で大満足です!!!!!

さながら銭形のとっつぁんなシェー・ウィガム大活躍で大満足。で黄色のフィアットって絶対カリオストロだろと思うのにマッカリーはカリオストロ見たことな
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