ジャズは黒人の労働者の音楽であり、富裕層が嗜むものではないという風潮があった時代。
それでも、新しいもの好きの若者を中心にどんどん流行していく。
サッチモの演奏も然ることながら、声が既に楽器を奏でてい>>続きを読む
虹の向こうの世界を夢見て家出した少女の成長物語。
賢く、優しく、勇敢になりたいと願う3人のお供を連れての大冒険。
こういう気持ちは忘れないでおこうと思える作品。
1939年は名作の宝庫。
金が眠っている町から住民を一掃しようと企む無法者たち。
そこに連邦保安官が現れた事で、作戦は頓挫する。
若き日のジョン・ウェインは、巨体だが動きはまだまだ軽やか。
尺が短くダイジェストを観ているような>>続きを読む
スタイル抜群、ワイヤーアクション満載。
懐かしさはあるが、古臭さは感じない。
日本風のバーが登場してなぜか相撲まで取っている。
掴みどころのないビル・マーレイのキャラが好き。
砂漠で拾った赤ちゃんを巡って仲違いしたかつての親友。
両家の争いは絶えなかったが、成長した子供同士が恋に落ちる。
幸い悲劇にはならないものの、西部劇版『ロミオとジュリエット』という感じ。
妨害する流れ>>続きを読む
『太陽に灼かれて』から16年ぶりの続編。
父ニキータ・ミハルコフの生存を知った娘ナージャが、戦地で看護師となって父親を捜す。
大掛かりな爆破シーンや大人数のエキストラなど、物凄い資金と時間をかけている>>続きを読む
アパッチの襲撃を防ぐため、少人数の隊を編成して巡回に向かう騎兵隊一行。
グレゴリー・ペックの憎まれ役は、滲み出る誠実さが邪魔をして全然似合わない。
ウォード・ボンドが良い奴で何より。
リチャード・カールソン演じる間抜け少佐が、死ぬほど腹の立つ映画。
ああいう人間が上に立って愚かな指揮を執るのは、今も昔も変わらない。
アンソニー・クインの酋長はさすが板についていた。
何かしら受賞していると思ったら、アカデミー賞無冠の作品らしい。
生き別れた姉妹や親子を描いた、長年に及ぶ壮大な物語。
若年から老年まで幅広い年代を演じているのに、違和感がないのが凄い。
ヒッチコック監督の初トーキー作品。
冒頭は完全にサイレントの雰囲気。
ゆする者とゆすられる者のパワーバランスが逆転してからは、かなりテンポが速い。
逆巻き込まれ型サスペンスのよう。
本作のヴェロニカ・レイクに魅力を感じられずイマイチ。
対立構造がコロコロ変わるが、個人的にはもっとシンプルな方が好みなので残念。
特殊な絆で結ばれた母と娘の30年間。
時に衝突し、時に依存し合う関係性。
宇宙飛行士の隣人ジャック・ニコルソンも良いアクセント。
シャーリー・マクレーンが娘の悪口を言った孫に手をあげるシーンが好き。>>続きを読む
妻のパニック障害が原因で、夫の故郷へ越してきた夫婦。
北林谷栄の自然体のおばあちゃんが良い。
四季の移ろいは人生そのもの。
小説とは本当の事を伝えるために嘘をつく、みたいな台詞が印象的。
強盗を退治した事から保安官に任命された流れ者の男が、私腹を肥やす町の有力者と対峙する。
曲がった事が嫌いな兄の存在が対照的。
酒場での大人数による喧嘩シーンは豪快。
フローレンツ・ジーグフェルド・ジュニアの波乱の生涯。
大階段やきらびやかな衣装で魅せる、3時間に及ぶミュージカル超大作。
マスコミを利用する戦略など、当時は大胆で画期的だったと思う。
殺人鬼と女子高生が入れ替わる。
巨体のヴィンス・ヴォーンが不思議と可愛くて、頑張れと応援したくなる。
惨殺には違いないが、コメディやヒューマンの要素もあって面白い。
怖がらせて、笑わせて、ちょっと泣か>>続きを読む
南北戦争の終結を知らず、北軍の金塊を奪った南軍の兵士たち。
互いに人質を取りながら、密室での攻防戦がメイン。
リー・マーヴィンは若い頃からこういう短気な役。
牧場主と入植者の対立の裏で、実は地元の有力者が糸を引いているという構図。
偽善者こそが一番の悪党。
モーリン・オハラ以外誰も知らないからあんまり…。
19世紀半ばのイギリス。
古生物学者の女性が、化石収集家の人妻を預かる事に。
自分にはない雰囲気を持つ相手に、次第に惹かれ合っていく。
ケイト・ウィンスレットの目力に、刺激は受けるが同調はしない芯の強>>続きを読む
1960年代を舞台に、歌と踊りを通して差別撤廃を訴える楽しいミュージカル。
差別をする人としない人のキャラがはっきりしていて後味も良い。
段々キュートに見えてくる女装のジョン・トラボルタがすごい。
久々の掘り出し物。
雪山を越えた5人の脱獄犯が、女しかいない村へ立ち寄る。
金に目が眩む男たち、外の世界に連れ出してほしい女たち。
グレン・フォードは美人の隣が似合う。
エセル・バリモアは圧倒的な存在>>続きを読む
未見だったため、金曜ロードショーにて。
毎度アクションがすごい事になっている。
タワーに照明を灯す離れ業。
若い船長と結婚した田舎の娘。
女はパリの華やかさに憧れるが、男がそれを許さない。
ミシェル・シモンはいつの時代もおじさんで、本当に年齢不詳な役者。
安宿を営む育ての母親が、自堕落な生活を送る息子を更生させようと試みるが…。
絆というか執着心。
湿っぽいから個人的には苦手な雰囲気。
政府高官の事故死が発生。
過去にも同様の事故があり、捜査班のメンバーは殺人の可能性を疑い始める。
ドラマをちらほら観た程度で劇場へ。
まだまだ終わらないような終わり方。
伊原剛志が『相棒Ⅲ』のような役>>続きを読む
護送車が襲撃を受け、囚人が野放しに。
ワケあり極秘チームを結成して対処する事になる。
強面だけどちょっと抜けてる雇われヤクザ、マ・ドンソクが安定の役柄。
武器は不要、素手で全部破壊してくれる。
黒幕の>>続きを読む
家族との日常を奪われた女性が特殊部隊に入隊し、弟を捜しながら前線で戦う。
幼い少年を改宗させてISの兵士にするのは、観ていて辛いし負の連鎖でしかない。
女性の権利の有無なんてものは言うまでもない。
強盗犯の女と貧しい青年の逃避行。
希望と絶望が入り交じりながら夢の地を目指す2人は、案外似た者同士なのかもしれない。
男女の逃避行が辿り着く先は決まって同じ。
ある店で警官と強盗が銃撃戦となり、大量のコカインが盗まれる。
正義感の強い殺人課の刑事は、マンハッタンの橋を封鎖し強盗犯を捕まえようとするが…。
警官の汚職もありがちで、内容自体にそれほど新鮮味はない>>続きを読む
ジャック・タチが監督兼主演を務めるユロ氏シリーズの第1作。
旅先で他の客に迷惑をかけながらも、バカンスを楽しむドタバタコメディ。
ほぼパントマイム。
いつも同じ音楽が流れるのが良い。
殺された親友の復讐に燃える保安官と、病で自暴自棄になる元医師の用心棒。
無法者の退治という明快な構図ではなく、まあまあ飽きずに観れる。
ツツジの花が映えていた。
武骨な木こりと気弱な新人映画監督の交流。
半ば強引にゾンビ役をやらされてからどんどん撮影に関わり、最後は現場監督みたいになる役所広司が面白い。
終始、ゆったりした作品。
ジャン・コクトーにジャン・マレーときたら独特の愛の世界観になる。
沈黙、饒舌、階段落ち。
戯曲だから仕方ないけど、仰々しいのがなかなか慣れない。
濡れ衣を着せられたため、人目を忍んで山奥で暮らす親子。
道に迷った女性との遭遇と、父の落馬事故がきっかけで、2人の存在が明るみに出る。
野生馬の群れが珍しい。
ホームレスではなくハウスレス。
高齢者中心のノマドたちが互いに助け合って自立する、力強さと暖かさを感じた。
またいつかどこかで会えるから、さよならは言わない。
人生を受け身で終わらせないという思いが伝>>続きを読む
主人公をエジソンからテスラに変えた『エジソンズ・ゲーム』のよう。
社会のために発明したものが、電気椅子という人を殺める道具になってしまうのが悲しい。
映画で観る限り、テスラは電気の研究のためだけに生ま>>続きを読む