まるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

2.8

現代的な時代劇でした。

膂力でも男性に勝る濃姫を見ていると、MCUの女性スーパーヒーロー?!と思ったり。
ジェンダーフリーな中世日本なので勿論ファンタジーではあるのだけど、今はこういう感じでいいのだ
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

いつものふたりの手による作品。
作品のテーマに目新しさはないけれど、1963年の名演説をヒントにした脚本は素晴らしいと思いました。

ソニーがジョージ・ラベリングに相談する酒場でのシーンは特に好きなシ
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STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー(2023年製作の映画)

4.0

出演作のショットをつないで構成されているのもあって、軽快なステップで動き回るマイケルの見せ場ばかりで観ていて最高に楽しいです。
素晴らしい映画だと思いました。

売れてからも実家に帰ってきて昔気質のお
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必死剣 鳥刺し(2010年製作の映画)

2.3

豊川悦司さんの芝居もどこか軽いし、最後の大立ち回りの空虚さだとかあまり褒めるところのない映画だと思いました。
藤沢周平さんの原作は読んだことがないけど、この映画のようなものではない気がします。

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.5

ガモーラがいなくなってたり、ネヴュラや変なラブラドールレトリバーが仲間になってたりして少し混乱。アヴェンジャーズで描かれてるのかな。

素敵なクリスマスエピソード。
ポーグスのあの曲は泣いてしまう。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.5

個人的にはワチャワチャした会話劇と、時折挿し込まれる映画的な美しいシーンを楽しむシリーズなのですが、一作目以上に素晴らしい作品でした。

アライグマ良かった。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.0

どのキャラクターも魅力的で、ケレン味のある会話劇は好みでした。
CGによる大味なバトルはキャラクターの良さを埋もれさせているように感じました。
それでも楽しく観られたし、良い映画だと思いました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

素晴らしいアニメーションでかわいいキャラクターが走り回るすごく楽しい作品。
90分という尺も最高でした。
一方で批評家が低い点をつけたことも良く分かる作品。
そうした諸々を含めて私は楽しめました。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5

クラスメート総掛かりのイジメシーンが観ていてしんどいです。
でも無神経な「解決」の押し付けはなく。
「今」の集積こそが未来なのだと、一歩踏み出すことだけを描いた物語。
良かったです。

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.3

徹底的に陰鬱なダークファンタジーでした。
妖精パックのいない「ベルセルク」みたいな雰囲気で楽しめました。
現実と北欧神話が交錯するところもユニークだと思います。

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

普通の女子高生を普通に描き出しただけなのに、なんでこんなに面白いのかな。

千利休 本覺坊遺文(1989年製作の映画)

3.4

女性の嗜みと言われる前の、茶の湯が本質的には男性のものであり、ある意味では命のやり取りであった時代のお話。

秀吉は茶席においては死を賜る側でしかなく、一度は利休に死を賜らせたかった、というのが本当な
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サラリーマン一心太助(1962年製作の映画)

2.5

沢島忠監督の現代劇ということで興味があって観てみました。

戦争を知る世代が働き盛りの頃でもあり、計算機と核兵器を結びつける台詞があったり、安易なテクノロジー傾倒には懐疑的のようです。

唐突に発生す
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花のあと(2009年製作の映画)

2.5

藤沢周平さんの原作が好きだったので観てみました。

宮尾俊太郎さんの芝居のぎこちなさが特に気になりました。

原作にあった孫たちとの会話で、お花見のときの「お祖母様の面相では殿方の目を引くはずがない」
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江戸っ子繁昌記(1961年製作の映画)

3.7

見事な会話劇で江戸の町人たちのたたずまいを描き出していて、すごく楽しめました。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

マレンの孤独を思ってしまう。
自分に置き換えて想像してしまう。

水戸黄門 天下の副将軍(1959年製作の映画)

2.8

これは「キャストがすごい」映画でした。
他はあまり見るべきところが少ない作品。
それでも萬屋錦之介さんの芝居は華がありますね。

出演者で今も生きているのは里見浩太朗さんだけだと思う。
先日も「どうす
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一心太助 男一匹道中記(1963年製作の映画)

3.9

通して観ればシリーズ中で一番イマイチな作品かもしれません。ジェリー藤尾さんの芝居や、中途半端にも思える太助の扱いなど理由はいくつかあります。
それでも終盤に太助の扇動から漁師たちが一致団結して一揆を起
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一心太助 男の中の男一匹(1959年製作の映画)

3.5

90分という長さがちょうど良くてついつい見続けてしまう。

一心太助 天下の一大事(1958年製作の映画)

3.5

萬屋錦之介さんが最高です。
ほとんど同じ脚本なのだけど、毎回気持ち持っていかれるし最後はスッとします。

江戸の名物男 一心太助(1958年製作の映画)

3.8

登場人物みんな感情の量が大きい。
今とまったく違っていて新鮮。
観ていて楽しい。

引き廻しにされている罪人に太助がかける言葉は、現代にこそ必要たと思いました。

家光と彦左と一心太助(1961年製作の映画)

4.0

はちゃめちゃで最高に楽しい映画でした。

魚河岸での活気に満ちた往来の撮り方が、今まで私が観てきたものとぜんぜん違っていて圧倒されました。
今の時代劇がどれだけシュリンクしているのかよく分かります。
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ぼく モグラ キツネ 馬(2022年製作の映画)

3.8

線画の美しさを残した技法と、背景や自然描写が違和感なく溶けあっていて、久しぶりに観た美しいアニメーションでした。
最後も素敵でした。
「ヘルプ」は勇敢な言葉。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

「優しさ」を肯定しつつ疑いや不気味さも一緒に描かれていました。
嫌な人が見せているのはその人の「一面」だけだったり。
世の中多面的ですよね。

それでもだれかに「どうしたの?」って話しかけることからす
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

2.0

梶尾真治のSF小説(「美亜へ贈る真珠」など)みたいなお話。
ただアニメーションが追いついていかず、心が動きません。

劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(2022年製作の映画)

2.2

アニメーションとして見るべきところは少なく、脚本もなんだかボンヤリしてて。
のんびりと何も考えずに観られる作品でした。

主戦場(2018年製作の映画)

3.0

論理を積み重ねていくだけの内容なので映画としての面白さはあまり感じませんでした。

「左派が気持ちよくなる」ための作品と言われかねない編集ではあるけれど、教材としてであれば興味深く観ることができました
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.5

盲目の少女をアバターにしたリアルFPS!
みたいな宣伝のされかたしてて「何その設定?!」とすごく興味を持ちました。

ただFPS的な描写で魅せるというよりも正統派スリラーだった気がします。
ハラハラし
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ストレージ24(2012年製作の映画)

2.5

いろいろ安い作品だけど、クリーチャーの造形が極めつけに安くて笑顔になりました。
あとイヌ好きなところも。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

ハイムの音楽は好きでたまに聴いていたから、主演を知って驚きました。

たくさんお金をかけられる監督だけが描けるほころびのない70年代と、俳優の素晴らしい芝居。最高でした。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

観終わってみると嫌なやつがひとりもいなくて、とにかく最高!って思えた作品。

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.5

テーマはありふれたもののように感じたけれど、静かに丁寧に(ときに激しく)描かれていてき、深い余韻とともに観終えました。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

これから若草物語と言われたらまっさきにこの映画のことを思い出すと思います。

生きていくことは色んなことに折り合いをつけていくこと。妥協は敗北なんかではなく豊かさだとジョーが伝えているように感じました
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

3.0

子どもたちが親の言うことなんて聞かずに飛び出していく映画でした。
良かった。

心配してたけど相葉ちゃんも良かった。

ステップ(2020年製作の映画)

2.8

すこしだけ『うさぎドロップ』みあり。
山田孝之さんの芝居はほぼ全編で暗く苦しげに映りました。